2008/09/29

第27節:札幌1 vs 2東京



勝ち点3をもぎ取って、んまいもん食いまくって2泊3日の食い倒れツアーから今日帰京いたしました。

いやあ、、、愉しかった。。。
愉しかったぞ札幌!!笑




土曜日の夜に札幌に入りまして、その日はコチラのお店でお寿司に舌鼓。
その後更に札幌ラーメン横丁のコチラのお店に並んでもう一回舌鼓。

で、翌朝は頑張って起きて、札幌中央卸売場外市場(↑写真)へ。

どんだけ食い意地張ってるんだという話ですが、なんとコチラの市場、朝もはよから訪れている客の3割が東京サポw
最寄の二十四軒駅で降りた時も青赤なグッズを身につけた人々の多さに思わず吹いてしまいましたが、地下鉄から地上に出たらあちらから戻ってくる人も青赤www
まさに「イナゴ軍団」の渾名に違わぬ活動ぶりですな。苦笑



あれだけ昨晩食べたあとの朝食は海鮮丼でございます。

本当の狙いは雲丹丼だったんですが、ちょっと季節が合わなかったこともあって選んだお店では販売を見合わせていたのが残念でした。
と思ったらその隣の店ではちゃっかり売っていて、後もう少しだけ我慢できれば。。。ととてつもなく後悔したことは言うまでもありません。。。
当然店の客も東京サポだらけ。
2階の窓から眺めるとそこら中に青赤さんが闊歩していて、あんたらどんだけ海鮮が好きなんだと。笑
この1戦での札幌市への東京ファンの経済効果は実に素晴らしかったに違いありませんw

それから先日、川崎戦の際に武蔵小杉の居酒屋でジョッキを合わせた方にも偶然お会いしたりして、御挨拶も。




多くの方々は市場で蝦やら蟹やら雲丹やらを愉しんで、そのまま厚別に向かわれたのでしょうが。
ワタクシたちは一旦市街に戻って、コチラのラーメン屋へ。まだ食うのか。ええ食いますとも。爆
まあ空腹時に食べるのが一番美味しいとはいえ、美味しいものはやっぱり美味しい訳で。

腹が破裂しそうになりながら、今回のメインイベント会場にようやく到着です。笑



コンサドールズとドーレ君の試合前パフォーマンス。
ドーレ君はあの出で立ちでチアリーダーと息ぴったりのダンスを披露。



札幌のサポートに最初に感動したのは初めてJ2に降格してしまった2000年の入れ替え戦の時。
今回初めて目の前で見た札幌サポーターはその時の印象よりも、もっともっと素晴らしかったです。
この日の観衆は8000人台とのことですが、もっともっといっぱいいたような気がするし、何よりスタンド全体でのサポートがしっかり出来ていると思いました。



素晴らしいホスピタリティと、素晴らしいサポート。
確かに数は少ないのかもしれないし、野球に虐げられているのかもしれないが、この雰囲気の中でプレーできる選手は幸せだと、そう思います。

そんなことを思いながら始まったゲームでしたが、のっけから札幌が東京を圧倒。
札幌は高い位置からプレスをかけ、奪っては右サイドから崩しにかかるという美しく整備された攻撃と守備を見せます。

ダヴィが不在とはいえ、初めて見たアンデルソンはいい選手だなあという印象でしたね。
モニは対応に随分手を妬いていましたが、後半からは佐原がマンマーク気味につくような感じに修正して対応。
がっつんがっつんやり合ってました。苦笑

東京が低調だったのは、もちろんチーム全体としてのコンディションがまずかったというのもあるのでしょうが、梶山がその一端を担ってしまったかなあ、というのが個人的な感想ですね。。。
この日の彼のプレーは、とても評価が難しいというか、人によってはっきりと分かれるところではないでしょうかね。
危ないミスやくだらないミスが多く、最悪、という人もいれば、「異次元のプレー」と評する人もいるのではないでしょうか。
私個人としては、この試合での梶山は本当に効いていたと思います。実際、この日出場した全選手の中で、最もエレガントなプレーをしていたと思います。
ただ、あまりにもボールを持てるし思い通りに何でも出来すぎてしまったために、ともすればシンプルにやればいいシーンでも難解なプレーを選択しすぎてしまったのかな、と。
ボールを持てるから必要以上に持ちすぎてしまう、必要以上に相手をひきつけすぎてしまう。狭いところにどんどん持っていってしまう、など。。。
それが結果的に少しずつ味方ともタイミングをずらしてしまうことになり、全体のリズムを崩してしまうことになり、更に時間が進めば進むほど、自身のプレー精度も落としてしまうという。
そんな好調だからこその悪循環、落とし穴に嵌ってしまったという感じになってしまいました。

