2008/08/25

第22節:東京1 vs 2ヴェルディ

まあ、、、一晩経っても。。。
全くといっていい程イライラが治まらない、えらく不健康な週末を過ごしております。

それにしても。。。
昨日も自棄酒浴びながら思ったんですが。

何故に負けたんでしょうかね??

冷静に、とはいってもあくまでスタジアムで叫びつつ見た域での所感になりますが、、、あの日の出来で、コレっていう敗因が全くと言っていい程見当たらないのです。
もしあの悪天候の中スタジアムに足を運んでくださったニュートラルな観客という奇特な方がいらっしゃったとしたら、内容素晴らしい白熱した好ゲームだと思ったんじゃないでしょうか。

東京は本当に久々に試合を通じてMoving(この言葉使うのが久しぶりすぎる)出来ていたように思いますし、フッキを売っぱらったベルディも、4回目にして初めてコレクティブでオーガナイズされたサッカーを披露していたように思います。
東京の本当に久々な好ゲーム、監督風に言えば「主導権を握って」試合を進められた一番の要因はまず何と言ってもモニ。
かつて(と言ってもそんなに昔じゃないんですが)日本代表と呼ばれていた頃を彷彿とさせるパフォーマンスで、飯尾、大黒のチビッコ2トップの裏への意識を一人でカバーしていた以外にも、鋭くボールを奪っては積極的に前に出て行ってコケる。笑

そして彼以外にも、梶山、今野、羽生のセンターラインのパフォーマンスが揃ってよかったのも大きいですね。
今ちゃんはおそらく今シーズン、少なくとも後半戦は一番の出来ではないでしょうか。
奪ってはたいて前に行く、後ろは梶山がカバーしながらぬらぬらと組み立てる。
今野・羽生・梶山辺りがゴール前に出てこれる時は東京の攻撃に厚みがある時。
結局その形からゴールは生まれなかったけれど、嬌声が上がる形を何度も作っていました。

それだけに。。。
まあ「コレがサッカー」という、「決めるべき時に決められないと、そのツケを払わされることになる」というそんな典型的な試合となりました。


しかし、そんな冷静な批評をして、だから何!? っていう話な訳ですよ。

この試合はダービー。
どんな手をつかっでも、何が何でも、極端な話、相手選手を退場させてでも勝てばよろしい。負けてはならない。そういう試合なんです。

内容が素晴らしかったとか、割り切って引分けという考えも、、、とか、そういう言葉は要らないのです。
雨の中集まったファンがこの試合満足できるのは、ただ勝利のみ。そういう試合なんですよこの試合だけは。
ワタクシの中で「ダービー」とはクラブとクラブが、全力で相手を叩き潰すために戦う、そういった試合なんです。

そういった意味では、我々に足りないのは、「クラブを挙げて」という姿勢かもしれません。
最近は問題を起こさないように、事前にイケイケには「相手を煽るような応援をするな」という注意がフロントからされているようですし、何故かこの日の会場は国立競技場。
個人的には、ワタクシたちとベルディは「同じスタジアムを使用」しているからこそダービー足りえるわけで、そのスタジアムを使わないというのはダービーとしての雰囲気造りという点で間違っていると思ってます。
昨シーズン、マリノスが横浜FCに対して仕掛けた8月のダービーは、そんな気迫ともいうべきものが伝わる、まさに「クラブのプライドをかけた」ものでした。
そういう姿勢で臨んでこそ、4戦4勝というTriunphは成し遂げることが出来るのではないでしょうか。


まあ色々書いていますが、、、。

要するに悔しいんですよ。
ハッキリ言って最低の気分だし、ぶっちゃけ今週いっぱいくらいは軽く引きずる気がします。
先週の浦和戦、そして今回のダービーと立て続けに悔恨を溜め込んだせいで、ネット上ではそこかしこから不穏当な発言が噴出している感があるし、いよいよ残留争いだなという感じも個人的にはしています。
木曜日の柏戦も、正直全く勝てる気がしませんよ。


