2009/01/19

祇園精舎の鐘の声、

諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。


シーズンオフをいいことに、スタジアムに通う必要のない週末にはスキーに精を出しているワタクシですが、当然そんな浮世離れ(俗世の方々から見れば毎週末のスタジアム通いも充分常軌を逸しているでしょうが)した暮らしとは関係なく、世の中は絶えず動いているのです。

我らがFC東京も多少なりとも選手が変わり、ユースの選手はもちろん、コーチも代わり。
高校サッカーに浮かれていた正月なぞあっという間に過ぎ去って、今週末にはいよいよ新体制発表という具合な訳です。

そんな中、今朝最もインパクトがあったのはあちらのチームのコチラのニュース。

東京V身売りへ 学習塾に再建託す!(スポニチ)

ワタクシはベルディというチームはJリーグが始まって以来ずっと嫌いですが、それは何故かというと「読売」という企業体がこの上なく嫌いだからです。
当然ジャイアンツというプロ野球球団も嫌いですし、実家の新聞も遠い昔(ワタクシが高校生の頃)、ワタクシの一存で読売新聞から朝日新聞に契約変更をしていただきました。

そんな読売が、ベルディの親会社であることをやめる、という。

これは彼のチームを応援する皆様には、非常にいい話題なのではないかと思っています。
ただ、それを買い取ると記事において言われているリソーは、FC東京でも「TOMASグランドフェスタ」というタイアップを打ったかと思えば、ベルディのユニフォームスポンサーであり、更には横浜FCのスポンサー(看板と、試合のタイアップを組んでいたと思います)でもあったりと、何だか節操のない会社である印象が個人的には強いのですね。
そのため、TOMASグランドフェスタでタダで配って頂いたタオルは今我が家では雑巾として家中の汚れを引き受けてくださっていますし、まあそんな中でこんなニュースが出ると、「よっぽどどこでもいいからサッカークラブの経営に興味があったんだろうな」と、そんなことを邪推してしまったりもするのです。

余談ですが、あのマッチデーイベントのタオル、その後結構沢山の人が身につけているのを味スタで見つけるにつけ、前述の理由から「アナタ、それでいいのですか!?」といつも思ってしまうワタクシです。
別にベルディに金を出している会社が配っているものだからとかいう理由もさることながら、タダで貰ったタオルマフラーでいいのか!? と。FC東京のファンの最も重要なグッズはタオルマフラーであるとの思い込みが強いワタクシは、そんなことを思ってしまうのです。

閑話休題。
そんなこんなで果たして彼の会社がベルディのファンの皆様にとって、有益なことであるかはワタクシは懐疑的ではあるものの、そんなことはワタクシごときに心配される言われもないことは間違いなかったりもして、実は結構どうでもいい話題であったりもするんですが。

でも心配事は結構あったりもして、まずはベレーザをどうするのか、ということですね。
元日の天皇杯観戦時にも思いましたが、ワタクシが毛嫌いしていようとなんだろうと、日本女子サッカーをここまで牽引しているのは間違いなく読売グループであることに異論の余地はないわけです。
そのハード面、そしてそこから常に現れ続ける数多くのタレント選手たち。
ベルディがなくなるのはこの上ない悦びに違いないんですが、もしその場合ベレーザやメニーナはどうなってしまうのかと考えると、一概に「読売消えレ!」なんていえなくなってしまうなあ。。と複雑になってしまう今日のこの頃であったりもするのです。
まあ、理想を言わせて頂けば、日テレは「不採算部門」ということでベルディを売りに出して、残ったベレーザにはしっかりとお金をつぎ込んで、更にはTVの力で女子サッカーをどんどん盛り上げていってくれれば言う事なしかもしれませんが。。

それでもワタクシが密かに期待しているのは、本当の意味での「ダービー」を出来る日が来ることだったりします。
ベルディが地道に努力を重ね、ファンを増やし、地域に愛されるチームになってJ1に帰ってきたその時こそ、味スタが青赤と緑に2分され、熱狂の坩堝と化す時になるやも知れません。
もちろん、そうなったとしても絶対に負ける気なんてしませんが、ただ、そんな日にスタジアムに居合わせることが出来たなら、果たして自分はどんなことを思うのだろう。と、そんなことを夢想することも、あるにはあるのです。

今回のニュースが、そんな日への第一歩に、果たしてなるのか。


でも、こんなことやっているうちは、まだまだでしょうね。。。

土肥が東京Vと再契約!大幅減俸も男気でOK(報知新聞)

今年全試合出場の正GKに、この待遇って。。
土肥ちゃんの男気は買うが、それでいいんだろうか??