チーム全体もまったくギアが上がらないまま、札幌に押されに押されて遂には失点。
羽生が出場即交代で交代枠も1つしか残っていないし、何よりこの完全なる体たらくっぷりに流石に負けを覚悟しました。

が、フィジカルが落ちたことと、先制して前から来なくなった割に中盤が空いてくるなど、札幌のパフォーマンスが落ちてきたとこれで突如東京の攻撃が覚醒。
予告通り(笑)「俺の」赤嶺がファーストシュートで同点ゴール!

あそこにいる、そして自分自身もゴールに突っ込んでいく「ザ・赤嶺」なゴールで追いつくと、最後のカードはカボレout→大竹in。
そして大竹が交代後ファーストプレーであまりにも美しい決勝点。
あそこで最後のカードとして大竹を使うJFK監督の勝負師っぷりにも脱帽ですが、大竹自身のパフォーマンスが何より素晴らしいですね。
今季彼が奪った3ゴールは、川崎戦のループも、大宮戦のFKも、そしてこの日のミドルも全てがその試合の決勝点。そして、その全てがあまりにも美しいゴール。
この日のアウェイゴール裏は、ゴール正面ではなくバックスタンドよりになっていて、大竹が前を向いた瞬間ワタクシたちからはあまりにくっきりとシュートコースが見え、「打て!」と思った刹那にその軌道の上を外から捲く美しいシュート。
ワタクシたちに向かってくるボールがゴールに吸い込まれ、その景色が完成とガッツポーズで埋められていくのまでの時間がスローモーションに感じられるほど、芸術的なゴールでした。



スタッツではシュートを16本(前半は6本)打っているようですが、スタンドで見る限りそんな印象は全くなかったですね。
むしろ浅利のシュートが一人目立っていたくらいで、ワタクシの記憶では、ミドルレンジから4本。そのたびにスタンドがどよめく(笑)という。
今季は毎試合、浅利からゴールの匂いがぷんぷんするんですが。笑
あと7試合、出来ることなら味スタで悲願の初ゴールを上げて、どよめき立つスタンドを体感したいと心から願って止みません。







大竹のシャーは、チビッコな彼があまりにもスタンドにより過ぎたため、上段にいるワタクシたちからは全く見えず。シャーのタイミングもグダグダになってしまいました。苦笑
兎にも角にも、いつもなら完全なる負け試合、糞試合をこの2人の活躍でものに出来た、勝ちきれたという部分は本当に大きいし、そこにこそチームの好調さと、何より成長を感じる今日この頃です。



札幌にしてみれば、今日は内容では完全に札幌のゲームだったわけで、それでも勝てないもどかしさや虚無感、やり場のない思いがあると思うのですが、よく考えるとワタクシたちもこの4年5年、浦和や鹿島にそういった思いを散々させられて来た訳で。
決して上から目線でいうわけではないですが、このサポーターがいる限り、このクラブは何度でも立ち上がれると、そう思いますし、またそれを願って止みません。

もちろん東京が負けるのは困りますが、心から札幌を応援していますよワタクシは。
まあ、こんなことも東京の降格の心配がもうないから言えるわけですが。。。






試合後は札幌駅に立ち寄ってプリンパイ(札幌スイーツ2008グランプリだそうです)をつまんで(まだ食うのか)、ジンギスカンで祝勝会。

食後にはコチラのお店でデザート(ここはマジで最高でした☆)までいただきまして、もう文字通り満腹、というか食い過ぎの札幌旅行を締めて参りました。
嗚 呼 シ ア ワ セ。

気がつけば9月は全勝で、ワタクシが東京とお付き合いを始めてからは初めての5連勝。
観戦に行ったユースの試合も3試合勝っていますので、個人的に9月は合計7連勝です☆

