2008/11/29

ホーム最終戦への道



明日はいよいよホーム最終戦。
と同時に、11月末日でもあります。

Jリーグでは来季非契約選手へのいわゆる「0円提示」を、11月30日までに行わなければならないと決められているため、例年、ホーム最終戦はそういったチームを去る選手との「お別れ会」的な趣きもありました。
一昨年のフミタケの引退セレモニーや、昨年の土肥や福西は記憶に新しいところではないかと思います。

今年は優勝争いをしていたこともあるのか、他チームの契約云々の報道が徐々に漏れ伝わってくる中で東京に関するものは今ちゃんのお約束報道以外は皆無ですね。
まあ来季のACL云々によって編成も大きく変わってくることは間違いないでしょうから、最終的に色々なことが確定するのを待っているという事情があるのかもしれませんが。


でも、今年はそんな感傷ムードは一切不要であることは御承知の通りです。
強いて言うなら、今ちゃんの結婚を祝ってあげる程度でしょうか。
(塩田のア・ニ・キを祝って今ちゃんを祝わないはずがないw)


スタジアムを今季最高のグルーヴで包み込んで、新潟を蹴散らすのみです!!




ホーム側のチケットはここへ来てなかなか売れてきているようです。
アウェイの方々は、残留へ向けて頑張らなくていいのでしょうか??

さあ、ラストスパートへ!

2008/11/27

第32節:神戸1 vs 1東京

試合終了後、そんなに落胆もしていなければ、当然のことながらそこまで明るくもならなかったワタクシですが、どういうわけか今日まであーだこーだと書く気にはなれず。

かといってその後リプレイを2回も観たものの、いまさら試合について何やら振り返るのもなあ、、、という感じでもあり、うーん。。。微妙ですね。。。


まあ、いずれにしろ。
神戸戦を一言で言い表すとしたらば、神戸の方がMovingであった。と。
それに尽きるのではないでしょうか。


梶山を完全に抑えられ、我が軍はまさに両翼をもがれた状態で闘わねばならなくなってしまった訳ですが、それはオシムさんがいった「守備に回った瞬間、ロナウジーニョはロナウジーニョではなくなる」という理論をそのまま実践されてしまったかのようでありました。
この試合でとにかく標的になってしまったワタクシたちの10番は、結局大久保へのラフプレーによる累積警告により2試合出場停止。
まあポジションゆえにしかたないかとも思いますが、やっぱり8枚は貰い過ぎという気はします。

言うまでもなく、これで彼の今季のリーグ戦は一足早く終了となってしまいましたが、チームとしてはこれでいやがおうにも梶山を欠いた際の「答え」を、残り2試合で示さなければならなくなり、個人的にはそれはそれで愉しみであったりします。
それはエメなのか。それとも浅利かはたまた浄か。それとももっと有機的な変化が見られるのか。
徳永も出場停止でサイドの構成も変わるだけに、今季は何度も何度もその用兵術を見せつけてくれたJFK監督の最後のホームゲームでのプレゼンテーションに期待せずにはいられません。


優勝へは足踏み。
けれども、このクラブの得意技は、なんといっても「棚ぼた」である訳ですw

最後まで決して信用してはいけない。
それがトーキョーですよ皆さん!!w

半信半疑な方のために、こんな古典もありますし。

<前編>


<後編>




まあこんなことを敢えて私がしなくとも、幸い、方々で目にするのはポジティブなコメントばかりで、30日は仮にチケットが売れ残っていたとしても、非常に素晴らしい雰囲気がスタジアムを包んでくれる予感がします。
だから皆様。もっとチケットを入手してはいかがでしょうか?(願)
絶対に最高のグルーヴを味わえます!!