でも、それでもワタクシは見に行きます。
それがどんなに辛い作業になったとしても、最後まで見届けるのがワタクシたち応援者だと思うので。

夏が終わっても、優勝争いへのチャレンジが霞んでも東京の挑戦はまだまだ終わらないし、ここまでワタクシたちは今季の東京に素晴らしい夢を見させてもらっている。
そして、それはまだまだ続いていくのですから。

今度は、ワタクシたちがクラブを支える番です。

少し時間がかかってもいい。

この屈辱から立ち上がって、きっとまた、歩いていくのです。

2008/08/21

第21節:東京0 vs 1浦和



年間通して、この血がもっとも滾る浦和戦。

確かに、「あいつら」に負けるのは悔しい。
けれども、今回の対戦ほど、正直どこにも責める要因が見当たらないという試合も初めてでした。

それは、タイムアップの瞬間、「今のチームが、今日のパフォーマンス以上のものを見せられることはない」という風に感じたからです。

メンバー、戦術、各人のスキル、気持ち、コンディション云々。
現状、あれがいっぱいいっぱいだったと、ワタクシは思いました。

試合後、ゴール裏は挨拶に来た選手達に何も言ってあげられなかったけれど、私たちは立ち上がるしかないし、あの日のチームのパフォーマンスには、どうにも乗り越えがたい「僅かな差」と、それを超えていける確かな希望が詰まっていたように、ワタクシには思えます。





次こそは。


絶対に、次こそは。

2008/08/15

第20節:名古屋0 vs 1東京



ようやく勝った。。。

と余韻に浸りすぎていたのか何なのか、もうあの瑞穂日帰り強行軍から早くも一週間が経とうとしている訳で、今頃レポかよ、という感ありありなのですが、、、何としても浦和戦の前にはエントリを挙げておきたいと思いまして、簡単でも何でも掻い摘んで残しておこうと思います。




相当な暑さを覚悟して出かけたのですが、この日はそこまでの猛暑というほどでもなく。

途中、新幹線が落雷で停電(今年、新幹線に乗ったのは2回で、乗った新幹線が停電したのも2回目(前回は先月の浦和戦の日でした))したりと多少のアクシデントはあったものの、予定通り名古屋についてまずは名鉄デパートでひつまぶしに舌鼓。
多分食べたのは人生初だったんですが、鰻をお茶漬けは何ともさっぱり味で非常に爽やかにいただきました。
写真を忘れたのが何とも悔やまれます。






で、電車を乗り継いで瑞穂競技場へ。

瑞穂陸上競技場東から降りると、もうスタジアム、しかもアウェイ側入り口が目の前という何とも素晴らしいロケーション。
陸上競技場ですが、傾斜がついていて等々力や柏の葉よりも断然見やすい印象でした。








グランパス一味はやはり可愛い。。。

日帰りで焦っていたこともあり、戦利品にグラ人形を買い損ねたのがこの日唯一の失敗かもしれません。








試合の方はいまさら細かく振り返っても仕方がない(そもそも後半はそれこそ必死だったので振り返れる訳もないのですが)ので印象深かったことだけ書き留めておく事にしますが、それにしてもFWという人種は、、、。
たった1点獲るだけで、あんなにも劇的に変わるのものかと。

序盤の彼は、それこそ上手く捌こう捌こうとしてミスをしたり簡単に競り負けたり、プレーの幅を自分で狭めてしまっているようなそんな印象だったのですが、得点後は何とも自信に溢れて迫力のあるプレーに見事に様変わりするのだから驚く以外に感想がありませんよ。
ダイナミックに堂々とプレーする時の彼の大きさや深さは、ちょっとやそっとじゃやられないぞ、というか、好い時の梶山と同じで何か一人別の時間が流れているかのような、そんなスケールの違う代物であったりするわけですが、この日の得点後の彼のプレーはまさにそんな様相が随所に見られてとても頼もしいことこの上ないとでもいうべきもので。
こういった才覚に幾多の指導者様たちは夢を見たに違いないわけですが、問題はやはり彼がそれを継続していけるかどうかだと思います。
そういった意味では浦和戦、彼に期待しない理由はない訳ですから、是非とも頑張って欲しいところです。


とはいえ、個人的にはこの日最大の勝因は今野の右サイドバックであったのではないかな、と。

名古屋戦に望むにあたり、ワタクシの最大の関心事は何よりもマギヌンを如何に抑えるかという一点でありまして。
その意味で、JFK監督のマギヌン潰しがしっかり達成されたことがこの何とも綱渡りなゲームを取れた、最初のキッカケではないだろうかと思うわけです。

今ちゃんの最後のアレは、「自分で打てよ!!」と叫ばずに入られませんでしたが、試合後はみんなにいじられて「次は獲る」と宣言したようですので、こちらも浦和戦での有言実行に否応なく期待することにします!!