勝ちなれていない気性のため、連勝すればするほど「次は負けるんじゃないか」とどんどん弱気になってくる今日この頃ですが、気がつけばシーソーゲームをものに出来ているだけでなく圧倒的に押し込まれても守り倒したり、内容が悪くても勝ちきるなんて芸当が出来るようになって来ているなど、チームとしては本当に好調な「実りの秋」が来ている予感。
羽生の負傷は心配ですが、ブルーノが復帰、梶山も結局イエローは貰わず、今野も休養充分で戻れるということで、かなりの好コンディションで10月を迎えられるのではないかなと。
ここから先は文字通り「未体験ゾーン」であるだけでなく、相手も今季未勝利の清水、前日まで首位だった大分、そして、7月のあの試合は本当に強烈だった怨敵鹿島と、厳しい対戦目白押しです。

5連勝してみて解ったことは、どれだけ勝利を重ねても次の試合の前の不安は消えないのだな、と。
だからこそワタクシたちはその不安を打ち消すために声を枯らし、ビールを飲み、チームのためにと思って金を遣い、またアウェイにも馳せ参じるのかもしれません。





また札幌に来れますように。
素晴らしい想いが出来ますように。

そして、この旅行で膨張の一途をたどった胃袋と腹が、無事元に戻りますように。泣

2008/09/27

札幌への道

土曜日だというのにキッチリ8時に起きて、磐田戦リプレイ@JSPORTSを見て気分を良くした後は、いよいよFly to 札幌です。

土曜夕方in、月曜午前outで22000円也。
日曜のど真ん中に試合があるので、特に観光は出来ないと思いますが、その分食って呑んでやります。

寿司にジンギスカンにスイーツに雲丹丼にラーメン、、、って今回の2泊3日で何食あるんだっけ? 爆


もちろん、全ては東京がいいゲームを見せてくれることが前提。

「俺の」赤嶺が復帰ゴールを決めるはず!!


では、後ほど。

2008/09/25

第26節:東京5 vs 1磐田



余所のチームに情けをかけ、勝ち点を献上して差し上げるのではなく、ボコボコにしておいて終わった後でひとしきり情けだけをかける、という。

この日、遂に我らが東京は「いい人」を卒業したのでした。
しかも、相手はあのさっぱり勝てなかったジュビロですよ。相手ファンからしてみたらこんなに屈辱的な仕打ちも内容に思いますが、振り返れば我々のホームなのに磐田に快勝されて試合後アウェイ側から「帰れ」コールをされた(あの時まだ福西は磐田にいたっけな)、そんな日々を思えば、皆様がかようにはしゃぎまわるのも解ります。解りますぞ。

何と言っても、ワタクシもその一人なのですから。爆笑





勝手に「東京の勝利の女神」に認定させていただいているポピンズ。
何だか彼女たちが踊った日は負けていない気がするのですが、ちゃんと確認していないのでそれは果たして事実なのかは分かりません。
でもまあ、そういう思い込みも大切、ということで。


で。

試合はその思い込みの通りとなりました。


個人的に今季の東京は、試合開始から20分までの間に失点しなければ結構安心して見ていられる、ということがありまして。
そんな訳で、前半14分にカボレのゴールが決まった時にはまだまだ安心できなかったんですが、その後33分にキャプテン佐原がFKの攻め残りから得点した際には「いける!!」と思った次第です。
ちなみに1点目のシーンは丁度ワタクシが立っている目の前のラインでカボレがギュン! と動き出すのが見えまして、次の瞬間エメに「出せ!」と念を送ったらすかさず何ともおしゃれパス炸裂!!
2点目はFKが崩れてこぼれてきたところを、浅利が囲まれながらも「浅利!!?」と言っては失礼かもしれませんが、、それほどまでに美しい浮き球のラブリーなパス☆ これを梶山が何事もなかったかのように石川に流してセンタリング、と両方とも実にMovingなゴールだったように思います。

そんなこんなで浮かれていたら、ナオのミスから失点し、「冷や水」という言葉の用例にまさにぴったりな展開に。やはり腐っても磐田というべきでしょうか。簡単には勝たせてくれません。
東京は最近、こういったDFラインでのミスというのがなかっただけに全体的にバタついた感がありましたが、それでも何とか持ちこたえてハーフタイムへ。
昨年までの塩田だと、ああいったミスをキッカケに崩れてしまいがちだったんですが、あそこはモニらも含めて地味な成長を見せてくれたのではないかなあ、と個人的には思っております。