ワタクシ自身はクラブの「青赤大作戦」にあやかり、「派手」「キャラが違う」と揶揄されながらも先週来こんな格好で通勤しております。


本当に、本当に愉しかった一年間も、遂にクライマックス。

全てを覚えています。
全てを携えて、味スタでお逢いしましょう。

2008/11/15

鶴。

ナオとモニに。
モニは足が攣っただけと言う事で大丈夫そう(やっぱり潜在的な疲労が蓄積しているのでしょうかね。。。)ですが、ナオは本当に軽症であることを切に祈っております。

鳥取に行けなかったワタクシには当然試合を見る術はなく、先程ダイジェストでゴールシーンのみを確認した次第ですが、それにしてもナオにあんな悪質なタックルをした相手の選手は誰なんでしょうかね。怒
ホーム最終戦では、引き立て役として上京してくださるとのことですが、盛大な歓迎をして差し上げたいものです。


ともかく。

これにてシーズン終了は12月20日まで延期となりました。
会場はどこになるかが気になるところですが、何となく関東圏である気がするのはワタクシだけでしょうか?笑

相手は清水。
個人的には鹿島よりも清水に上がって来て欲しいと思っておりましたので、こんどこそ、こんどこそ何としてでも勝ってシーズン終了を更に伸ばしたいものです。

2008/11/11

第31節:ガンバ1 vs 3東京



いやいや。。。
本当に、夢じゃないかしら。

そう思わずにはいられない程、圧倒的に試合を支配され(ボール支配率:30対70)、倍以上のシュートを浴び(7本-15本)、10倍の数のCKを蹴りこまれても、スコア的には快勝という、本当にドッキドキの試合になりました。
でも、本当に行ってよかったです。



万博競技場は今回初上陸。
国体型のスタジアムは、やっぱり見くいですね。

新スタジアムの建設計画とかはあるとかないとかだそうですが、チームのソフト面でなく、ハード面でもアジアを代表するクラブになって行って欲しいものです。
せっかく巨大なスポンサー様がついているのだから。





アップの風景。
真剣な表情と見るか、硬いと見るか。




コレオグラフィ。
名古屋に行ったときも同じことを思いましたが、やっぱりファンが大人しい印象でした。
スタンドの構造のせいかもしれませんが。。。
とても好感の持てるスタイルのサッカーを応援しているチームは魅せているだけに、ちょっと残念な感じがしますね。


で、試合ですが。
冒頭に述べたような印象だけではただの「不思議の勝ち」で終わってしまうわけで。

それはそれでいい思い出にはなるのですが、やっぱり「サッカーを呑み屋で語る」にはもう少しもっともらしい似非論理が必要な訳です。
という訳で、スタジアムレベルで見た時に感じた、もう少し戦術的なポイントを書いてみたいと思います。


両チームの機軸は、ガンバが4-3-1(ルーカス)-2気味の4-3-3に対して、東京は鹿島戦と同じく4-3-3。
これは前回も書きましたが、この状態だと東京の方が中盤において構造的に数的不利に陥ることになります。
更に、今回の対戦相手であるガンバが鹿島と決定的に異なるのは、DFラインを2枚にしてでも両サイドバック(加地・安田)がいっぺんに上がってくることでしょう。
この辺がガンバが「攻撃的」と評される所以であり、実際それによって相手を圧倒的に押し込む、中盤を試合するスタイルを指向しているチームであると思います。

両サイドバックが押し上げた時は、ガンバの前線はルーカス・ロニー・播戸の3トップの形になります。
すると当然東京の4バックとは非常に分が悪くなります。
実際にその「4枚」の間を播戸に使われて、1対1の場面を何度も作られてしまいましたし、そこで塩田にネ申が降臨していなかったら、恐らく大虐殺もあったと思います。。。

この日の東京がそれにどのように対応したかというと、まずDFラインの4枚は中に絞って相手の3枚に対峙する、京都や新潟が採用している「守備的な4バック」を採用。
これで中央の数的不利をある程度解消すると、サイドはなんと安田にはナオ、加地にはカボレがDFラインまで下がって対応するという、「超守備的」な布陣で応戦。
いずれも守備の選手ではないので、カボレのサイドは長友が上手くフォローしてくれていたことや加地がそこまで深く抉っては来なかったということもありまあ大丈夫かな、と思ってみていたものの、反対側のナオvs安田は「かなり荷が重いなあ。。。」と当初思っていました。

ところが。
ナオは安田とのマッチアップを試合終了まで互角で乗り切ったばかりか、そこから攻めあがってクロスで先制点をアシスト。
それを決めたのは逆サイドのなんとカボレ。
まさに「6バック」さながらの位置取りで守っていたところから前線まで行って点を獲ってしまう。
得点シーン以外にも、左のカボレから大きくペナルティエリアを横切るクロスが入り、ナオがフリーで受けたけどふかす。。。(あれはせめて枠!)なんていうシーンもありました。
しかもナオにいたってはフル出場を果たしたわけですから、この日の両翼2人は本当にスーパーの一言ではないでしょうか。

