2009/05/23

ナビスコ第3節:千葉0 vs 1東京



平日の仕事の後は、闇夜に輝く照明に照らされて浮かび上がるグランドを見つめながら、夜風の中でビールを堪能。
実に、これが理想的なサラリーマンのアフター6のあり方だと思っております。

そんな自分への演出も兼ねて、この日は敢えてスーツに10周年記念ネクタイ、そして最近入手した青赤のカフスボタンにこの身を包み、ワタクシが出会った中では、日本で最も素晴らしいスタジアムでのゲームを堪能させていただきました。
やはりアウェイは狭いといいますか、偶然にもコチラの方コチラの方にも久しぶり(オフ会以来でしたか)にお会いすることが出来て、それこそ態々蘇我くんだりまで足を伸ばした甲斐があったというものです。





スコアは1-0なれども、内容は完勝といってもいいのではないでしょうか。

この試合、日曜日の川崎戦を梶山抜きで迎えるにあたってのシミュレーションという感が個人的には(つまりワタクシの勝手では、ということですが)強かったのですが、相手の不出来もあって、ほぼ危なげなくゲームを決めることが出来たように思います。



ジェフでこの日唯一にして最も「匂い」を持っている選手であったのはやはり巻誠一郎であり、また彼のチームの唯一の戦術もその巻へのロングボール、ただそれだけというものでしたが、そこはブルーノと、最早CBとして日本を代表するプレーヤーなのではないかと思えるほど素晴らしいパフォーマンスを続けている今野が彼をしっかり潰し、そしてそのセカンドボールをこれまた縦横無尽に動き回り、グラウンドの真ん中でルーキーとは思えないほどの存在感を放つダルシム米本が拾い捲るというほぼ完璧な守備の出来で見事にシャットアウト。

ヨネに関しては、奪った後のパスが正直すぎて相手に高確率で読まれてしまっていたり、あまりに綺麗に1対1になったがために慌ててGKの正面にシュートを打ってしまったりと、その攻撃面がこれからの課題であることに間違いはないのでしょうが、こと守備に関してはもうワタクシたち東京の中盤に欠かせない選手といってもいい程の安定感といえるのではないでしょうか。
それもこれも、その更に後方から攻撃に参加することが出来る2名のCBの存在と、彼の近くでサポートする梶山やこの日の浄のようなプレーヤーたちの存在がもちろん光っているゆえではあると思いますが、開幕当初よりずっと課題であったボランチの位置でのビルドアップの質がどんどん上がっている、その要因の一つには間違いなくこのダルシムの存在があるといえると思います。

もちろんこれから研究されて、彼が標的にされる機会もどんどん増えていくことでしょうが、それはつまり、このリーグで実力を認められることに他ならない訳で。
そんな中で、どんどん成長していってもらいたいものです。




そしてもう一人の高卒ルーキー、田邉草民。
半分以上の東京ゴール裏の方々のこの日の一番の目的は、彼のデビュー戦を目撃せんとすることであったとワタクシは勝手に思っていますが(笑)、彼自身にとってはほろ苦いデビューとなったかもしれません。

ただそれは彼のせいというよりは、徳永の欠場と、それに伴い急遽召集された椋原の出来があまりよくなかったこともあって、右サイドは千葉に押し込まれがちな形成になってしまったことが大きいのかな、と。



結果的に東京は前半から左サイド中心の攻撃となって、そこから祐介の決勝点も生まれるわけですが、逆に右では低い位置で相手を追い掛け回すことにエネルギーの大変を使わなければならなくなってしまい、そこで奪ってもゴールまでは遠すぎて、高校選手権の際に見た彼の良さを発揮できるような局面にならなかったのが残念だったかなという印象でした。



ハーフタイムに、「草民はもう少し前でプレーさせたいね」と話していたら、後半途中から祐介を下げて北斗がイン。
JFK監督はワタクシの期待に見事応えて(爆)、草民を前線に上げ平山との2トップのような形にします。

そこからはドリブルで突っかけたり、DFの裏に浮き球で綺麗なラストパスを送ったりと、持ち前の仕掛けるプレーとそのセンスを、達也と交代するまでの間はかなり披露してくれたように思います。



何だか若人の写真ばかりを撮っていて、肝心の平山の写真を何故か撮りそびれていたみたいなんですが、この試合の私的MOMは、平山にあげたいと思っています。
ゴールをあげずとも、横浜戦、そしてこの千葉戦と彼のプレー振りは本当に素晴らしい。
ボールが収まる。パスも出せる。ポストプレーやお馴染みの時間稼ぎもこなす。笑
前線で彼にあれだけ収めることが出来るなら、ナオやカボレが復帰した場合に本当に楽しみなことになる気がしてならないんですが。

嗚呼。
妄想が止まりません。

まあ最も彼自身の心境としても、こういう状態の時にゴールが欲しいことだと思いますが、ここ最近の彼のパフォーマンスを見れば、そんなに遠くはないのではないかな、と思わず楽観視したくもなるというものです。
川崎戦、期待しています。


まあとにもかくにも、流石に三度目は許さない、ということでしょう。

昨年末は確かに、千葉の降格にシンパシーなどを感じもし、その奇跡に感嘆の想いを抱いたりした私ではありましたが、先月、「もう2度と千葉に情けはかけるまい」と固く心に誓った次第。
コチラの方もこのように仰っている通り、ワタクシも全く同意見であります。
秋にはホームで、完膚なきまでに凹ませて差し上げたいと、試合を終わった今でも強く思っているのでした。


これでまたも1-0街道を再開。
何よりも、3月・4月の1-0とは全く試合後の印象が違う。
これが本当に素晴らしい事であるように思います。

そして、3試合無失点で次の川崎戦を迎える訳ですが。
川崎にもこれが出来たら本物だな、ともちろん思う反面、いや~それはないでしょ。とも思う今日この頃ですね。


ここで勝てたならば、間違いなく勢いに乗っていけるし、得るものも非常に大きい。
負けると「やっぱりな、、、」とまた頭を低くする日々に戻ってしまう可能性も、大いにあります。


5月の好内容を、最高の形で結実させて欲しい。
そう思いながら、日曜日。
どうか雨が降らないことを願っています。

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