というわけで。

そうです。
もう明後日は浦和戦な訳です。

いつも東京戦に合わせて復帰してはゴールを決める田中達也が出るとか出ないとか、ポンテが戻ってくるとか来ないとか、椋原は全治2週間だとか長友と梶山はこの日のためにさっさと帰ってきたとか何とかありますが。
個人的には1年の全試合の中で最も滾る相手なのです。
浦和に勝つだけで、2週間は幸せに過ごせるのです。

そういった意味では、名古屋で勝って望めるというのは非常に大きい。

9戦未勝利とか言ってましたが、1回勝ってしまえば5戦負けなしな訳ですよ。
ああ何とも都合がよろしい。

とにかく。
ここで負けては意味がない。

浦和に勝って、あの日名古屋駅で飲んだビールよりも、もっと美味しい酒を浴びて、気持ちよく夏を過ごしましょうぞ。




モニの怪我は軽傷だったのでしょうか?

今度こそ、期待してます!!

2008/08/07

ナビスコ準々決勝2nd:大分1 vs 1東京

直前まで生中継があると知らなかったもので、当初は情報を入れず一心不乱に残業に勤しむべし、なでしこJAPAN見てお茶を濁すべし。と思っていたのですが、夕方母上様からのメールで中継があることを急遽知ったワタクシはすぐさま荷物をまとめて退社し全力で帰宅。
結局、前半30分辺りから見ることが出来ました。

真に残念なことに、東京はここで敗退してしまいましたが、この日のような試合には、そんな悔しさよりも爽やかな拍手を選手たちに贈ってあげるべきだと思います。
それくらい、「やりきった」結果だと、ワタクシには思えたからです。
これだけやったのだから、しょうがいない。胸を張って、そう言う事が出来る。そんな試合。

本当はあそこでどういった形であれ1点取れていれば、ナビスコの勝ち抜け云々よりも、秋に向けて「突き抜ける」キッカケになる、そんな予感がひしひしとあった試合後半でしたが、それでも週末の名古屋戦に向け、ワタクシのモチベーションを非常に高めてくれる一戦となりました。


さあ、8月が始まりました。

尖がっていきましょう☆

2008/08/06

三ツ沢に咲いた花。




三ツ沢公園サッカー場、現ニッパツ三ツ沢球技場は、東京最南端に住むワタクシにとって味スタよりも気軽に行くことの出来る、そしてその見易さ、コンパクトさが何よりお気に入りなスタジアムの一つなのです。

そんな場所で我らがFC東京 U-18が決勝戦に出るというなら、こんなサッカーのない週末にはそれはもう見に行くしかない訳ですよ。

そんなこんなで行ってみると、7:3程の割合で東京側の応援者が多かった感じ。
帰宅してから知ったのですが、同じ日に柏のトップチームはファンイベントを開催していたらしく、そんな影響で柏のゴール裏は人数的には残念な感じになっていましたが、それでも熱心に最後までサポートする方々には自軍他軍の関係なく本当に頭が下がる想いです。
聞けば前々日の準決勝の試合後には、決勝点を決めた9番の選手(工藤君、でしたか)にトラメガを渡していつもチュンソンとかがやっている勝利の儀式をやったんだとか。
我がトップチームでも先日の東京ダービーの後、ゴール裏からシャーをリクエストされた椋原がなんと嬉しそうな顔をしていたことかというのが思い出されますね。
ああやってチームの「縦」の繋がりから、後々クラブを愛し、そしてクラブの顔となる選手が育っていくのは実に素晴らしい事だと、いやはやワタクシが言うまでもなくですな。。





