2009/05/23

ナビスコ第3節:千葉0 vs 1東京



平日の仕事の後は、闇夜に輝く照明に照らされて浮かび上がるグランドを見つめながら、夜風の中でビールを堪能。
実に、これが理想的なサラリーマンのアフター6のあり方だと思っております。

そんな自分への演出も兼ねて、この日は敢えてスーツに10周年記念ネクタイ、そして最近入手した青赤のカフスボタンにこの身を包み、ワタクシが出会った中では、日本で最も素晴らしいスタジアムでのゲームを堪能させていただきました。
やはりアウェイは狭いといいますか、偶然にもコチラの方コチラの方にも久しぶり(オフ会以来でしたか)にお会いすることが出来て、それこそ態々蘇我くんだりまで足を伸ばした甲斐があったというものです。





スコアは1-0なれども、内容は完勝といってもいいのではないでしょうか。

この試合、日曜日の川崎戦を梶山抜きで迎えるにあたってのシミュレーションという感が個人的には(つまりワタクシの勝手では、ということですが)強かったのですが、相手の不出来もあって、ほぼ危なげなくゲームを決めることが出来たように思います。



ジェフでこの日唯一にして最も「匂い」を持っている選手であったのはやはり巻誠一郎であり、また彼のチームの唯一の戦術もその巻へのロングボール、ただそれだけというものでしたが、そこはブルーノと、最早CBとして日本を代表するプレーヤーなのではないかと思えるほど素晴らしいパフォーマンスを続けている今野が彼をしっかり潰し、そしてそのセカンドボールをこれまた縦横無尽に動き回り、グラウンドの真ん中でルーキーとは思えないほどの存在感を放つダルシム米本が拾い捲るというほぼ完璧な守備の出来で見事にシャットアウト。

ヨネに関しては、奪った後のパスが正直すぎて相手に高確率で読まれてしまっていたり、あまりに綺麗に1対1になったがために慌ててGKの正面にシュートを打ってしまったりと、その攻撃面がこれからの課題であることに間違いはないのでしょうが、こと守備に関してはもうワタクシたち東京の中盤に欠かせない選手といってもいい程の安定感といえるのではないでしょうか。
それもこれも、その更に後方から攻撃に参加することが出来る2名のCBの存在と、彼の近くでサポートする梶山やこの日の浄のようなプレーヤーたちの存在がもちろん光っているゆえではあると思いますが、開幕当初よりずっと課題であったボランチの位置でのビルドアップの質がどんどん上がっている、その要因の一つには間違いなくこのダルシムの存在があるといえると思います。

もちろんこれから研究されて、彼が標的にされる機会もどんどん増えていくことでしょうが、それはつまり、このリーグで実力を認められることに他ならない訳で。
そんな中で、どんどん成長していってもらいたいものです。




そしてもう一人の高卒ルーキー、田邉草民。
半分以上の東京ゴール裏の方々のこの日の一番の目的は、彼のデビュー戦を目撃せんとすることであったとワタクシは勝手に思っていますが(笑)、彼自身にとってはほろ苦いデビューとなったかもしれません。

ただそれは彼のせいというよりは、徳永の欠場と、それに伴い急遽召集された椋原の出来があまりよくなかったこともあって、右サイドは千葉に押し込まれがちな形成になってしまったことが大きいのかな、と。



結果的に東京は前半から左サイド中心の攻撃となって、そこから祐介の決勝点も生まれるわけですが、逆に右では低い位置で相手を追い掛け回すことにエネルギーの大変を使わなければならなくなってしまい、そこで奪ってもゴールまでは遠すぎて、高校選手権の際に見た彼の良さを発揮できるような局面にならなかったのが残念だったかなという印象でした。



ハーフタイムに、「草民はもう少し前でプレーさせたいね」と話していたら、後半途中から祐介を下げて北斗がイン。
JFK監督はワタクシの期待に見事応えて(爆)、草民を前線に上げ平山との2トップのような形にします。

そこからはドリブルで突っかけたり、DFの裏に浮き球で綺麗なラストパスを送ったりと、持ち前の仕掛けるプレーとそのセンスを、達也と交代するまでの間はかなり披露してくれたように思います。



何だか若人の写真ばかりを撮っていて、肝心の平山の写真を何故か撮りそびれていたみたいなんですが、この試合の私的MOMは、平山にあげたいと思っています。
ゴールをあげずとも、横浜戦、そしてこの千葉戦と彼のプレー振りは本当に素晴らしい。
ボールが収まる。パスも出せる。ポストプレーやお馴染みの時間稼ぎもこなす。笑
前線で彼にあれだけ収めることが出来るなら、ナオやカボレが復帰した場合に本当に楽しみなことになる気がしてならないんですが。

嗚呼。
妄想が止まりません。

まあ最も彼自身の心境としても、こういう状態の時にゴールが欲しいことだと思いますが、ここ最近の彼のパフォーマンスを見れば、そんなに遠くはないのではないかな、と思わず楽観視したくもなるというものです。
川崎戦、期待しています。


まあとにもかくにも、流石に三度目は許さない、ということでしょう。

昨年末は確かに、千葉の降格にシンパシーなどを感じもし、その奇跡に感嘆の想いを抱いたりした私ではありましたが、先月、「もう2度と千葉に情けはかけるまい」と固く心に誓った次第。
コチラの方もこのように仰っている通り、ワタクシも全く同意見であります。
秋にはホームで、完膚なきまでに凹ませて差し上げたいと、試合を終わった今でも強く思っているのでした。