他にもこの日は、2得点目は長友のロングスローからナオ、3点目は徳永のクロスから平山と、サイドの選手の頑張りが結果に表れた試合となりました。
ただ、そんな深い位置からカボレやナオが上がることが出来たのは、マイボールに収まった少ないチャンスで平山や梶山、羽生といったところが中央でしっかりタメを作れていたというのがやはりあると思います。
梶山は終盤に相手(倉田でしたかね?)のチャージに切れて「おいっ! お前がイエロー貰うとやばいんだからっっっ!!」なシーンでヒヤリとさせてくれたものの、今季は総じてパフォーマンスが高値安定。
欲を言えば後は得点の怖さが出てくるといいのだが、といってところですが、それでも毎試合素晴らしいプレー振りを披露してくれていると感じますし、平山は梶山のように「引き付けて、、、引き付けて!!」だそうとして失敗。。。というシーンはあるものの、チームのサイド攻撃を機能させるに不可欠なピースになっているように思います。
あれで「まだまだ全然上手くなれるよな。。。」と素人のワタクシが思ってしまうのだから、そのポテンシャルは確かに凄いものがあるのか、と最近徐々に思うようになりました。
「でーじ寒がり」な「俺の」赤嶺にも負けずに頑張って欲しいものです。

後はモニですかね。
途中交代してしまいましたが、前半播戸に数回裏を取られてからは、ラインを下げるという対応ではなく、6バックのようなラインで自身が余る形になっていたこともあると思いますが、そこからロニーや播戸に入る楔を徹底的に潰しに行く、時にはルーカスとやり合っている今野や遠藤を見ている梶山を追い越してまで楔を潰す、そういった選択をしたことが後半頭からの播戸の交代を呼び込んだのかもしれません。
結局彼が退場して、今ちゃんがDFラインに入ると、1対1は問題ないんですがやはりDFラインが下がってしまい、ガンバの遠藤を中心とした独特の縦→縦→縦の立体的な崩しに危ないシーンを作られてそこからルーカスに得点されてしまったのはちょっと示唆的であったように思います。
負傷の具合が心配ですが、本当に、心の底から軽症であることを切に願ってやみません。






というわけで、MVPは試合の流れを相手に渡さなかった塩田で決まりとは言うものの、個々の局面や戦術面での充実ぶりが輝いていたように感じられた今回の大一番、鹿島・ガンバと破ってのこの時期の連勝は、本当に価値あるそれではないでしょうか。
サッカーって本当に底の見えない、懐の深いゲームだなあという感想を抱くに至った今節ではありましたが、日曜日が終わってみると川崎も負け、名古屋も負け、大分と鹿島は引分けというなんとも、、、なんとも!!な展開に。

もしかしてこれは、、、!!
東京のお家芸、


たなぼたか!?w




各メディアでも、「首位の鹿島から6位のFC東京までの6チームが勝ち点差3の中に、、、」と、いよいよ優勝争いグループの仲間に入ってきました。



もう愉しくて仕方がないワタクシですが、大切なのは最後まで、一生懸命戦い抜くことだけですよね。
そして最終節、フクアリで何が起きるのか、個々まで来たらしっかりと見届けたいと改めて決意している次第です。




諸般の事情により、残念ながら次の天皇杯・新潟戦と、次節・神戸戦は現地に行くことは出来ませんが、それは皆様に託してワタクシはホーム最終戦・新潟戦に備えたいと思っております。
ポイントはこの1ヶ月で2度当たる新潟だと思っていますが、まあもう来たらどんな形で「感謝の日」を迎えることになっても、最後まで愉しんで駆け抜けることが出来るように。

夢のような時間が、まだまだ続きますように。

2008/11/04

天皇杯4回戦:東京2 vs 1仙台



鈍色の空。
見慣れた広告ボードが一つもない、報道陣もいない。
そこにピッチがあるだけでは、いつもよりもだだっ広く感じられる味スタ。

天皇杯の始まりというのは、例年、何だか寂れた風景のように感じてしまいます。

例え使い慣れたグラウンドでも、1週間前に熱狂と歓喜を抱いたばかりの空間と同じスペースを持っていても、そこにいつも普通にある様々な者や物が不在であるだけで、全く違う雰囲気を携える。
そしてワタクシたちの心の在り様もまた、「いつも」のそれとは異なっていくのでしょう。