まあ、色々と、明日はわが身とならないよう、頑張らないといけません。
そういうことでしょうかね。

2009/01/04

正月の終わり。



今日で正月休みも終わり、明日より通常業務ということで、最新のエントリがいつまでも「謹賀新年」というのも、、、ということで、一番最近見た試合、高校選手権2回戦のことをちらほら。

まあ、多くの東京ファンの観戦者の方々と目的は同じく、来季のニューカマー田邉草民君を擁する国学院久我山の試合を見に行ったのですが、あらま吃驚。
ユースの試合の時とは違って、西が丘は9割方は埋まっているでしょうか、というくらいの入りでした。(汗)
しかし毎年テレビ放送をしている効果なのか、はたまた各校のOBやらPTAやらのお力かは知りませんが、ユースの試合と比べて全然参加選手・チームのレベルは雲泥の差なんですが、この観衆の熱の入れようはユースの選手たちが羨む理由も判りますね。
いつか、あんな観衆の前で、彼らにが溌剌とプレーするなんて時が訪れて欲しいものです。
その為にはもっとメディアが取り上げて欲しいんですが、、、まあ難しいですかね。。。

第一試合はその久我山(東京B) vs 松山北(愛媛)。
結果は既報の通り7-1と、何とも大差がついてしまいましたが、そこまで実力的に差はある印象はありませんでした。
ただ、久我山というチームは我が東京とキャラクターが非常に似ているチームだな、という。
要するに勢いに乗ったら止められない、ということなんですが、思考するサッカーも城福東京に似て、ボールを動かして崩すというスタイル。
東京ファンならばお判りの通り、このスタイルを貫徹するためには止める、蹴る、動きなおす、といった基礎技術の反復が不可欠でありまして、そういった意味では対戦相手よりも基礎技術は断然高い、という気はしました。
まあ、ユースのチームとやったらどうかな、という感じではありましたが、、、。

で、御目当ての草民君ですが、実はこの翌日もテレビで3回戦のプレーも見させていただきまして、確かにいい選手、というか華のある選手という印象でした。

ボールを受けたらまず第一義的にドリブルを考える・必ず一人は抜く、というプレーの選択と、非常に柔らかいボールの扱い方は「上手いなぁ」という感じ。
ただ、ちょっと18歳~20歳の頃の梶山のような雰囲気がどことなくあり、あくまでも個人的にですが、今の東京では大竹のようにいきなりトップの試合に、という感じはないな、という感想を持ちました。
おそらくJFK監督にこってり絞られることになるのではないでしょうか。
でも結構プレーに波がありそうなので、絶好調の時にタイミングが合えば大ブレイクしちゃうかもしれません。

個人的には、同じチームのボランチの9番(石尾君、かな?)が最も印象に残っています。
背は低いんですが、空中戦でも地上戦でもあたり負けしない強さがあり、攻撃時にはゴール前にも出て行ってラストパスも出来る選手で、東京の選手でいうと今野のようなスタイルの選手。
Jリーグの試合とは違って、こういった発見があるのも育成年代の試合を見る楽しみではあります。


第二試合は那覇西 vs 佐賀東。
佐賀東の1回戦を見に行ったこの日の同行者が、非常に好チームであるとしきりに言っていたので楽しみにしていたのですが、那覇西が徹底的な守備戦術を敷いたこともあって、ほとんど良さを出せずにPK戦で敗退してしまいました。
ワタクシ一家は沖縄県の出身のため那覇西に多少肩入れしていたんですが、両サイドバックが全く当たらない、ボールを奪ってもFWに当てるだけでまったくゴールへのイメージがない、といういわゆる「つまらない」試合内容で、こちらは残念でした。
その那覇西が前述の通り久我山と3回戦で当たって粉砕されて(まあ、順当に久我山が勝つというのはこの日の内容で予想はしていました)、というので久我山には運も味方している感もありますね。
2試合連続で7点獲っているわけですから、このまま勢いづいて行ってしまう可能性ももちろんあり、そうすると草民君が一段進化する可能性もあるわけで、、、。
そういった意味では頑張って欲しいところです。

ただ、、、。
メディアで華やかに喧伝される高校選手権よりも、ユースカップの方が全然見ていて愉しいということを今回の観戦で実感してしまったワタクシは、どうしても心からワクワクしてTVの前に座れないのですよね。。。

ユースの大会も、もっと盛り上がってくれるといいんですが。。。悔しい。

2009/01/01

謹賀新年



当処を御覧になって下さる奇特な皆様、明けましておめでとうございます。
本年も、呑み屋でグダグダと語る調子で東京についてあれやこれやを垂れ流してゆく所存でございます。
気が向いたら覗いてやってください。

さて、残念ながらカップは初夢ということで、写真に収めてきました。

もちろんアウェイ側のチケットを持っていたんですが、黄色は癪に障る(未だ傷癒えず)ため、ホーム側(ガンバ側)で見てやりました。



女子・男子とも至って静かに見させて頂きましたが、女子に関しては基礎技術の差と後は判定ですかね。
男子に関しては、完成度と勝負強さ、といったところでしょうか。

女子決勝(ベレーザ vs INAC)は、前半半ばの一発レッド&PKによる2点目で試合の行方が決まってしまいました。

いつも思うのですが、退場による数的不利+得点(失点)という「罰」は厳しすぎるのではないでしょうか。
確かに規則通りの運営(決定的機会の阻止=一発レッド)をすればそうなると思いますし、警告の累積による退場であればそれはそれで仕方がない気もします。
でもこの試合では、記憶が正しければあの赤紙一枚の他に両チームの選手に対して一枚の警告も出ていないはずです。
であれば、もう少し全体の流れを鑑みたジャッジでも良かったのでは、と個人的には思っています。
そうすれば、もう少し拮抗した展開を長く見ていられたかもしれない。と。