これでまたも1-0街道を再開。
何よりも、3月・4月の1-0とは全く試合後の印象が違う。
これが本当に素晴らしい事であるように思います。

そして、3試合無失点で次の川崎戦を迎える訳ですが。
川崎にもこれが出来たら本物だな、ともちろん思う反面、いや~それはないでしょ。とも思う今日この頃ですね。


ここで勝てたならば、間違いなく勢いに乗っていけるし、得るものも非常に大きい。
負けると「やっぱりな、、、」とまた頭を低くする日々に戻ってしまう可能性も、大いにあります。


5月の好内容を、最高の形で結実させて欲しい。
そう思いながら、日曜日。
どうか雨が降らないことを願っています。

2009/05/17

第12節:マリノス0 vs 1東京



アイツは弱さを見せない選手。
ゴールを決めてくれて、僕もうれしかった


試合後に、この日MVP級の活躍であった平山をしてこう云わせたその男の背中は本当に頼もしく感じられて、スタンドから彼のプレーを眺めるのはこの日が正真正銘初めてであったにもかかわらず、一気にファンになってしまいました。

ゴールシーンはおいたとしても、そのプレー振りやちょうどカウンターの際の守備などで自陣に颯爽と戻っていく彼のまさにその「背中」に、何というか、上手く説明できないのですが、えもいわれぬカッコよさが滲んでいるように思えてしまったのです。
「俺の」赤嶺以来の、非常に「好み」の選手に出逢えたことが、ワタクシ自身にとっての、この日の最大の収穫であったのでした。






こんなテレビが一番安い席の各ブロックに備え付けてある日産スタジアムは、やっぱり設備は世界でも1流であることに疑いはないのですが、しかし何度訪れても、いかんせんサッカー観戦にはやはり向いていない気がしてしまうのはワタクシだけでしょうか。
逆サイドで何が起こっているかがよくわからなかったり、何より選手のぶつかる音、ボールを蹴る音、フィールドから漏れ伝わってくるその「熱」が、スタンドのワタクシたちに届くまでに幾分自然冷却されているような感じが、個人的には非常に残念だと思うのです。




試合の方は、スタッツとしてはほぼ互角の内容も、展開的には東京が終始押し気味に試合を勧められたかなあと、個人的には思っています。

マリノスは方々で語られている通りにシステム変更の副作用なのか、前半は特に各選手の位置取りが微妙な感じで、東京の中盤の選手に対するマークが非常に曖昧というか、捕まえ切れてない、という印象でした。
東京はその辺を達也や羽生、梶山が上手に使ってアタッキングエリアに何度も何度もボールを運んでいましたが、反対にマリノスは前線とバックラインが乖離してしまって松田や兵藤が孤軍奮闘という感じになり、その結果として、東京が押し込んでいるような印象になったのかな、と思います。

いずれにせよ、広島戦→京都線→そしてこのマリノスと、チームとしてのパフォーマンスが安定してきている、そして色々な兼ね合いはあれども、どんどん向上してきているというのが何より素晴らしいことであるように思います。
そして現在の東京に合ってそれを支えているのは、まず誰を置いても今野であり、そしてこの日の試合では平山であるといえるのではないでしょうか。

ガンバ戦の後半、DFラインに下がって以降の今ちゃんのパフォーマンスは、本当に素晴らしい、いや、凄まじいと思っています。
色々なところで「鬼神の如き」という表現を最近よく眼にしますが、言い得て妙といいますか、本当に、「迫力」を感じる守備とでも言いましょうか。
京都戦でのパウリーニョ完全シャットアウトもそうですし、この日も前半、左から坂田にぶっちぎられそうになったところを、ちょうどボックスに入ったあたりのところでブルーノと連携してキッチリ奪ってしまうシーンには本当に感嘆符しか脳裏に浮かびませんでした。
ボランチにポジションしていた頃は、パスだしの局面でどうしても出しどころを探して右往左往してしまっているような素振りが散見されたのですが、それももう一つ後ろに下がったことで余裕を持ってやれているように思います。

何より、相棒のブルーノも展開力に優れているというところで、相手が狙いを絞れないということもあると思いますが、いずれにせよCBが2人とも組み立てに参加できるというのが、今の東京の大きな強みであるといえるのではないでしょうか。
守備面のリスクというのは確かにあるかもしれませんが、今季はパフォーマンスが高値安定している徳永も加わってここまではしっかりやれていると思いますし、それによっていい攻撃が出来ているように感じます。



そして平山。

髪を切ったらそんなに変るのか!? と思えるほど、京都戦よりも更に一段階上のパフォーマンスを披露してくれたと言えるのではないでしょうか。
中澤との競い合いもほぼ完勝。
この日は周囲もよく見えていて、頭で脚でしっかりとボールを動かしてチャンスを演出してくれました。
後半の20分過ぎ辺りからは流石にちょっと疲れが見えていましたが、それでも彼のところでしっかりと収まるので全体が押し上がる。
例えゴールがなくともこの試合における彼の貢献度は、MOM級だとワタクシは思います。

まあ、MIPは間違いなく北斗だと思いますが。



最も迫力があったマリノスの攻撃は、皮肉なことに終盤の放り込みでありました。
あれだけの迫力が出るパワープレーを出来るクラブはJリーグにもそんなにないような。最初からあれでいいのでは? とかなり思いましたが(笑)、それも何とか凌いで終了のホイッスル。

心配なのは梶山の怪我ですね。
当初からずっと書いている通り、今季の東京というチームは何より梶山におんぶにだっこという様相が色濃かったので、こういう状況になってどのようにチームとしてのスタイルを調整していくことが出来るのかということが期待するところでもあり、また多大な不安を抱いてしまうところです。

よりによって、川崎戦の前でなくともいいだろうに、、、。
なんて愚痴も口をついてしまうのですが、今回はその前にナビスコ千葉戦がありますので、そこで色々なことをデモンストレーションできるというのは不幸中の幸いかもしれません。

代役は北斗か、浄か。
まあいきなり北斗を水曜、日曜とスタメンでというのはリスクが高すぎるので、羽生をボランチに下げるかもしくは浄になるのでしょうかね。

今、怪我人が出つつもワタクシたちのチームのパフォーマンスは非常に安定してきているので、上手く微調整しながら継続していければこれ以上のことはないですね。

いずれにせよ、千葉にはもう容赦はしない(個人的に)ので。
絶対に勝つ!!