後半については、別段書き並べる必要はないでしょう。

磐田の右サイド(駒野と加賀?)は、攻めでは徳永に1対1で止められ、守ってはカボレに尽くぶち抜かれるというボーナスステージとなってしまいましたね。
どなたかが書かれていましたが、カボレと石川に両サイド並びにラインをどんどん押し込まれてしまったせいで、オフェンスに転じた時に距離が遠くなってしまいFW陣が孤軍奮闘という形になってしまったのも、敗因の一つかもしれません。

ただ、東京側から見てみると、この日の5得点はもちろん、ここへ来ての4連勝の立役者は間違いなくCBの2枚、佐原とモニではないかとワタクシは思うのです。
モニはもはや完全復活というよりも、ニューモニワといってもいいのではないかというくらいディフェンス面だけでなくオフェンス面での貢献度も非常に高いと思いますし、この日の午前中、ユースの試合を見たからというわけではないですが、追加点が欲しい時間帯にキッチリ取ってくれる(この日は結果的に決勝点でもある)キャプテンCBの存在は本当に頼りになります。
だって平山よりも佐原の方が点獲ってる訳で。
センター2人の安定感が今の東京の攻撃を支えていると、そういう風に感じずにはいられませんね。




激勝の後、モチベーションを下げることなく4連勝。



いつの間にやら、王子からイイオトコへ。
いまやギャルだけでなく、ゴール裏の男たちみんなに愛される存在になりました。



「もし僕に運があるなら、その全てをFC東京に捧げたいと思います」

例えお世辞だとしても、それでもやっぱり嬉しいぞ!!
もっともっと騙されていたいw


赤嶺、今野、羽生という、結果的にここまで「軸」となっていた選手たちを欠いたにも拘らず、今日のような試合が出来たのは本当に大きいのではないでしょうか。
その要因はやっぱり大竹や、1段階階段を上ったような大人のプレーをしているナオ、そして「カボレからバトンを受ける役」となったスズタツなど、層の厚さだと思います。
ベンチに入っているメンバーがスタメンと大きな差がなく、それでいてみんな一味二味違った味付けの出来るスパイスの効いた選手たち。
平山だって、最後に要らんイエロー貰って出場停止になっているあたりは相変わらず、、、ですが、それでもこの日のオフェンス面での貢献度はかなり高かったとワタクシは思ってます。

JFK監督が春先から取り組んできたタスクが、ここへ来て一定の成果を見せ始めているといえるのかもしれません。



ただ、これが本当に『実りの秋』となるかは、ここから。
札幌戦の後は、清水、大分、鹿島、ガンバと仇敵ばかりが続いていきます。

10月を笑顔で乗り越えられるかは、まずは次の札幌戦。

9月はここまでユースも含めて負けなしと、何とも夢心地な時間を過ごしていますが、飛行機の中ではしっかり気持ちを切り替えなければ。

そして、キッチリ美味しい食べ物を食らって来たいと思います☆(オイ)


何はともあれ。

俺とお前は夢の中~♪





皆様、次は北の大地にて思う存分声をからしましょう!

貫禄ありあり



トップチームの磐田戦の前に、車をすっ飛ばして市原臨海競技場へ。
大枚はたいて(ETC割引とかで多少安くなってはいましたがやっぱり高い。。。)アクアラインを通り抜ければ30分程度で着いてしまうという意外と近いスタジアムです。



高円宮杯も、いよいよ準々決勝ですね。

ワタクシ自身も4連休の3戦目、しかも今シーズン初めてのダブルヘッダーということで、東京と共に過ごす連休、しかも連勝の幸せさをひしひしと噛み締めさせて頂いております。笑



先制点は岩渕。
負傷は大丈夫でしょうか。



前橋育英は、これで抜きん出たトップ下がいればといった感じでしょうか。
細かいところを繋いでいって根気よく崩そうとする様は、昨年の甲府が少しオーバーラップしましたね。



本当に厳しい展開で、試合を決める3点目。
畑尾君は本当に頼りになるキャプテンです。



結局、先制、追加点、1点返されたところでの駄目押しと終わってみれば3-1の勝利となりましたが、これまで見た試合の中ではやや低調な試合内容でした。

あの嵐の中での消耗戦の後中1日と言うこともあり、やはりダイナミックな動き出しや無駄走りといったのは少なめ。
いつもはガンガンドリブルを仕掛けていく“パブロ”山崎君も、前半35分ほどで交代になってしまいましたし、東京の得点も1点目、2点目ともに相手のDFラインのミスからで、綺麗に崩したといったシーンは多くはありませんでした。
しかしそれでも、相手の隙を逃さずキッチリと得点を重ね、そして勝ちきるというところはこのチームの強さの証明ではなかったかと思います。