とはいえ、やはり何度見ても、日本女子サッカー界における「ベレーザ」という存在はもうアンタッチャブルと思えるほど、その『止める・蹴る』の技術レベルに雲泥の差がありますね。
あれを続けられてしまえば、基礎技術に劣るチームが後半フィジカルが落ちてしまうのは必然でしょう。
そしてそれより更に、荒川・沢の基礎技術は別格。
荒川に入ったボールは全部といっていい程キッチリ収まりお手本のようにポストプレーをこなす。
あれだけセンターラインがしっかりしているチームに勝つのは、本当に大変でしょうね。

そしてその別次元チームをここまでの存在に押し上げたのは、やはり読売新聞社という大メディアな訳です。
あれを見ると、そう簡単にベルディに対して「早く読売に手を引いてもらって、、、」と言いずらくなるなあ。だってそうなったら間違いなくベレーザは消滅ですもんね。。。
あ、そうか! ベルディを「不採算部門」として解散して、ベレーザを柱にしてやっていけばいいんじゃないでしょうか。
で、メディアを駆使して女子サッカーを盛り上げればいいんじゃ?
そうですね。是非そうしましょう。笑

最後にはワタクシが2008年のU-18で最もお気に入りの選手、「俺の」岩渕の妹、真奈ティが出てきてなんとゴールも決めちゃってました。
ポジション的にはお兄ちゃんと同じような感じですが、身長はないのでスピード系の選手でしょうか。
まあゴール自体は抜けてきたボールを後は流し込むだけのそれでしたが、キッチリそのスペースに走りこんだこと、途中出場で結果を出したこと、何よりまだ15歳!? などを考えると、将来楽しみな選手であることに間違いはなさそうです。
日本代表に選ばれるまで、頑張って欲しいですね。






「基礎技術」という点では、男子の決勝に関しても同じことが言えるように思います。
結局柏は、その点でガンバには到底及ばなかったという印象。
まあ、同じ準決勝でもことその点に関してはワタクシたちのチームが上回っていたのですが、、、。
最終的に足が止まった中で、よりボールを失わずにゴールに向かうことが出来た方が最後の最後でチャンスを者に出来たというか、まあそんな感じの試合でした。

応援面では『YES, WE CAN!』のコレオグラフィーや、準決勝でもやっていた乾杯の発声をなんと岡山一成(本人!!)にやらせるなど、ガンバには完勝だっただけに、フランサが後半の頭から入って別のチームになり、またそのフランサが疲弊して魔力がなくなってくるとまた別のチームになるという、「フランサ頼み」感が何とも残念でした。後はあえて言うなら李のコンディション不良かな?? 何も出来てなかったし、、、。
じゃあ何で準決勝だけあんなゴラッソ決めるんだ、っていう。。。

それにしても、ガンバの応援風景は結局最後まで好きになれませんでした。。。
最初から最後までずっと唄ってそれこそ頑張っているのは認めます。
どこかのクラブと違ってコールリーダーの方の歌が上手い、これも認めます。
しかしながら、試合展開そっちのけでずーーーーーーーーーーーーーーーっと唄い続けているのにはやっぱり最後までなれることが出来ず、、、。
もっと試合見ようよ、いいプレーに「おおっ!!」ってなって拍手しようよ。
と申し訳ないのですが思ってしまったことを白状します。すいませんでした。

とはいえそれを置いても、ACLにガンバが再びその足を勧めたのは妥当ですし、素直におめでとうございます&頑張って欲しいと思います。
あの勝負強さが、3月から始まる新しいシーズンの東京に何よりも欲しいものだということも痛感しております。
来シーズンは、是非ともそれを身につけて、優勝争いとアジアへの挑戦権確保を目指して頑張りたいものです。



そんなことを書きながら、早くも「ああ早く東京を見たいな」「味スタのスタンドに行きたいな」と思っている次第であります。
何だか年明け一発目が他チームの話題だけというのも不本意極まりないのですが、東京絡みもこんな嬉しいニュースがありました。

福岡からMF中村北斗を獲得…F東京(スポーツ報知)

赤嶺残留

何度も申し上げていますが、今年は是非「俺の」赤嶺に11番をつけてもらいたいのです。
東京の中の人、何卒ヨロシクお願いいたします。

さて、去年の大掃除もこれにておしまいっ。

今年も開幕まで、ワクワク待ちましょう☆

今年もよろしくお願いいたします。