フクアリには、仕事もそこそこに、必ず参戦します。

2009/05/11

第11節:東京0 vs 0京都



今、ちょうどTVでArsenal vs ChelseaのBig London Derbyがライブ放送されているんですが、試合を圧倒的に支配しているのは疑いなくArsenalであるにも拘らず、ウォルコットが決定機を逃し続けたり、ツェフの素晴らしいゴールキーピングによって彼らがチャンスに決められずにいる間に、セットプレーからあえなく失点、そしてアネルカのスーパーミドルが炸裂してあっさり0-2になってしまいました。

「決めるべき時に決めないとこういう試合になる」
なんて今季これまで幾度となく触れることになったこの台詞は、選手や戦術・そしてリーグレベルも、洋の東西もまるで問わない真理であるかのようです。



試合前に、府中市のサッカー大会(正式名称は失念しました、、)の優秀選手の表彰が行われました。
プレゼンターは権田とブルーノ。
まあ選手のアップなどもあるでしょうから、この時間帯にやるのは仕方ないのかもしれませんが、もう少しいっぱいスタンドに人がいる状態でやってあげたら、もっともっといい思い出になるのにな、と思ってしまいました。
とはいえ、こういった企画はキッズマッチ同様、非常に素晴らしい事だと思いますので、これからもスタンドから少年たちに拍手を送りたいと思っています。



永田の来た試合ではただの1度も負けていないと本人は豪語してましたね。
確かに負けはしなかったですが、今日勝てなかったのはやはり痛いな、と。

全然知らなかったのですが、この試合の後アミノバイタルフィールドにてプロレスのイベントがあったんですね。
どうせなら見に行けばよかったなあ。。。




まったく勝ちたい気持ちすら感じさせないプレー振りに終始した京都であっただけに、やはり勝ちたかったですね。

注目の平山君は、確かによく頑張っていたようにも思いますし、もうそのプレーぶりが相手選手に完全に把握されてしまっているので最後のところで引っ掛けられてしまう、というところでは本人も試合後に語っていた通り、「もっと工夫が必要」であるといったところでしょうか。
とはいえ、後半25分あたりのあのゴール前はやっぱりシュートだろそこは!! と叫んでしまいました。

確かに何でも出来る器用な選手であるとは思います。
でもだからといって、柳沢のようなプレーを彼がする必要はないわけで。

彼には、最近ハマっているGIANT KILLING 第8巻より、達海猛監督のこの言葉を贈りたいと思います。

「本能を貫けよ」
「ストライカーだろお前は」





広島戦後にも書いたとおり、個人的にこの試合は本当に大事な1戦であると思っておりました。
で、実際に勝利を手にすることが出来なかったわけで、それに関しては本当に落胆していることも事実です。

ただ、もちろん相手の戦術やパフォーマンスといった外因もあるとは思いますが、内容は広島戦からしっかり積み上げのある、そして安定したパフォーマンスであったと、ワタクシはそう思います。
もちろん、冒頭のBig London Derbyさながら、前半から随分訪れた決定機を一つ、また一つとものに出来ずに時間が過ぎるにつけ、どんどん得点の予感が薄らいでいったというのも正直なところですが。。。

それでもやはり、だんだんよくなって来ているという部分に希望を見出したい、と楽観者は思ったりします。

ブレイクスルーがあるのかないのか、ここまできてまた頭を押さえつけられるような敗戦が待っているのか、実際問題それはちっとも判らないわけですが、せっかく芽吹き始める予感のある種を、ごっそり抜いてしまおうかなんて気持ちになっても、詮無きことではないですか。
モヤモヤ感ばかりが募る、そんな春がどんどん過ぎていきますが、結局、このチームと共に歩いていくしかないのですから。

さて。次節は横浜戦。
昨年は結局、1度も勝てませんでした。

今節の京都とは、JFK監督の就任以降、全て引分け。
どうもうちの監督なのかその嗜好するスタイルなのかは判断しかねますが、苦手な相手(浦和・清水とか)にはとことん苦手で、大宮のように嵌る相手には3点、3点、3点のようにサクッ! と勝ってしまうイメージがあるんですが、その辺どうなんでしょう?