得点もさることながら、このチームの強さの秘密はやっぱり畑尾・藤原のCB2枚以外にあり得ないと、7月の柏戦、桐光学園戦、流通経済大柏戦、そしてこの前橋育英戦を見て確信した次第です。
特にこの高円宮杯では、累積や負傷などもあってワタクシが見に行った試合は全てボランチの2枚の組み合わせが異なりましたし、試合内容も90分通して相手を支配していたという試合もなく、毎試合凌ぎつつ、という展開が多かったように思います。
それでもこの藤原がキッチリとストップし、畑尾がキッチリとスイープするという本当に素晴らしいパフォーマンスの甲斐あって、中央から破られてゴールを決められる、もしくはそれに順ずる決定的シーンを作られるというシーンは殆ど見られませんでした。



そしてこの試合の畑尾に至っては、自分たちのミスからゴールを許して浮き足立ちそうになっている危険な時間帯に、見事に試合を決めるゴールまで奪ってくるという、真さにキャプテン!
本当に頼もしい限りです。





前橋育英は学校応援というのか、吹奏楽部にチアリーダー(!)まで動員して迫力のある応援を展開していましたが、せっかく色々なレパートリーがあるのに畳み掛けている展開にも拘らず曲が終わってしまったり、「さあ行くぞ!」というときに待ったりした曲が流れてみたりと、何だか持ち歌をただ披露しているだけのようになってしまっていたのが残念でしたね。
やっぱり高校野球が専門かもしれませんが、時折ブラスバンドなしで声が上がるサッカーのチャントはなかなか機を見てしっかり出来ているのだから、そういった間や空気をサッカーの応援にも活かしてもらえれば高校選手権なんかでスタンドと一体となった素晴らしい試合を体験できるのではないかなあ、と感じました。




何はともあれ、今日の試合のワタクシのMVPはやはりこの人。

準決勝は重松君、三田啓君が累積で出場停止ですが、何としてもユースカップでの雪辱を晴らしてもらいたいですね。
後は岩渕君が軽症でありますように。

次は国立だ!!

2008/09/22

雨ニモ負ケズ。



磐田戦を前に、川崎戦の余韻を大いに引きずったまま見てきた高円宮杯 流通経済大学柏高戦@フクアリについてちらほら。

午前中はちょいと所用があり、何とか間に合うようにフクアリに辿り着いたものの、物凄い雨でした。。。
ちなみにフクアリの前には去年には影も形もなかった大型のショップモール? みたいな商業施設が出来上がっており、蘇我スタジアムが出来た当時とは天と地ほどの変化っぷりに何だか感傷的な気分にほんの少しだけなりそうでした。
まあ、なってないんですが。爆


で、試合はそんな田んぼの中で、途中雷のためハーフタイムが55分間に大幅延長されるというハプニングに見舞われながらも行われました。


完全に使い古された表現ですが、高校王者 vs クラブユース王者の対決。

出来れば天候、ピッチ状態ともベストの状態で対戦しているところを見たかったのですが、、、まあお天道様には勝てませんし、それにどんなに過酷な状況でも勝ちあがってこそ王者といえるでしょう。
それでもやっぱり、両チームのスタイルや個性をぶつけ合えるコンディションの下でやらせてあげたかったというのは本音です。

実際、私見ではありますが、この日我らが東京が勝負の綾を手繰り寄せるに至った最大の要因はそんな苛烈を極めるコンディションへの「対応力」の差ではなかったか、と思っています。
水溜りの上でどうやってボールを扱えばいいのか、またどういうボールをどこに落とせばいいのか、その判断とそれに基づくプレー技術に優れた選手が東京の方に若干多かったかなあ、といったところでしょうか。
精神的・肉体的・また環境的にも難しい状況の中で同点のPKを見事に決めた(あのPKは本当に難しかったと思います)は、一旦リフティングでボールを浮かせてから浮き球のパスを蹴るという機転を何度も見せてくれましたし、最後の最後で本当に素晴らしいドリブル突破から決勝ゴールを叩き込んだ岩渕君(←お気に入りです)は後半半ば、選手時代のピクシーさながらのリフティングドリブルで突破を図ったりと、「魅せる」プレーも披露してくれました。
その他の面々も、水溜りの上に止まることを予測してボールを蹴る&またそこにラッシュするという意識統一をしていた段階から、雨が弱まり水が若干引いてボールが走るようになるとドリブル突破やスルーパスに攻め方を切り替えたりと、しっかりと目の前の状況を見極めてのプレーの選択が出来ていたように思います。

