2009/05/17

第12節:マリノス0 vs 1東京



アイツは弱さを見せない選手。
ゴールを決めてくれて、僕もうれしかった


試合後に、この日MVP級の活躍であった平山をしてこう云わせたその男の背中は本当に頼もしく感じられて、スタンドから彼のプレーを眺めるのはこの日が正真正銘初めてであったにもかかわらず、一気にファンになってしまいました。

ゴールシーンはおいたとしても、そのプレー振りやちょうどカウンターの際の守備などで自陣に颯爽と戻っていく彼のまさにその「背中」に、何というか、上手く説明できないのですが、えもいわれぬカッコよさが滲んでいるように思えてしまったのです。
「俺の」赤嶺以来の、非常に「好み」の選手に出逢えたことが、ワタクシ自身にとっての、この日の最大の収穫であったのでした。






こんなテレビが一番安い席の各ブロックに備え付けてある日産スタジアムは、やっぱり設備は世界でも1流であることに疑いはないのですが、しかし何度訪れても、いかんせんサッカー観戦にはやはり向いていない気がしてしまうのはワタクシだけでしょうか。
逆サイドで何が起こっているかがよくわからなかったり、何より選手のぶつかる音、ボールを蹴る音、フィールドから漏れ伝わってくるその「熱」が、スタンドのワタクシたちに届くまでに幾分自然冷却されているような感じが、個人的には非常に残念だと思うのです。




試合の方は、スタッツとしてはほぼ互角の内容も、展開的には東京が終始押し気味に試合を勧められたかなあと、個人的には思っています。

マリノスは方々で語られている通りにシステム変更の副作用なのか、前半は特に各選手の位置取りが微妙な感じで、東京の中盤の選手に対するマークが非常に曖昧というか、捕まえ切れてない、という印象でした。
東京はその辺を達也や羽生、梶山が上手に使ってアタッキングエリアに何度も何度もボールを運んでいましたが、反対にマリノスは前線とバックラインが乖離してしまって松田や兵藤が孤軍奮闘という感じになり、その結果として、東京が押し込んでいるような印象になったのかな、と思います。

いずれにせよ、広島戦→京都線→そしてこのマリノスと、チームとしてのパフォーマンスが安定してきている、そして色々な兼ね合いはあれども、どんどん向上してきているというのが何より素晴らしいことであるように思います。
そして現在の東京に合ってそれを支えているのは、まず誰を置いても今野であり、そしてこの日の試合では平山であるといえるのではないでしょうか。

ガンバ戦の後半、DFラインに下がって以降の今ちゃんのパフォーマンスは、本当に素晴らしい、いや、凄まじいと思っています。
色々なところで「鬼神の如き」という表現を最近よく眼にしますが、言い得て妙といいますか、本当に、「迫力」を感じる守備とでも言いましょうか。
京都戦でのパウリーニョ完全シャットアウトもそうですし、この日も前半、左から坂田にぶっちぎられそうになったところを、ちょうどボックスに入ったあたりのところでブルーノと連携してキッチリ奪ってしまうシーンには本当に感嘆符しか脳裏に浮かびませんでした。
ボランチにポジションしていた頃は、パスだしの局面でどうしても出しどころを探して右往左往してしまっているような素振りが散見されたのですが、それももう一つ後ろに下がったことで余裕を持ってやれているように思います。

何より、相棒のブルーノも展開力に優れているというところで、相手が狙いを絞れないということもあると思いますが、いずれにせよCBが2人とも組み立てに参加できるというのが、今の東京の大きな強みであるといえるのではないでしょうか。
守備面のリスクというのは確かにあるかもしれませんが、今季はパフォーマンスが高値安定している徳永も加わってここまではしっかりやれていると思いますし、それによっていい攻撃が出来ているように感じます。



そして平山。

髪を切ったらそんなに変るのか!? と思えるほど、京都戦よりも更に一段階上のパフォーマンスを披露してくれたと言えるのではないでしょうか。
中澤との競い合いもほぼ完勝。
この日は周囲もよく見えていて、頭で脚でしっかりとボールを動かしてチャンスを演出してくれました。
後半の20分過ぎ辺りからは流石にちょっと疲れが見えていましたが、それでも彼のところでしっかりと収まるので全体が押し上がる。
例えゴールがなくともこの試合における彼の貢献度は、MOM級だとワタクシは思います。

まあ、MIPは間違いなく北斗だと思いますが。



最も迫力があったマリノスの攻撃は、皮肉なことに終盤の放り込みでありました。
あれだけの迫力が出るパワープレーを出来るクラブはJリーグにもそんなにないような。最初からあれでいいのでは? とかなり思いましたが(笑)、それも何とか凌いで終了のホイッスル。

心配なのは梶山の怪我ですね。
当初からずっと書いている通り、今季の東京というチームは何より梶山におんぶにだっこという様相が色濃かったので、こういう状況になってどのようにチームとしてのスタイルを調整していくことが出来るのかということが期待するところでもあり、また多大な不安を抱いてしまうところです。

よりによって、川崎戦の前でなくともいいだろうに、、、。
なんて愚痴も口をついてしまうのですが、今回はその前にナビスコ千葉戦がありますので、そこで色々なことをデモンストレーションできるというのは不幸中の幸いかもしれません。

代役は北斗か、浄か。
まあいきなり北斗を水曜、日曜とスタメンでというのはリスクが高すぎるので、羽生をボランチに下げるかもしくは浄になるのでしょうかね。

今、怪我人が出つつもワタクシたちのチームのパフォーマンスは非常に安定してきているので、上手く微調整しながら継続していければこれ以上のことはないですね。

いずれにせよ、千葉にはもう容赦はしない(個人的に)ので。
絶対に勝つ!!

フクアリには、仕事もそこそこに、必ず参戦します。

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