まあ、そんな苦手の部類に入る横浜相手に、今度こそ突き抜けて欲しいと願うばかりです。

今度こそ、今度こそ。


前を向いて、歩きましょう。

本日のおやつ

京都戦のあーだこーだは後回しにして、無事、母の日にスペシャルケーキが母の元に届けられましたので、ご相伴に与ってきました。

味の方は見た目よりもずっとサッパリとしており、ワタクシのような胸焼け体質な者でも一個丸々平らげてしまえそうな、非常に爽やかなものでありました。
甘党の方にはもしかすると物足りない感じがするのかもしれませんが、そんなわけで注文者本人はかなり満足であったことを御報告させていただければと思います。

幣Blogでは既に何度か書いていますが、ワタクシの母はワタクシ以上のFC東京支援者であります。
SOCIOであり、毎試合スタジアムに足を運んでは味の素スタジアムとFC東京に多額の資金を拠出しているだけでなく、ビックフレームスにも協賛しており、ワタクシが行かないサテライトの試合やユースのゲームも足を伸ばしている。
元々ワタクシがサッカーを見始めた頃、「何がそんなに面白いの」と訝っていた彼女は当然サッカーのルールすらよく知らなかったものでしたが、東京がズタボロに負けた試合で突如シーズンチケットを買ってからというもの、いつしか「リタイアした後は全国サッカー行脚で過ごす」というまでになり、いまや彼女こそその正確な意味で「サポーター」と呼ばれる人々の1人であり、ワタクシ程度はまだまだ「ファン」の域であるとすら思わずにはいられない今日この頃です。

そんな母なので、今年のこのケーキの告知を見つけたとき、「これだ!」と膝を打ったものです。

まあ本当のところは、東京がもっともっと勝利を積み上げてくれるのがもちろん一番いいプレゼントであることは言うまでもないのですが、来年はアジア旅行にいけると信じて、このケーキは前祝いということにしたいと思います。


母と東京の関係が、これからも素晴らしいものでありますように。

2009/05/06

トラップ



広島戦の翌日は、今季初めてユースっ子の試合ぶりを見に、秋津総合公園サッカー場へ行って参りました。

新習志野の駅の近くにあるこの競技場は、かつてJリーグが始まる頃、当時のジェフがホームスタジアムとして使用しようとしていたものの、近隣住民の反対にあって頓挫したというエピソードのある競技場だそうです。



この日のカードは、ジェフユース vs 我らが東京U-18。
どちらのチームも、現在はまだ今年度の新チームを形作っている段階ということで、全体としては大味なゲームになったように思いますが、その中での東京の勝因はと敢えて言われれば、攻守の切り替えの速さではなかったかな、というのが率直な感想です。
千葉の選手は全体として長身で体格が良く、基礎技術に関してはそれほどの差はなかったように思いますが、ワンプレーごとの切り替えの速さにおいては明らかな差があったように思います。
その辺で、お互いミスの多い試合ではあったものの、その後のリカバリーでこの点差だったのかな、と。
個人的には、そのような印象を持ちました。

東京も千葉も、前者は相手DFラインの裏狙い、後者はトップの長身選手に入れる、ということで目的は違うものの、基本的にはボールを奪ったらまず前線に蹴っていく形が中心のゲームだったこともあるのですが、そのため中盤でボールを持って「試合を作る」選手というのが両チームとも見当たらなかったというのが試合に出ていた選手たちを見渡しての第一印象でした。
思い返してみると、いわゆる「ゲームメーカー」的な選手って、最近はユースよりも高校サッカーなどに多いような。
まあユースの場合はチームメンバー間のスキルレベルが劇的に違ったりと言う事があまりなくなっているので、高校サッカーのような部活動の方がそういった「超高校級」が目立つだけなのかもしれませんが、かつての梶山のような選手って、あまり見ないような、そんな気がします。
この試合も中盤に1人、そういった選手がいると、ハイペースな蹴りあいにならずにもう少し中盤の構成力で勝負できるサッカーになるとは思ったのですが。

まあまだ初見ですので、今後に期待したいと思います。



今季初めてのユース観戦と言う事で、背番号と名前が一致しない選手が大半だったのですが、その中で最もワタクシの目を引いたのは、7番の星君でした。

先般書いたように、試合を落ち着かせる機能を双方で持ち合わせていない中盤に在って、最もその可能性を感じさせてくれたのが彼でした。
サイドのポジションではありましたが、ドリブルでボールを運ぶ、見方とのワンツーで前に出て行く、そういった部分で試合に変化を生み出すようなプレーがいくつか見られましたし、また勝負どころではしっかりと前線まで行き、ゴールも奪ったのでそう感じたのかもしれません。

次見るのがちょっと楽しみではあります。




代表にも呼ばれている廣木君は、2年生ですが何というか、貫禄のプレー。
特筆すべきプレーがあった訳でもないですが、しっかり効いていたなという感じでしょうか。
また、前半左サイドでボールを奪った際に、逆サイドの星君などサイドの位置にいる選手に綺麗にサイドチェンジを通したシーンが2度ほどあり、彼はなかなか視野の広い選手なのだなあ、とも思った次第。
同じポジションには大田区出身と言う事で贔屓にしている阿部巧君もいるのですが、高いレベルで競争しあってトップに上がって欲しいものです。




チーム事情もあってのことか、本来のポジションはFWとの事ですがこの日はボランチの位置でプレーしていた山崎君。
ただ彼はFWの選手と言うこともあってか、ちょっとトラップが雑なところが目立ちました。
ボールがピタッと止まらないので、相手に寄せられてその後のプレーが窮屈になる。
その結果ミスが多くなり、試合が落ち着かない。

彼に限らず、この日出場していた選手のほとんどは、相手との位置関係やその後のイメージを踏まえて、自分のその後のプレーにすんなり繋がる場所に確実にボールを留めるという基礎技術については、まだ全く発展途上だなと思えます。