試合は決勝戦に相応しく、正に好ゲームというべきものでした。
両チームともよくオーガナイズされたチームとしての「個性」を充分に発揮していたし、かつ局面局面でのボール際の厳しさといったら、ともすれば淡白になってしまうこともあるトップチームの選手にも見習って欲しいとは言い過ぎかもしれませんが、それくらい「勝ちたい!」という気持ちが全選手からビンビン伝わってくる、本当に熱戦。
掛け値なしにどちらが勝ってもおかしくない展開で、退場者の影響もあって東京がわずかに勝利を手にしましたが、柏ユースのサッカーも本当に洗練された美しいものだったとワタクシは思います。


昨年、等々力での「多摩川コラシコ」を見た時から「この選手、いいな」と思っていたのが10番・岩渕君だったんですが、約1年を経て久々に見た彼は、身長はそれ程高くないまでもトラップが正確でボールがしっかりと収まる、すっと消えてるかと思えば決定的なシーンにしっかりと顔を出してくるいい選手になっていました。
残念ながら得点はなく、ちょっとフィジカルに問題があるのか途中交代が多いですが、それでもやっぱり見ていて子気味のいいプレーというのは好みだったりします。
ここから先もしっかりと伸びて、是非味スタで再会したいですねえ。

それともう一人、鮮烈な印象を残したのが左サイドバックの2番・安部君。
後半、柏の対面の選手が退場になってしまい目の前が開けると、何度も何度も全速力でハーフの選手を追い越しては飛び出しては1対1、クロス、そしてその後は自陣で守備と、小柄で華奢な感じはするもののあのプレーにはあの日メインスタンドで見た方々の大半は胸のすく、爽やかな気持ちになったのではないでしょうか。
もう本当に「全力」で追い越していく姿に、「出してやれ!!」と思わず叫ばずにはいられなくなってしまう。
新しい選手を発見する喜びは、ユースならではです。

後はキャプテンの4番・畑尾君も非常にいい選手という印象でした。
DF面もさることながら、そのキャプテンシーと試合を読む力が抜群という感じ。
確かに様々なメディアに書かれている通り、我らがユースは彼を中心に非常に良くまとまっているように思いました。








優勝という結果については、もう特に言葉を尽くす必要もないでしょう。

去年のサハラカップから、これで関東ユース、このaddidas cupと軒並みタイトルを勝ち取ってきているというのが本当に驚きです。
去年まではユースチームも、トップチーム同様「勝負どころで勝ちきれない」という印象を抱いていたのですが、やっぱりタイトルを勝ち取ったことから得たものというのは、本当に大きいのだなあと漠然とですが感じずにはいられませんね。

最も惜しい事実は、このチームがユースゆえに「期間限定」であると言う事でしょう。
ここから何人の選手が来年、トップチームへの切符を手にすることが出来るのか当然ワタクシには知る由もないわけですが、多くの選手が、そのユニフォームに袖を通せればいいなと無責任に願っては、でもその為には今の選手の誰かを出さねばならないのだよなあ、と勝手に逡巡する夏の夜であります。



ともあれ、本当に素晴らしい試合を見せてくれた、全ての関係者に感謝と拍手を。

ありがとうございました。

2008/08/03

まったり観るがよろし。



オウンゴールの1点のみで1-0に終わった花試合ですが、7月は異様に忙しかった個人的事情も相俟って、午前中でさっさと仕事を早退して味スタで16:30から御飯を食べビールを飲みアマと戯れてまったりと試合を見るというプチ夏休み気分を味わいながら過ごさせていただきました。










クラブの営業の方も相当努力されたこととは御察ししますが、この日の観客は6,000人ちょいとやはりの少なさ。
アマラオオリジナルフォトの整理券も全て捌かれなかったかと思えば、選手会のエコ募金もそもそも絶対数が少ないせいもあり、祐介などは途中から募金箱持ってスタンドとコンコースを練り歩いてました。
(実際に近くで見ると意外と(失礼)イケメンで吃驚。通りすがりのおばちゃんとか我が家の母などに「いい男ね~」と茶色い声援を浴びせられてました)

