2011/09/27

第29節:東京3 vs 0横浜



ワタクシ的な諸事情により、この夏は観戦予定をキャンセルさせられる日々が続いていた中で、ようやくというか、やっと見に来ることが出来た国立競技場。

栃木との無残な連戦も、椋原の初ゴールで2年ぶりの逆転勝ちだった京都戦も、現地観戦どころかテレビの前にすらいることが出来ませんでした。
かろうじてテレビの前に間に合った愛媛戦は、飛行機をキャンセルした結果だったり。。。

そんな中。

ほんとうに久々に、気持ちの良い秋晴れのスタンドで見る景色。飲むビール。

ユルネバ。

地団駄。

シザース。

鳴り止まないハニューコール。

大好きなチームの一挙手一投足に声を上げながら、試合を見るのは、本当に至福の時間でした。
サッカー観戦ってほんとうに愉しいなあ、と心から思えたことが、本当に嬉しかったです。

久々に見た東京は、ちょっと見ない間に随分と逞しくなったというか。

7月の頃には微塵も感じることの出来なかった、「盤石」感。
一体何があってこうなったのか!? やっぱりサッカーというのは不思議なスポーツですね。。。

恐らくは、この日から来月末のダービーまでで、「大混戦」と言われている今期のJ2の趨勢も決しているでしょう。
その時にワタクシたちのチームは、一体どうなっているでしょうか。
大切な1ヶ月が始まりますね。

今まで見に行けなかった分、今度はしっかりと、無理してでも見に行ってやる。

この日感じた「盤石」感ほど上手く行きっこないとは思うけれど、それを含めてサッカーは愉しいものです。

次は味スタ。

泣かないように気をつけよ。

2011/05/06

第10節:ベルディ0 vs 0東京

もしもこの試合がただのリーグ戦の1試合であったならば、試合終了のホイッスルとともに、思わずブーイングするようなことなどなかったかなとは思います。

実際、後半の、そして10人になって以降の私たちの選手達の「闘いぶり」は、今季のここまでの4試合中最も素晴らしかったし、スタンドのワタクシにまで、「伝わってくる」ものでした。
これがもし、開幕戦であったならば、きっとスタンドの大半の方々が拍手で挨拶にくる選手たちを迎えたのではないでしょうか。

しかし。
残念ながら、これはダービーなのです。
内容がどうとか、各々の選手のコンディションやチーム状態がどうのとか、ましてや相手との力関係がどうだとか。
一言で言うならば、そんなことは全くどうでもよろしい。

ただ勝つ。

更に望めるならば、圧倒的に勝つ。

ダービーを争う両チームが激しく求める「答え」とは、それ以外には存在し得ないと、ワタクシは常にそう思っています。


そういったワタクシ自身の恣意的な想いに照らした際に、試合翌日から今日までtwitterで見かけたワタクシたちの選手たちのコメントは、何というか、、、。

『昨日の試合で僕達は勝ちのみを期待されてるチームだと再認識した。 批判されても仕方ないし、当たり前だと思う。 とはいえ僕らに今できる事は1つ1つの試合、そして練習を大事に全力で向かうしかないと思う。 昇格に近道はない! 今日からまた頑張ります!』(権田)

『昨日の試合は悔しかったな。あらためて思ったのが、当たり前かもしれないけど選手もファンも勝つこと、結果がすべてってこと!!!勝てば何も言われない...だからこそ、もっと細かいとこまで神経を使わないとね。頑張れ自分( ̄ー ̄)』(椋原)

『いちいち人の言うこと気にしてたってしょうがないから結果だすしかないな!!!口で言うのはいくらでもできるし。。。』(梶山)

まあ、気持ちは分からないではないけれども。
それでもどうしても、温度差を感じてしまう。申し訳ないのですが。

ちなみに、ワタクシ自身は所謂「勝利至上主義者」ではありません。
ただし、これまでの経験から、自分なりにではありますが学習してはいるつもりです。

我慢していればきっとよくなる。
そう信じ続けて励ましの、鼓舞の拍手を送り続けた結果、今年チームはどこのステージにいるのか。
今季、チームは何を目標にしているのか。
チームスローガンは何なのか。

今季、ワタクシたちが第一義的に拘るものは、「勝利」であるはずです。

そして、昨年ホームでただの1勝(国立でのそれを加えても僅かに2勝)しかしていないチームを見に、依然として15000人以上の人々が足を運んでいることを、選手たちが一体どう考えているのか。
そしてその「奇特な」人たちの前で4試合で1勝、僅かに1得点という状況で、果たして今後彼/彼女らが「奇特」なままでいてくれるのか。それについて幾ばくかでいい。思いを馳せて欲しいと思います。

今、スタンドは勝利に、いやそれよりもまず、得点に餓えています。

友人を観戦に招待しても、「つまらない」と言われて返す言葉がない。
そりゃそうだ。
ワタクシ自身もそう思うもの。

どんな職種であれ、プロとは、その結果に対して対価を得るもの。
プロセスを評価してくれ、といったところでそれをしてくれるのは内輪の人間だけです。

もっと泥臭く、1つの結果、1つの勝利、1つの勝ち点、1つの得点に貪欲になってもらいたい。
そしてそれに満足せず、一段上のプロセス、更に上の内容・満足を貪欲に追求して欲しい。