監督を「ジョー浩」とコールされ、失笑するゴールスタンド。

大・宮沢コールで全ての東京の選手に先んじて迎えるスタンド。

仙台のCKにニヤニヤしながらブーイングして、事なきを得るとすぐにまたも大宮沢コールなスタンドw

賛否両論喧しいようですが、ワタクシ自身はサッカーの試合と言う興行は単に「愉しむ」ものだと思っており、もちろん鹿島戦のような「熱」も当然至高の悦びには違いないのですが、この日のような、どこか焦点を外した、でも東京だけでない、何だかもっと大きな「サッカー」に対して愛があるよな、って思えるそういった心の持ち方と言うのも、大事にしたいなと思っています。
もちろん負けるのは嫌ですし、真面目に元旦・国立に行きたいとか言ってるんならそんなのないだろう、っていう意見も充分理解できるんですが、かつては大真面目な鹿島戦(確かあれもカップ戦だったような)の最中に、隣の神宮球場で上がった花火に感嘆の声を上げ、試合そっちのけで「玉屋! た! ま! や!w」とコールした東京のゴール裏が、やっぱりワタクシは好きなんですよ。
実際終盤はしっかり後押しして、帳尻合わせた感じにしてましたし。苦笑
でもそういう気まぐれで悪戯気質な心意気は、失いたくないなあ、とも思うわけです。


塩田のファインセーブがなかったらさっくり負けてるようなヒヤヒヤもののゲームではありましたが、ではこれが本当に「薄氷の勝利」なのかといわれればそこまででもないのかな、と。

確かに前半のあの圧倒された感じは、選手が怪我を怖がっているのか足だけでしかチェックに行っていなかったり、鹿島戦でもポイントになったシステム的な中盤の数的不利はこの日モニが欠場したお陰でDFラインが下がってしまいダイレクトにセカンドボールの奪取率に出てしまったりと、メンタル・システム両面でのちょっとしたズレがこれくらいの大きな違いを作るという好例であるように思えたりもした訳ですが、それでもカボレは6割程度の力で相手選手とは全く違う次元でプレーしていましたし、ぬるくやってる割にはチャンスもそれなりにあったんですよね。
まあ、それを見ているこっちがどこまで許容できるか、というのはまた違った話になってくるのですが。。。

実際同点にされた後の我が軍はようやく目が覚めたのか、1タッチ2タッチで繋ぐというようにパス回しのテンポを1段上げて攻撃に出たわけですが、序盤から飛ばしてきていて足が止まりかけた仙台はもう完全についていくことが出来ませんでした。
なので、例え延長になってもこれは勝てるだろうな、とそんな感じで終盤は進んでいきましたし、一番安心したのは前へ前へと圧力を強めながらも、無理矢理に攻め急いだりはせずに結構ピッチ上の選手たちは落ち着いていたように見えたことですかね。
結局、後半35分で足を使い切ってしまった相手方と、意図してではないにしろ結果的に最終コーナーを回ってもまだ足を残していた東京で最後の直線はその差がそのまま出たのかな、とそんな印象でした。
まあただ、サッカーなんて何のキッカケでそんな微妙な均衡が崩壊してしまうかわからないものではあり、そういういみでは「勝ったことだけが収穫」という感じであることに間違いはないとワタクシも思う次第であります。




これで今月のこの後はガンバ→新潟@鳥取→神戸→新潟と、関西圏ばっかりですな。
しかも新潟と2回やるのは結構感じが悪いのですよね。。。
基本的に同じ相手と2度やって2度とも勝つというのは、最初に負けた側は当然雪辱を期して望んでくるわけで、しかもそれは再戦が近ければ近い程気持ちも強くなりますし、どうにも難しくなりそうですな。。。
ただ、そうはいっても勝つしかない、という事実には何の疑いもない訳ですから、そこは何としてでも達成して頂かないとというのも当然のこと。
鳥取と神戸には参戦できませんが、是非ともいい流れを掴んでフィナーレへと雪崩れて行きたいものです。




仙台は来年上がってくるのかな。

個人的には仙台は大好きな街のひとつでもあり、是非とも上がってきて欲しいのです。
もしも入れ替え戦になって相手がベルディなら、迷わず味スタに応援に行きますよ!!