よくテレビなどでプレミアなどの試合を見ていても、また東京とガンバや鹿島・浦和との試合を比べてもそうだと思いますが、もっとも差が在る技術はトラップであるとワタクシは思います。
昨年ワタクシが大好きだった岩渕君は、脚にボールが吸い付くようにいとも簡単に難しいボールを留めてしまう部分が最も印象に残っています。その技術があるからこそ、彼のシュートやパスは正確なのだと思ったものでした。
ボールを自分のイメージする場所に確実に留めることで、その後のプレーの正確性や判断の余裕などもかなり違ってくるように思います。

この日見た選手たちはとにかく攻守によく走って、攻撃も守備もしっかりするという部分ではトップチームと遜色ないように思う部分も多いのですが、やはりそういった基礎技術をもっともっと磨かなければいけないのだろうな、と思う部分が正直なところより大きいですね。

まだまだ、彼らの一年は始まったばかり。


ぐんぐんのびて、トップチームで彼らの活躍を見る日を夢想しながら、今年もちょくちょく彼らの躍動する姿を見に行こうと思います。

第10節:広島2 vs 0東京

面白い試合であった。
良い試合であった。

と、ワタクシ自身は思います。

それは、雨の中広島に駆けつけて、スタンドで声を枯らした訳でもなく、東京ファンに満たされたBarの片隅で、テレビモニターの向こうを眺めていた一人の人間の感想でしかありませんが、率直にそう思うのです。

こんな日もあるよ。仕方がない。

試合が終わった後、そういう気持ちになるのは随分久しぶりでした。

今までは「どうしてこんなことに、、、」とか「なんでだーーー!!怒」とか、「ああ、、、↓↓↓」みたいな、そういった第一声が大半だったので。


ここ3試合(正確には2試合とガンバ戦の30分ほど)を通して、「ようやく掴んできたのかな」という印象を、ワタクシ自身はモニターの向こうの愛するチームに対して、勝手に持った次第です。

確かにまだ、最後の1本のアイディアがないかもしれないし、鹿島や浦和が持つ勝負の機微というのは、まだまだ解っていないかもしれません。
得点も、遂に今季初めて、ただの1つも入りませんでした。

それでも、ワタクシがここまである意味「サバサバ」していられるのは、今季の東京は「ああ、こういう風に闘っていくんだろうな」という形がようやくにして実像を結んできたように感じられるのと、そしてその実像にはある程度やれるだろうという実感を持つことが出来たからだと思っています。
まあ色々まだまだ課題も弱点もあるけれど、このスタイルで今シーズンやっていけばいいのでは? という、そんな感覚。
安易だと感じる方もいらっしゃるでしょうし、もう開幕から2ヶ月も経っているのに、と思う方もいらっしゃるでしょう。
そのどれもが正しいと思いますが、ワタクシ自身は、もちろんワタクシ自身の抱いた印象を信じて、5月を乗り切って行きたいと思います。

そして。
そう思うからこそ、次の京都戦は本当に、本当に大切な一戦になります。

京都は、DFラインにCBを4人並べるスタメンを組むという点からも判るとおりの、まず守備、そしてそこからの早い攻撃を指向するチーム。
そこを崩して得点するには、この日の広島相手とはまた違った難しさがあることは間違いないところです。
しかし、だからこそ奪わなければならない。
ホームで、目指すスタイルを見せ付けて勝たなくてはいけない。
ここでコケるようだと、まじめに今季の目標は残留で確定というところでしょう。
それくらい重要な意味を持つ試合になると思います。

大宮戦の集客はふるいませんでしたが、次節は是非味スタにお越しいただきたいものです。

そして、みなさんと喜びたい。


5月9日 土曜日。
味スタでお逢いしましょう。

2009/05/04

カボレ、有給!?

携帯サイトの「こう戦う!」によると、大宮戦での膝の負傷(前半でしたか)と、疲労を考慮して、広島戦は休養の模様だそうです。

ドツボな感じもあったので、まあいい気分転換になってくれるのでしょうか。
ただ、チャンスメークという点ではかなり相手の脅威になっていたので、その点どう出るかは祐介次第というか、試合が始まってみないことには何とも言えませんね、、、。

今季ここまでコンスタントに得点を挙げてはいますが、大宮戦でのハットトリックを除いたとしてもチームの最多得点者はナオの2点だったので、FW人の奮起というのは誰もが待ち望んでいるところではないでしょうか。

願わくば「俺の」赤嶺が大活躍してくれれば、個人的にはこれ程の至福はありません。

そしてもちろん、勝利を!


明日はふらっと、久々にLIBREにでも行ってみようかなと思っております。

2009/05/03

第9節:東京3 vs 2大宮



1枚。



2枚。



3枚。


好調な人は何をやっても、どんなに難しいゴールでも決めてしまうのと同様に、不調な人はどんなに簡単に決められるようなチャンスも決めることが出来ないものだという事実。
それこそが、サッカーの面白さであり、奥深さであり、またオシムのような御仁をして「人生も同じようなものだ」と言わしめてしまう、真に「魅力」というべきものなのかもしれません。

もちろん、前者はこの日のナオであり、後者はカボレであり、我らがFC東京であります。

おそらく今季一番の前半と、であるにも拘らず2失点して最後は滝のような冷や汗とともに逃げ切った試合内容のためにそこかしこでネガティブな記述が散見されますが、、、。
その上監督も相当おかんむりのようですが、にしてもまずは初めて無失点以外で勝てたことを喜びたいとワタクシは思います。


御存知の通り、この日の東京はCBとボランチを全とっかえ。

CBにはボランチが本職の今野と、東京に来て以来ボランチにコンバートされた感のあるブルーノ。
で、ボランチのポジションにはもちろんボランチが本来のポジションである梶山と、期待の新人ボランチの米本が。