で、それだけ人が少ないので、当初は貰う予定もなかったアマラオフォトも貰いに行き、アマとも相当久方ぶりに対面しまして、「いつ東京に返ってくるの?」「ワカラナイ。でもゼッタイニ諦メナイカラ。待ッテテネ!」「待ってるからね!!」なーんてやりとりもさせていただいて。
やっぱりアマラオはナイスガイなのです。




まったりとした日は最後までまったりと試合も観戦。
いつもと違った角度から、いつもとは違う心持ちで試合を眺めます。

集客には全く貢献できませんでしたが、オリンピアはなかなかの好チームでした。
後半消耗して足が止まるまでは守備に攻撃に非常に効果的なサッカーをするチームという印象。
得に10番の選手は梶山のようなキープ力と山瀬功(横浜)のような攻撃選手を持つアウトスタンディングなプレーヤーで、東京の選手が囲んでも全然ボールが取れません。
あとは6番の左サイドの選手(シジクレイ似)も、オウンゴールをやっちゃったせいかガツガツ来てましたね。いずれにせよ、全体として攻守に切り替えが早く、DFが非常にねちっこい、奇しくも次週対戦する大分を見立てたようなチームであったと思います。

東京は攻撃に関しては相変わらずというか、シュートの一つ前が大きな課題ですねえ。
後半の半分以降は相手がバテてきたこともあってテンポよくボールも回り、比較的チャンスも作れるようになりましたが、それでもせっかく進入したバイタル余裕がないプレーが多くて、そんなに焦らなくてもいいのに、、、。と思うシーンが幾度となくありました。
あの辺で変にいきり立って大きくふかしてしまうのがもったいないというか、もう少しだけ力が抜ければよいのでしょうが、やはりそこら辺が最も難しいところでしょうか。

あとこれはやはりまったりじっくり観れたからこそ気付いたのかもしれませんが、攻撃の最大の問題点は「視野」ではないでしょうかね。
結局小気味よくパスが回るためには、パスの出し手がパスコース、つまり選択肢を複数持っている必要がある訳で。それがないと寄せられてしまい、一つだけだと読まれてカットされてしまうという。
常に複数のパスコースがあり、それがパスした先でも、またその先でも、、、と続いていくのが恐らく理想系なんでしょうが、現段階ではそこが上手く行っていないかなあ、とまあそんな印象を持ちました。
これは出し手と受け手の両方に問題があって、出し手はその選択肢を持てる方向、つまり大体の場合タッチラインと逆のサイドへボールをトラップして視野を確保する必要があり、受け手はボールホルダーがキープしてから独自に動いてパスコースを作るのではなく、まずはボールホルダーを追い越すように動いて視野に入ってあげることを基本とするよう努力する必要がある。そんな感じですかね。
前者を怠って「見える場所」にパスを繰り返すせいで、タッチライン側の狭い方へ狭い方へ自らボールを運んで行ってはどん詰まりになってしまったり、後者が少ないがために横パス、バックパスの繰り返しになって出してのアイディアを引き出すことが出来ないという。

そういう意味でいうと、この試合で「いい視野持ってるなあ」と個人的に目に付いたのは森村でしょうか。
後半石川に出したような、中距離でピッチを斜めに切るようなパスが出せる選手が今の東京には必要かもしれません。
サテライトの試合も見に行ったりしているうちの母の評価はあまり高くはないようで、むしろ下田が見たかったと言っていましたが、いずれにせよ長い距離での視野にはあまり優れていないエメと組ませてみてはどうだろう、と夢想したりもしています。

後は徳永と平山ですか。
彼らはこの日のオリンピアの選手の動きから最も学ぶべきものが多い気がしましたね。
何かというと、自分が一つプレーをした、その後の動き方とでもいいますか。
この日のオリンピアの選手全員が出来ていたのは、DF時に一度かわされてもすぐに目を切らないで再びアタックして2度目でボールを奪うというその動き。
パスを出したら出しっぱなしでいきなりリターンがくると慌ててしまう、一度相手のプレッシャーをかわして安堵していたらすぐに同じ相手に寄せられて焦ってしまう。
そういう部分が改善されると徳永なんてすぐに代表に呼ばれるような気もするんですがねえ。
まあ難しいところです。