最後に。

ワタクシがFC東京のSOCIOになって、最初に買ったプロ紺シャツの背中に選んだのは、「MIYAZAWA」でした。
ボランチの位置から右と左、丁度「V」の軌道の先にある東京の両翼に向かってその左足からボールを放つ。
運動量は多くない、足も速くないし、あたりにも強くない。
けれども、ともすれば華奢にすら見えるその身体から放たれるワイドパスの美しい軌道と、そして左脚がボールを捉える、その瞬間の彼の優雅な佇まいが大好きだったのです。

最後に東京の選手として彼を見たのは、2005年の天皇杯5回戦、岡山で清水に敗れて東京に戻った、羽田空港の到着ロビーでした。
「お疲れ様でした。」と、あの時選手に初めてかけた言葉が、そのまま最後の言葉になるとは思ってもいなかったものです。
彼は翌年大分の一員となり、そして今は仙台でプレーしています。

背番号は16から1が取れて6になっていましたが、華奢な身体とそこから描かれる壮麗な軌道のコントラストはあの時と同じで、サッカーを続けてればどっかでまた遭えるのだなあ、と。
そんなノスタルジーな気分になりました。

ミヤにもユキヒコにも、そして東京にいまいる選手たち、今は違う場所でプレーしている選手たち、更にはプレーを終えた選手たちにも。
幸多からんことを、とただただ思ったのでした。

2008/11/03

第30節:東京3 vs 2鹿島



御無沙汰しておりました。

鹿島戦での至高の歓喜の後、思いっきりぶり返した風邪に昏倒の日々を送っておりまして、あれだけの喜びのマッチレポを書けないままとうとう天皇杯4回戦仙台戦前夜となってしまいました。。。


しかしまあ、スタジアムにおいても、そしてその後のリプレイ@スカパー 製作 by 糞TBS においても、私が取り立てて書かねばならないようなことはなく、そしてそんなものなくともこの試合は全ての東京ファンにとっても、また東京、鹿島どちらにも与しないニュートラルな方の相当数にとっても自信を持って「内容的に今季のJリーグにおけるベストゲーム」と推薦することの出来る試合であったと思います。
※ちなみに「内容的に」と書かせていただいたのは、東京ファンとしてのワタクシにとっての「心情的な」今季のベストゲームは、第25節 川崎戦@等々力であったからです。しかし、それがこの鹿島戦の価値を落とすことなど微塵もないことは言うまでもない訳ですが。


ビックマッチでありかつ好ゲームとなったために、試合後各所にて様々なコラムリストの方々や、また評論好きが常であるサッカーファンのブロガーの方々(もちろんワタクシもその末席を汚している訳ですが)によって散々論評していただき、ワタクシも風邪の馬鹿野郎に魘されながら充分その内容を楽しませていただきましたので、この遅きに失した状況で新たに何かを語ろうとは思いませんが、そんな様々な2次コンテンツの中ではあまり触れられていなかったけれども個人的に非常に興味深かったことがありました。
それはただの、毎試合後のルーティーンとしてメディアに提供される両監督のインタビューなのですが、、、。
少々抜粋させていただきますと。

Q:ボールを繋ぐところと、サイドから仕掛けるバランスは狙い通りだったのか。
「今シーズンを通してみた中では、バランスはいいと思っています。ただ、サイドを使うということは、とにかく中で組み立てられないと相手は絞ってこない。そのためにも中央で梶山、今野が繋いで、羽生もしっかり絡んだ中で、相手を絞らせてサイドへと展開することができた。満足はしていませんが、比較的その部分はよかったと思います」
 城福浩監督記者会見コメント(J's GOAL)

「今日に関しては、効率という面でよくなかったように思える。どのチームもサイドを狙う。ただ、そこにボールを運ぶためには中盤の攻防が大切になる。セカンドボールの競り合い、あるいは拾うという作業が大事です。そこで拾って組み立てることができるかでサイドを崩せるかどうかに大きく関わってくる。今日に関してはうちがセカンドを上手く拾えなかった。そこでどうしても相手が中央でリズムを作り、サイドにボールを散らしてきた。そこから徹底してサイドを狙うということが機能していたと思う。」 オズワルドオリヴェイラ監督記者会見コメント(J's GOAL)