ちょっと前のエルゴラでは、京都のスタメンにおけるCBが本職の選手率の高さをフィーチャーしていましたが、翻って東京はボランチでセンターラインを埋めるという形に。これはこれで結構興味深い布陣ではあります。
まあそんな机上の数字あわせようなことよりも、要するに狙いは彼らの展開力を買ってのものでしょう。
残念ながら東京のセンターバック陣は、人に強くともパスセンスに秀でた選手が見当たらないというのが妥当な評価であるように思います。
某赤いチームの田中君のフィードや攻撃面でのセンスはやはり秀逸であると思いますし、そこへいくと増嶋はなかなかその点いいものを持っていたように思いますが、結局当時の東京でスタメンに定着することは出来ませんでした。

既に何度も書いている通り、今季の東京の浮沈を決める最大のポイントは、梶山の働きを半分でいいから担える選手が、どのくらい出てくるかであるとワタクシ自身は思っています。
タメを作れて、効果的にボールを動かせる選手。
いわゆる「使われて活きる選手」が多い東京にあって、梶山にかかる負担というのは外から見ているよりも相当に大きいと感じずにはいられません。
シーズン当初は大竹や浄にその期待をし、また昨季から今野もその役割を求められては悪戦苦闘を繰り返しています(そして彼は少しずつではありますが、それを消化し始めているようにも思います)が、この日の今野・ブルーノのCB起用とパフォーマンスは現状の東京において一つの「解」といえるのではないでしょうか。

まあしかし、実際のところをいうとこの日東京が大宮を押し込むことが出来たのは、開幕戦で新潟に大敗した時の我がチームのようにDFからのパスでミスを連発してショートカウンターを喰らう、と言う事を繰り返してくれたお陰でありまして。
もう少し圧力をかけて攻められた場合に彼ら2人とヨネのセンターでどこまでやれるか、というのは全くの未知数かと思われますが、それでも前半に再三ブルーノが見せた美しいロングフィードや、前線からプレッシャーをかけられた際にスッと振り返ってキーパーにバックパスを出したプレーなどは、実にエレガントで可能性を感じさせてくれるものであったようにワタクシは思っています。
後は次節の広島戦や、川崎戦でどこまで出来るかというところでしょうか。
願わくば、次の広島戦は同じ布陣で臨んで欲しいところではあります。


そのブルーノによるピッチを斜めに切るパスが再三向かった先にいたのがカボレでしたが、、、。

何だかもう、完全に悩んでしまった感じがしますね。。
後半、キーパーと1対1になったにも拘らずボールを不要に蹴りだしてしまってシュートできなかったシーンを見たときに、「これはちょっときっかけがないと暫く続くかもな、、、」と正直思ってしまいました。
ああいうのは「どういうプレーを選択しようか」と必要以上に考えてしまい、いわば「ボールが足についていない」状態になっている時に起きるプレーだと、個人的な経験からは思う訳で。
結構周りは見えていて、チャンスの数もどんどん増えてきているだけに、今はゴールの枠だけが小さく見える状態という感じでしょうか。
こぼれ球を押し込む、そんな小さなキッカケさえあれば大丈夫だと思うのですが、何にせよ早めに訪れて欲しいものです。



お立ち台は、初フル出場の米本君でした。
そういえば神戸出身であることをすっかり失念しており、喋った途端に思わず「関西弁かいっ!」と突っ込んでしまったのは秘密です。苦笑
ゲームの最後のクウォーターでは流石にバテてしまっており、その影響もあってか危ないシーンも少なからずあったように思いましたが、今日のJFK監督は意地でも最後まで米本を使うつもりだったようで。
まああの展開だとなかなか変え辛いというのも理解は出来るのですが、、、。

タッチライン沿いに出ずっぱりで終始エキサイトし、サブメンバーのやりくりなど微塵も考えていないようなその振る舞いをずっと見ていると、「ちょっと監督熱くなり過ぎて交代忘れてないか!?」と心配になってしまったりもしてしまいます。
実際この日はスタメンを引っ張りに引っ張って、最初の交代が後半30分過ぎですから、連戦を鑑みてメンバーを大幅に入れ替えてきた相手方の監督氏とは間逆の感。
実際ここ最近の東京は前半の頭からフルスロットルで、後半に息切れという傾向にあることは確かなところなだけに、これからの連戦後半に向け、悪影響が出ないことを願うばかりです。




個人的に、夜の味の素スタジアムは漆黒の夜闇の中に照明に照らされたピッチが浮き上がっているように見えて、なかなか好きな景色の1つです。

生憎この日の観客数はリーグ戦では本当に久々ではないでしょうか、20000人を割り込んでしまいました。
けれども、この日のゴール裏には確かに熱があったように思います。
スタンドの気合は、試合前のユルネバに宿る圧力、込められる熱量で計ることが出来、その熱を感じることが出来た時、ワタクシの目の前の試合への昂まりは最大限に達するのです。

願わくば、東京のホームゲームでは、ロスタイムに眠らない街を唄って、恍惚に浸りたい。
この日はそれは叶いませんでしたが、それでも東京は、ここまでどん底で、今もまったく安心して見られる状況では微塵もないけれど、それでも今季も一歩一歩進んでくれるかもしれない。
そんな期待を抱かせてくれた、今節のゲームではなかったかと思います。