とはいえ、そんな中でも本当に久々に無失点に抑えられたのは大きな収穫と言えると思います。
今シーズンのここまでの東京の守備と言えば、あれだけ浦和のサッカーを馬鹿にしている割には浦和の守り方と大差ない、いっちゃえば佐原・椋原・徳永なんかが「個人で守る」守備だったんですが、この試合はモニが上手く機能したことでいつもり幾分は「組織」で守れていた感じがあります。
JFKも名指しで褒めていたみたいだし、今度こそキッカケを掴んで欲しいものです。



さて、まったりまったり観ているとまあ色々グダグダと能書き垂れ流しモードになってしまう訳なんですが、もう少しお付き合いを。

実のところ、ワタクシまったり観ようとは思っていたんですが最初はゴール裏にいたのです。
が、今日はまったりと見ようと思っていたのに、プレシーズンでもとにかく東京を全力で応援しない時がすまないというワタクシとは観戦スタンスの全く異なる輩に応援を強制されまして。
あやつの隣に座っていた小学生の子供たちは激怒されていたが、百歩譲って応援スタイルは個人の自由だとしても、ただでさえこんなといっちゃ失礼ですが世間様の注目も集めていない練習試合にチケットを買って来てくれている子供たちをあろうことか「にわか」呼ばわりして、怒号を浴びせて嫌な思いをさせて、一体何様だというのか。練習試合で立ち上がって応援しないことが、そんなに罪深いことでしょうかね?

その後警備員にたしなめられては「じゃあ年チケ持ってるけどもうこねーよ! 何だよあいつらをどうにかしろ!!」とか息巻いていたがワタクシの考えでは貴方がもう来なくてよろしい。
少なくとも、貴方一人が来なくなることよりも、未来の東京のゴール裏を支えるサッカー少年達5、6人が二度と来てくれなくなる方が大問題なのだ。

ハーフタイムに飲み物を補充して自席に戻ってきた時には、彼ら少年たちはもう座ってはいませんでした。

その時立ち上がって、彼らの肩を持ってやればよかったと反省しているワタクシです。
反省と共に、彼らがまた貴重なお小遣いを叩いて、また親御さんの許しを得てスタジアムを訪れてくれることを願ってやみません。
ごめんな。次、また一緒に応援しような。


そんな一件もあり、トレーニングマッチのオウンゴールのみの勝利で、ロスタイム早々に「眠らない街」を唄いだした有志の皆様に対し「ダサいからやめなよ、、、」と最後まで共感できなかったワタクシでした。

普段はニュートラルな立場ですが、この日は妙にイケイケの価値観に賛同できてしまった、そんな平日の味スタでした。

2008/08/02

第19節:東京1 vs 1横浜



前回の更新から大分間が空いてしまいましたが、この試合の酷さだけは今も鮮明に覚えてます。










いくら「花火効果」とはいえ、仮にも30000人近くの観客を集めて試合で、皆様にお見せする内容ではないだろう、と、そんないかにも「低迷するチーム同士の戦い」は、今シーズン半ばお決まりのようになってきた立ち上がりの失点で幕を開け、見るべきものが全くない後半で終わって行きました。。

試合後は恐らく今季初の大ブーイング。
「シュート打て!」コールも飛んでましたが、まあ恐らく殆どの人がシュートを打つチャンス自体がないことが不満なのは判ってはいるのだけれども、適当なコールがないので、、、という気持ちでのあの主張だったのではないでしょうか。誰からあの状況を的確にワンフレーズで言い当てたよいコールを思いついてくださると非常に胸がすく思いがするというか、スッキリするのかもしれませんが、、、。
今のところワタクシには良いアイディアがございません。。。

















花火は非常に綺麗だったのですが。。。

やはり覚悟していたこととはいえ、夏場は非常に厳しいようです。
相手もそろそろ我々に対してスカウティングと対策を重ねて試合に望んできますゆえ、東京の形と呼ぶべきものは全くと言っていいほど見ることは出来ませんでした。
横浜は監督が代わって、昨年の「スクランブルアタック」さながらのオールコートプレスの様相。
これにより、東京はいつもとボランチが違うだけでもスケールダウンといえそうなのに、更にそこに激しいプレッシャーをかけられてはバックパス→大きく蹴る→ボランチが押し込まれているのでセカンドが拾えない→波状攻撃→何とか防ぐ→大きく蹴る→(繰り返し)という最悪の展開が最後まで続いてしまいました。