そして、そのスルーパスによる突破から江口君のPK奪取が生まれ、岩渕君の起死回生のゴールが生まれました。
流経柏の選手たちもそういったことが出来ていなかった訳ではありませんが、刻々と変化する状況に対して素早く見極め、対応するという部分で少しだけユースっ子たちの方が上回っていたように思います。



両チームの選手ともそんな状況の中奮闘していて、文字通り「死闘」となった訳ですが、それにしてもこの試合の審判はちょっと酷かったですね。
イエローカードが飛び交うわ、ワンタッチありのバックパス間接フリーキック判定してくれるわ(実際流経柏の先制点はその流れでちょっと気が切れたところでした)、そして何より後半早々に退場になってしまった柏の選手に対する判定は、本当に可哀想な気分になりました。
ユース年代の、要するにプロの公式戦よりももっとカテゴリーが下のレベルのレフェリーには何かと言われていたりもしますが、その一端を垣間見たような気がします。

それでも、そんな状況で先制されても決して諦めず、慌てず、焦らず。
キッチリと残り15分で逆転勝ちしたユースの選手たちは本当に素晴らしいですね。
前日の川崎戦のリプレイを見て、如実に攻め焦っていた川崎の選手たちの様子(もちろん、スタジアムではそんなこと全然判らず、ただただ怖かっただけでしたが、、、)と比べても、本当に頼もしく思いました。

ここまで全試合に出場して安定したプレーをしてくれていた大貫君が負傷退場(脱臼か?)してしまったのはとても残念(早い回復を祈っています)なのと、これまた大量に貰ったイエローカードの今後への影響が心配ですが、そんな大きな代償を払いながらもベスト8に進出!!
23日は市原臨海競技場でなんと柏ユースを破って上がってきた前橋育英高校との対戦となりました。

我が家から市原臨海は、あの悪名高い東京湾アクアラインを通ると30分強で行けたはずなので、トップチーム磐田戦と梯子観戦に挑戦したいと思います☆
実は今、ワタクシ夏休みで4連休中ですが、、、。
殆どサッカー三昧の日々。
ユースが勝ち進んでくれているお陰で、どんどん予定が埋まって行きます。笑
幸せだ。。。w


そういえば、流経柏の応援団はチャントのレパートリーが物凄く豊富で、そしてその99%(この率いた分だけの判定です)がどこかのJクラブのチャントのパクりだったんですが。
色々パクるのはいいけど、対戦相手とかも考えないと、ただの節操のない応援に聞こえてしまって、それがどうしても残念でしたね。
せめてうちと当たる時はLA EDOGAWAやバモス東京、攻撃攻撃原トーキョーはやめるとか、考えてみてはどうでしょう。

せっかくいいチーム、いいスタンドの声援なのだから。

2008/09/21

第25節:川崎0 vs 1東京



今シーズン、サッカーを見に行って初めて泣きました。

今一番勢いのある川崎に、春・秋と勝ってスイープ達成!!
でもそんなことより、「今日のこの1勝」、そして「この展開で勝った」ことに、大きな、大きな意味があるように思います。




何を隠そう、等々力は我が家から一番近いスタジアム。
台風が無事過ぎ去ったと言うこともあり、この日は長年の悲願であった自転車でのスタジアム参戦にトライしてみました。



多摩川を上流へ進んで、ガス橋を渡ります。
ここからは川崎市側。



多摩川は右岸が東京都。左岸が川崎市。
東京都は今年、多摩川沿いのサイクリングロードを整備したこともあり、なかなかの景色が楽しめるんですが、それに比べると川崎市側はちょっと残念な感じでした。
途中、車道に出ないといけない場所もあって、危なっかしいところもチラホラ。



結局、16時に出発したんですが、30分程度で等々力に着いてしまいました。
1時間弱くらいを見越していたんで、早く着いちゃったなー。。。と思っていたんですが、、、。

スタジアムの周囲はとんでもなく長蛇の列(汗)。
等々力は4回目くらいなんですが、いつも電車で来ていた時はキックオフの1時間くらい前についていたので特に並んでいるイメージはなかったんですが。。。

結局待機列にいる間に「コ」ラシコはキックオフ。
そして待機列にいる間に歓声が2度聞こえ、スタンドに上った時にはもう2-0になってました。





結局終わってみれば2-2の引分け。
川崎U-13のゴールは2本ともとても綺麗なゴールでした(特に1本目は素晴らしかった!)