次の相手は、広島。

眠らない街を。
頑張りましょう。

2009/05/02

第8節:ガンバ4 vs 2東京

うーむ。

1つ言える事は、東京の選手たちの心理状態というはTV画面を通じて見ていても極めて判りやすくて、結局今の東京を一言で言い表すならば、「余裕がない」ということなのではないかな、と。
この日の佐原の対応にはとにかく余裕がなかった(ルーカスのゴールはその際たるもの)ですし、あんな不運な先制点によってガタガタと音を立てて瓦解していく様を見ていると、ちょっと哀しくなってしまいました。
正に「負の連鎖」といいいますか、まるで、降格目前の戦いをしているチームのようにすら感じます。

元々殴られた後の「反発力」や、もう行くしかない! 状態になった時の「ヤケクソ力」はJ屈指の我がチームなので、終盤の反攻(反抗)はまあ見ての通りという感じです。(それにお付き合いしてくれるのがガンバであり、逆にそういうときににべもないのが浦和や鹿島であるわけですが)
そういった類の強さから、本当の意味での試合をコントロールする「強さ」=強豪力を身につけるべく、JFK監督の下1年ちょっとこのチームは頑張ってきているものと、ワタクシ個人は思っているのですが、、、。
まあ、道のりは遠い、といったところなのでしょうかね、、、。

ただ、梶山のパフォーマンスがどんどん落ちてきているのに反比例して、今野のそれがどんどん上がっているのは頼もしいところではありますし、ナオはやっぱり一段階上のステージに上がった感じもします。
エリア内でキーパーと対峙すると力が入っちゃう一方で、バイタル付近からは非常に力の抜けたいいシュートを打てているなあ、と。
現状の東京であそこを左右に動いていくのはナオと長友くらいなんですが、長友は相変わらず不調のようですからナオにかかる負担や期待が大きくなってしまっていますね。
本当に怪我だけはしないでもらいたいです。

JFK監督が梶山と羽生のポジションを入れ替えているのは、梶山が溜めて羽生が飛び出すという形をもっと作りたいという意図の元であるとワタクシは勝手に理解しているのですが、そろそろ元に戻した方がいいのかもしれません。
ガンバ戦では地味ですが、選手交代の結果ボランチにポジションを移す前でも、徳永のところで結構ポイントを作れていたように個人的には思いますので、梶山・今野・徳永の部分でなんとか中盤を作っていければなあ、という感じでしょうか。
ただ、これは開幕以来ずっとそうだと思いますが、DFラインとボランチの間の受け渡しが上手に出来ていないところに最大の問題があるとワタクシは思っています。
結局、そこでミスすることは即決定機になり、大量失点となる。
で、それが嫌だから一応蹴りだしていくことに決める→それを拾われて全体的に押し込まれる。
今季の東京って、それの繰り返しなのではないかな。と思うわけです。

そして次節の大宮は、今季はショートカウンターがストロングポイントのチーム。
どこでゲームを作っていくのか、その辺の意識統一をしっかりしないと、またもまたも、思いがけず大量失点みたいな展開もちょっと階段を踏み外すだけで起こりえるパターンだと思います。
何より、GWのホーム大宮戦、というのはあまり好い記憶がないですし、、、。

こういう試合の後はどうしてもネガティブになりがちですし、実際問題明るい話題もあまりないのですが、久しぶりの味スタで、眠らない街を唄いたい。
心から、そう願うばかりです。

第7節:大分0 vs 1東京

恵みの1点。

この糞忙しい状況ではとても大分までいける訳もなく(福岡出張にかこつけて九石ドームに駆けつけた友人が本当に羨ましいことです)、自宅でTVしながら液晶画面に怒号を浴びせていましたが、いやあ。
真面目にいよいよ無得点試合かな。。。と覚悟していました。

東京はエジミウソンが退場する以前にもサイドからそれなりに形を作れていたわけですが、相手が一人少なくなり大分が文字通り「亀」になってからは、携帯サイトの「今日のFC東京」でよく書いてあるような「数的優位の状況での攻撃練習」のような構図に。
それでも結局得点はPKの1点のみでしたが、まあいいイメージは掴めたのではないかな。と信じたいところです。

何よりも、今野が余裕を持って長いサイドチェンジのボールを供給することを意識してやっていけたことがよかったのではないかな、と個人的には思います。
ここへ来て今野のパフォーマンスは少しずつ、確実に良くなってきていると感じているので、きっかけになればなあ、と。
反対に、梶山がちょっと周りとあわなくなっているのが気になるところではあります。
特にカボレや祐介とタイミング、というよりも「意図」が合わずに結果的に彼のパスミスになるところが非常に多いように感じました。
この辺はカボレも梶山もどちらも静かなタイプなので、しかも言葉も通じないので難しいところではあると思いますが、話し合うなり何なりして改善して欲しいなあ。とおせっかい焼きは願うところであります。

後は、やはり、いまいち上手く崩していないと感じるのは、攻撃時のポジション取りではないでしょうか。
TV画面を通してみるとよくわかるのですが、東京の攻撃が手詰まりになっている場合に多いのは、選手構えが仮になった際にカボレ、梶山(羽生)、祐介、ナオあたりが相手のDFラインに張り付いて「4トップ」のような形になっている状態なのです。
これだとパスを出す側もそれを守っている側も、狙いどころが同じになってしまうので結局「一発を狙う」→「パスカット」のような形にどうしてもなりがちだと思うのですが。

先日の鹿島や昨日テレビで見た浦和、そして比べて良いのかどうかは全く判りませんがアーセナルなどのチームは大体にして、攻撃時には相手のペナルティエリアを囲むように選手がポジションを執り、そこから縦←→横と3次元にボールを回しているようにワタクシの眼には映るのです。
この試合の解説の方も試合後の監督インタビューでも、「もう少し深く抉ってマイナスのボールを」的なことがしきりに言われていましたが、じゃあ注文通りに抉ったとして、そこで出たマイナスのボールに走りこんでくる選手が現状いるのだろうかと考えると、ここ最近の東京を見る限りでは、そこはかなり疑問を感じる部分であるわけです。