その上この日はルーキー椋原が全く試合に入れず、完全に穴になってしまっていたので、実質10人対11人みたいなもの。これでは誰がどう考えたって辛いのは自明、という感じで。
彼は1対1は確かに強いと思いますが、それは相手がフッキみたいに頭が悪いか、ルーキーと言う事で情報が少なく相手の血の気の多いサイドバックが1対1を挑んできてくれる場合に有利になるというだけで、きっちり2対1、もしくは2対2を作られてしまえばそう簡単に止めるのはやはり厳しくなります。
おまけに、まだ「見方と連動して守る」ということが上手く出来ていないので、そこは大竹同様彼にとっての一つの「壁」なのかな、と。
幸か不幸か長友不在のチームは、しばらく彼を「代えたくても代えられない」(この日の彼の出来なら前半で交代でもおかしくなかったことがそれを証明してますよね。。。)状態のため、今後も使われるでしょうから、そこで是非とも壁を乗り越えて欲しいものです。

そしてそんなことよりもっと大問題なのは、後半から交代で入った2人。
ナオと平山。
いやあ、、、大誤算でしたね。。。
2人いっぺんに代えて2人が2人ともあの出来だと、もう流れを変えるもベンチの思惑もあったもんじゃないというか。
椋原が前述の状態にも拘らずあんなに前張りしてたらもう中盤は目も当てられないくらい数的不利な訳です。
点を獲りたい気持ちは判るけれども、ヒロミ時代じゃないのだから。もう少し考えて欲しかったなあ、と。

それにしても平山は、何しに入ってきたのでしょうかね??
あれだけボールが収まらない、散らせない、ファール貰いに行く、挙句自分がファールとられるじゃあ、使えないよなあ。。。
つくづく彼はメンタルコントロールに難がある選手なのだなあ、と思い知りましたよ。
カボレとエメは体力的にもあそこでいっぱいだとはワタクシも納得だったのですが、交代選手が「あの状態」だと「何で代えた!?」と叫んでいる方の不満な気持ちにも異議なし、という感じは確かにします。
かといって、監督の判断が間違っていたとはワタクシは思いませんが。。。


何にせよ東京は今、「どうやったら点を取れるか」ではなく「どうすればチャンスを数多く作れるか?」という問いに真摯に取り組まねばならない、そんな状況下にあるように思います。

確かに、開幕当初よりは格段にボールが繋げるようになっていると思います。
試合前のボール回しやワンタッチゲームも、みんな見違えるほど上手くなっている。

でも、リターンパスばかりのポゼッションでは仕方がないわけです。
危険なところにパスを出し、それが有機的に繋がって、ゴールへと向かう。
そうなってこそのMoving Footballだと、ワタクシはそう思っています。
今、東京に足りないのはそこにボールを入れる、相手がより厳しく来る中でもボールを繋ぐ、そこからボールが出てくることを信じて抜けて行く、そのほんの少しの「勇気」であるように、この1ヶ月を見てワタクシは偉そうにもそう感じています。

みんなが少しずつ勇気を持って、点を獲るためにゴールを目指す。
リスクを犯して前に出て行く。そんなプレーを、トライをもう一度見たい。
贅沢な観客はそう思うのです。


この日は2人の新たな観戦者を招待していまして、更には翌日の休日出勤が決定した怒りに身を任せて江戸切子グラスをドンッ!! っと購入してしまったんですが、ついにワタクシの高額グッズ購入神話にも終止符が打たれてしまいました。
ああ。。。にまんえんですよにまんえん。。。



でもきっとこの出費は今後に活きる筈なのです。
何に活きるかは知る由もありませんが。。。

結局4月のあの悔しさをこの試合で晴らすことは叶いませんでしたが、それでも希望を捨てずに頑張って行きたいと思います。
帰りの味スタの駐車場にて、偶然にも青赤に並んで止めてある車を見て、まだまだ希望は残っているのさと妙に前向きになれたことを記して、気持ちも新たに名古屋に乗り込みたいと思います。