「現代サッカーにおいて、サイドでの攻防は最も重要」とは最近よく言われることであるように思いますが、一つのゲームに対する印象として、奇しくも勝敗両軍の将は同じ印象を口にしています。
即ち、「サイドサイドってみんな言うけど、結局サイドで勝つには中盤が重要なんだよ」と。

中央でしっかり組み立てることで、サイドで有利に立てる。
その中央での組み立てに必要なのは、セカンドボールをしっかりと拾っていくということ。

そして、ワタクシはここが恐らくこの試合において、サッカーと言うスポーツの妙味と言うか、奥深さが現れている部分だと思うのですが、この試合、何故我らが東京はセカンドボールの拾い合いに勝つことが出来たのでしょうか。
両チームの基本陣形は、東京の4-3(今野・梶山・羽生)-3に対して、鹿島は4-4(ダニーロ、本山、中後、青木)-2ですから、単純な人数比較では分が悪いにもかかわらず、東京はそれに勝ったのには、単純に「気持ちの差」なんていう言葉では語り尽くすことの出来ない、それ相応の理由があるはずなのです。
素人なワタクシの目がTVで認めることが出来たのは、1つはカボレの存在でしょうか。
カボレはこの試合、御存知の通りウッチー内田と終始マッチアップしていたわけですが、彼と長友が左サイドを押し込んだことにより鹿島のCBのうち一人(岩政だったと思います)がそのフォローに回り気味になり、そこで生じる中央のギャップをボランチから中後もしくは青木が下がってきて埋めるという形で対応していたため、実質中盤の真ん中は3対3の状況になることが多かったように思います。
で、鹿島の3人のうち一人はダニーロ。彼はキープ力はありますが、セカンドボールの競い合いでは殆ど印象を残していません。
梶山や今野が拾い捲っていた印象が強いので、あまりそういった局面は得意ではないのでしょうかね。その辺も東京に有利に働いた要因であるように思います。

ただこれも守った後に中盤で中後や本山あたりがしっかり溜めて、DFラインまで下がっていた選手が上がってくるのを待つことが出来れば良かったんでしょうが、その辺が小笠原不在の部分でしょうか。
あちらの監督も指摘していた通り、ちょっと急ぎすぎてしまったのかもしれません。
対照的に東京は羽生やナオがしっかりとボールを引き出す動きが出来ていたこと、梶山が今季一番、もしくはヴァージョンが1段階上がったと思わせるパフォーマンスを披露したこと(これは羽生のお陰と言う説もあるようです)、今ちゃんも久々に今ちゃんのアベレージプレーであったことなどによりワンタッチ、ツータッチでテンポよく高い位置にボールが入っていました。
この試合の影のMVPは、この中盤の躍動を前節大分戦の後半から引き出していた羽生ではないかと密かに思うワタクシであります。







とまあ結局長々と書いてしまいましたが(苦笑)、実はスタジアムでは上記に書いたことなんかよりも、この試合の勝因はもうこれ1点に決まっている!! と思っていたのですよ。
それがこれです。↓



何と何と、毎試合味スタに出向く度に買っていたFC東京かつサンドで、遂に遂に! この試合で「アタリ」を引き当ててしまったのです!!



景品はこれで、長友と梶山の直筆「マジ」マジック(マッキー)サイン入りのペアビアタンブラーセットでした☆

いやあ。いつも通り席取りを済ませて、さあ腹ごしらえ、と箱を開けた時のあのテンションの沸騰具合ったらw
だって今まで全然当たらなかったんですもの。

ファンクラブテントで当たり券を引き換えて、テントスタッフの皆様から拍手にて送られながら戻る時には、この試合の勝利を確信してましたねwww
江戸切子のときは2万使ってもマリノスに勝てなかったので(まだ根に持ってる)、こちらは御利益ありそうです。
これで祝杯もあげさせていただいて、本当にアリガトウございました☆

来月は10周年記念ワインも出来上がって届くだろうし、まだまだ東京で旨い酒を呷る日々が過ごせるのは本当に幸せですな!

というわけで、元旦国立で御屠蘇を飲めるよう(ヲイ)、天皇杯も頑張りましょう!!



あ、そうそう。
お兄様、御結婚おめでとうございます。