流石にプロクラブの下部組織だけあって、中学1年生くらいの年代でも20~30メートルのロングボールをキッチリ蹴れるんですね。
この中から、将来ワタクシたちに大きな感動を与えてくれる選手が何人も現れてくれますように。





で、本番です。



川崎側はコレオグラフィーもあり、両軍スタンドもぎっしり入って素晴らしいダービーの雰囲気。
正直ベルディとの試合よりも川崎戦や浦和戦の方がよっぽどいい雰囲気なんじゃないでしょうか。

試合の方は、序盤2度のCKからいずれも決定機を逃した川崎に対して、東京は最初のCKであっさりと先制点を挙げるという、点が入る時ってまあこんなものよね的な滑り出し。
その後も川崎が押し気味というかゴリ押しで試合を進めていく中でコチラも何とかチャンスは作れている状況で、「俺の」赤嶺が負傷退場。そして今野が一発赤紙で退場。
後はもう開き直って守り倒すことを選択し、納得ずくで0-1で逃げ切ることなんていつ以来だろうというくらい東京に関わるほぼ全ての人が同じ判断をして、運にも多大に助けれて引きこもり勝利!!

今季2度目のリーグ戦3連勝。
等々力ではこれが初勝利。
「俺の」赤嶺は東京の日本人選手で初の2桁得点&得点ランキング単独4位(日本人の中ではトップだそうな)に浮上。

と色々なオマケもついた、本当に本当に嬉しい勝利となりました。




この「多摩川クラシコ」については、その命名過程がどうこう色々と言われていますけれども、まあどんな事情や背景があるにせよ、それによって素晴らしいサッカーゲームの雰囲気が作られ、それに関わる人達の中に強い思い入れを宿すことになるのならば、それは決して否定すべきものじゃないのではないな、とワタクシなどは思います。

今回にしても、それくらいの思い入れがなければ、そしてそんな中であんな状況にならなければ「意地でも逃げ切る」なんて選択はしなかったでしょうし、そもそもワタクシたちスタンドがそれを望んだり、認めたりはしなかったはずです。
基本的に東京のサッカーには「守備固め」という文字はないということは東京ファンの多くが知っていることだと思いますし、だからこそ東京のゲームで、スコアが0-1でこれだけのいい試合(もっとも、川崎側の方々にとっては最悪の試合に違いないとは思いますが)を見れることなんて滅多にない訳で。
今回の対戦にしても、正直試合前から申し訳ないのですが全く勝てる気がしませんでしたし、試合が始まってもそれは変わらないどころか今野退場後は「もう1-1で引分けだったら本当に御の字だから頼むから早く終わってくれ」と。
それだけをただひたすら願い、そしてそれを出場した選手たちみんなが最高の気迫と集中力で具現化してくれたことにただただ頭が下がり、また心の底から感動できた試合となりました。




写真はこの日もゴール裏をガンガン煽り、あの素晴らしいグルーヴを求めた塩田ですが、Man of the Matchはやっぱり佐原でしょうかね。
正直この日のDF陣には全員にその称号を贈りたい、というのが嘘偽りのない気持ちですが、この日はゲームキャプテンも佐原だったと言う事で、代表として。
JFK監督は粋な計らいをするなあ、と思った次第です。

そしてスタンドも素晴らしかったですね。
「熱い」試合を作るのはプレーヤーのパフォーマンスだけではやっぱり足りず、このスタンドのグルーヴこそ絶対に必要であるという、それを遺憾なく体現できたように思います。
1階も2階も、バックもメインも。みんなで。

試合が終わって選手がみんな捌けてしまった後も、その余韻を味わっているのか、余りの感動と疲労感に立ち尽くしてしまっているのか、東京のゴール裏には暫くの間ほとんどの人が残っていたのが印象的でした。