まあ、そういう機会を増やしていけば選手もどこに出て行けばいいのかが判ってくるのでは、と行ってしまえばもちろんその可能性も全然あるとは思いますが、、、。
それに徳永あたりは元々フィジカルには断然秀でていて、最後まで走れなかったのを見たのは先日の鹿島戦くらいではないか、という選手ですから、後はそういった「相手の嫌がるプレー」を「効果が大きい場面やタイミングで」出来るようになるとなおよし! という感じかもしれません。

とはいえ、まずは勝てて本当に良かったです。
現地に行かれた皆さんの宴会レポートを見る度に、羨ましさがこみ上げます。。。
まだ大分には行ったことないので、来年行ってみようかな、という思いが強くなりました。
大分も厳しい状況ではありますが、是非残留して欲しいと願っております。はい。



あ。

カボレは枠にシュート打つように。
お願いします。泣

第6節:東京1 vs 2千葉



ワタクシが知る、ありとあらゆる罵詈雑言が脳裏を駆け巡った試合後。

前回、国立で選手に激烈なブーイングを浴びせたのは、昨年8月。4度目のダービーの試合後でしたが、ちょっと思い返すと、そういえばスコアも試合展開も同じだな、、、。
このチームには、学習能力がないのか、、、。
そんなことばかりが帰り道の思考を支配していました。

翌朝、一緒に観戦した方々からは、やれ「眠れなかった」だの「未だに怒りが収まらない」だの。
そんな聞きたくもない御報告ばかりをいただきまして。もちろん、ワタクシも同じ状況であります。

試合を通して、最初から千葉の深井が最も危険なオーラを端っているように感じていたのですが、その彼に最後にやられてしまったということで、ある意味妥当な結果かもしれませんが、、、。



もう大分日がたってしまい、細かい試合内容についてあれこれ書いても詮無きことなのですが、目立っていたのは徳永とナオの右サイドでした。
往年の「右サイドだけならJ最強」(詠み人知らず)であったころの東京のように、2人のコンビネーションは非常に見ていて爽快ではありました。
徳永は今年、本当にパフォーマンスが高値安定していて、不調の東京の中にあって最も可能性を感じさせる選手の1人であるような気がします。
最近は奥様も御活躍されているようで、一部で「あげ○ン」とか言われているようですが、、、。

まあ何にせよ、彼の活躍が勝利に結びつけば、言う事なし! であることに疑いの余地はない訳で。



ゴールを決めたナオも、どんどんパフォーマンスが上がってきている感がありますね。
前線では右からだけでなく、カボレとポジションを入れ替えたりもして、ワイドな攻撃を牽引しています。
件のゴールも、左から上手く切れ込んで決めたものでした。
あとは、ペナルティエリアの中にもう少し人数が揃えば、それなりに可能性を感じる攻撃が出来るような気がするのですが、、、。



初先発の米本君は、新人らしいがむしゃらなプレー。
個人的に非常に好感を持ってみましたが、「あまりよくなかった」という評価をしていた方々は、やはりこのルーキーっぽい部分がボランチでは危なっかしく映ったのではないかな、と。
足が攣るまで頑張ってはいたし、それなりに「効いていた」とも思っていますが、やはりあのポジションの選手が途中で交代してしまうと、試合の流れを変えてしまう要因になりやすい、というのも率直な思いとしてはあります。
しかも、相方が本職ではない羽生ですからね。
新人にそこまで要求するのが酷であることはもちろん解っているのですが、それでも今の東京にそこまでおおらかに育てる余裕がないこともまた事実な訳で。

また近くにチャンスが必ずある、と思えるプレー振りではあったので、どんどんパフォーマンスをあげていってもらいたいものです。





で、調子の上がらない二人。

カボレはハッキリ言って不調だと思います。
今はボールを持つと周りを使えず、ドリブルで強引に突っかける、という選択肢しか持ち合わせていないような感じですね。
まあ、それで半分くらいはぶっちぎっちゃうのでそれはそれなのですが、、、。

まあただ、カボレがそういった意味では「孤立気味」というのは長友のせいもあるように思います。

長友も、自分で仕掛けて、というプレーに終始している感じで、パフォーマンスが上がってきている右サイドとは逆に、こちらはコンビネーションがあまり見られないのが残念です。
長友の場合は、一応シュートで終わっているのでそれはまだマシ、という気がしますが。。。
と、ここまで書いてみて、もしかしたら両人とも個人技で「それなりには」打開できてしまっていることが、結果的にまずいのかも、と思ってしまいました。
そこでもう一段上、敢えて周囲を使えるところも見せていくことでもう一段階上のパフォーマンスになると思うのですが、、、難しいところですね、、、。

祐介は、、、。
まずポストプレーを上手にならないと。
後は、攻守の切り替えですかね。。。
前に飛び出していく時の動き出しを工夫しないと、そしてもっと判断や切り替えのスピードを上げないと、よいチャンスでボールがめぐってこないように思います。
破壊力はあるだけに、もったいないですね、、、。


ともかく。

あんな試合の後はもう完っ全にネガティブ一直線ですが、当たり前のこととして、試合はまた来る訳です。
まあ、次は苦手の大分。その次はこれもかなり勝てる気がしないガンバと、厳しい連戦が続きます。

どうなることやら。。。

久々に、試合が来るのが怖いです。