ワタクシはそう思います。


思えば、城福政権の2年目、城福東京が絶頂期を迎えるきっかけとなった試合は、ちょうどこのゴールデンウイーク、アウェイのガンバ戦であったと城福前監督が述懐していたと記憶しています。

あれよあれよという間に4失点の後、今野をCBに下げて遮二無二逆転を目指した東京は結局2-4で破れることになりましたが、その後今野をCBに固定、ナオの大ブレイクも相まって7月終わりの名古屋戦まで、16試合でわずか2敗という快進撃を見せる、その端緒となったのでした。

もちろん、今回のセザー退場後の35分間の「本気の」プレーが、当時と同じようなストーリーを結ぶのかは神のみぞ知るなのでしょうが、そういった昔の記憶を現在に重ねてしまいたくなるのがファン心理であると思いますし、また、年を重ねつつ好きなチームを見続けているサッカーバカの特権であるようにも思います。

東京が不調であれば気持ちも重い。
でも足取りが重かろうが気分が晴れなかろうが、日曜日はまたスタジアムへ。

次こそは、眠らない街と、旨いビールを堪能できることを信じて。

また、スタジアムでお会いしましょう。

2010/09/20

いつかまた共に過ごす時間を信じて。

東京が低調になり、ワタクシ自身の状況も相俟って全く更新しなくなってしまったこのブログに、今日だけはと思いキーボードを叩くのはもしかしたら卑怯な行為なのかもしれません。

それでも、城福監督が東京の指揮官となった年に開設し、彼が率いた東京を追いかけたその足跡が残るこの場所に、どうしても今現在の想いを吐き捨てておくことは、ワタクシにとって意味がある行為であるように思うのです。


拙い言葉を書き連ねれば連ねるほど、その気持ちが安っぽくなっていくような気もして気が引ける部分もあるのですが、ワタクシは城福浩という一人の人間が、そして彼の紡ぐ言葉の一つ一つやピッチサイドにおけるその佇まいが、その標榜するフットボールが、心の底から好きでした。
サッカー戦術やそのチームマネジメント、またはフットボール界において物議を醸すようなその発言など、そういった個性が好きでたまらない監督を少なくない数知っているつもりですが、こんなにも「人一人」としてのサッカー監督を心から好きになったのは、おそらく初めてだと思います。

彼の言葉には力がありました。

ワタクシたちに、大きな夢を語り、そして彼と一緒にならばそれを実現できるのではないか、そう思わせ、心躍らせてもらったサッカークレイジーは、決してワタクシだけではないと思います。

そして、実際に彼と東京は勝ち取りつつありました。
シーズン順位は6位、5位と上昇。今までバックラインでパスを回せばどよめいていたスタンドが、いつしか「オーレ!」と勝鬨を上げ、「俺とお前は夢の中」と唄うようになりました。
2008年の大竹、2009年のヨネと抜擢されてすぐにその存在を輝かせたルーキーも登場。
5年ぶりにナビスコカップを獲得し、感涙を共にすることも出来ました。
その全てが彼一人の偉業だと讃える気は毛頭ありませんが、それでもワタクシたちの多くはこの2年間、彼の口にした「365日右肩上がりのチームになる」ことを信じ、そしてそれが今後も続いていくことを思い描くことを躊躇わなかったはずです。



ワタクシはこれまでの2年9ヶ月、チームが苦境にあるときも、一度も「監督を代えるべき」と思ったことはありませんでした。

でも一昨日の磐田戦を見て、初めて「代えた方がいい」と率直に思いました。
このチーム状況になって、選手はチームのスタイルをピッチの上で全く表現できなくなっている。
依然、チームにとってその言葉は力を持っているけれど、それが前を走りすぎて現実を見失っている。そんな気が初めてしたのです。

そして、現実的に残留を目指す場合には、チームには「型」が必要だと思います。
無形の形を標榜した城福東京において、その転換を成し遂げることを城福さんに求めることは出来ない。この状況を好転させるべく、何かキッカケを持たねばならないとしたら、それは監督交代という名の劇薬ではないか、ワタクシはそう思った次第です。

それでも、ワタクシは今尚彼とそのチームが目指したスタイルが大好きですし、失敗に終わったとも思ってません。
そしてきっとそれはワタクシだけではなく、磐田戦のゴール裏に陣取り、本当に感動的に声を上げ続けた方々も同じだと信じています。

シーズンはまだ続いていくし、クラブも、そしてワタクシたちファンも当然のことながら続いていきます。
城福さんとのお別れは幸せな形では訪れなかったけれど、それでもきっと、運命の糸は私たちと彼をもう一度引き合わせてくれ、この夢の続きを共に見られると、ワタクシはそう信じていますし、心からそれを望んでいます。

そして、その時まで積み上げ続けるために。
彼がいなくとも、ワタクシたちは右肩上がりで歩き続けるために。
まずは今シーズンを、何としてもJ1のステージにしがみついて終えなければなりません。

すぐに試合はやってきます。

状況は厳しいですが、ワタクシたちのホームで、開幕戦以来の勝利を手にして、城福さんへの感謝の唄を届けたい。
そんな風に今は思っています。

as the end of the storm, is a golden sky.


心からの感謝を。
そして、ゆっくり休んでください。