おさまらない余韻を愉しむべく入った武蔵小杉の駅前の呑み屋でも入ってくる人来る人、東京カラー。

今日初めてお会いした方々とジョッキをぶつけ合い、語り合い、また再開を誓い合って分かれる一時は、「至福」の一言でした。




願わくは、「俺の」赤嶺の怪我が軽傷でありますように。

負傷退場した際は、「多分脱臼で今季絶望だろうな」と最悪の予想を立てていましたが、どうやら骨には異常はないようで。
後は筋肉系と言う事になりますが、少しでも軽い、深刻でない結果が伝えられることを、とにかく祈っております。


川崎に勝ったことで、次の磐田戦は非常に重要な試合になりました。
勝てば勝つほど「重要な試合」って増えるんですね、と思う今日この頃ですが、それはともかくここで勝てればトップ集団が見えてくるし、赤嶺、今野抜きでどこまでやれるかという意味でも今季のチーム力が問われます。
青野さんは出られるのかな?

アウェイで1-0で勝ちきれている(名古屋、柏、川崎)この勢いを、勝率が悪いといわれているホームに是非繫げてもらいたいものです。

こんな試合の後すぐの磐田戦で、一度絶頂を迎えてしまった感もあり、ワタクシも含めてなかなか気持ちが入らない試合になりそうな予感もしますが、、、。

ここでキッチリ勝って、健やかな気持ちで札幌に向け旅立ちたいものですね。




最後に一言。


これだから、東京はやめられない。

2008/09/17

百花繚乱



大宮戦翌日。
その余韻も覚めやらぬまま、西が丘サッカー場にて高円宮杯を堪能して参りました。

実はこれが西が丘初見参。







ユースっ子たちは既に先月、ユースカップ決勝を見ているので大体どんなサッカーをするとか、各選手がどんな特徴を持っているとかそれなりに頭に入っていたんですが、相手の桐光学園はもちろん見るのは初めて。
テレビで見た高校選手権以外に、高校生のサッカー公式戦を生観戦するのも初めてだったんですが、なかなかどうして、ハードワークをベースにした好チームだなあという印象でした。

やはりJクラブの下部組織に比べると、基本的な止める、蹴るのスキルは若干劣っているものの、フィジカルと統制に関しては申し分ないと言ったところで。
あの高校野球風の独特の応援(「こっこ集・中!!はいいですね。パクればいいのに。笑)や、コーチングの仕方もやはり体育会系といった感じで、ユースチームのそれとはまた違った趣きがありますね。



畑尾君。今日は主将としてはちょっと物足りなかったかなという感じでした。



お気に入りの岩渕君。やっぱりトラップが上手い。
消えている時間も結構あるのですが、キッチリ決定機を掴んでいます。


試合の方は結果的に2-0となりましたが、そんなに快勝でもありませんでした。
特に前半は相手の4人-4人の2ラインに手を焼いて、全く崩しどころが見つからず。
ただただDFラインでボールを回しては、、、という時間も長かったように思います。
もう少しボランチの2人(ユースカップMVPの三田啓君は出場停止だったようで。代わりに出場した平出君は倉又監督から「前見ろ!!」とカミナリ落とされてましたね。。。)が相手の間に切れ込んで行ったり、サイドの連携から崩す(前回見たときもそうだったんですが、東京のサイドの選手はそれぞれ特徴あるいい選手なんだけれども、あんまりそれが連動して相手を崩す、といったやり方になっていないのがちょっと歯がゆい感じがします)などの工夫をしないと厳しいなあ、、、といった感じで全くスコアの動く気配もせず。
逆に桐光の瀬沼君、かな? 長身の割に足も速く、そして足元の結構上手いという選手でしたが、も何度か作れていて、好印象でした。



結局後半、相手の運動量が落ちたこともあって2得点で決勝トーナメントに進出。




監督の渇も入ったんでしょう。



殊勲の重松君は、実にFWらしいヘディングを2本決めてましたね。



我らがJFK監督も見にいらしてました。
ってか、その格好(特にそのサングラス)はメチャメチャ浮いてますよ。苦笑
ユースっ子の試合をみんなまったり見ている中で、一人空気がハードボイルド調ですからな。。。www


で。
次の相手はなんと! 流経柏じゃないですか!!

高校チャンピオンと、クラブユースチャンピオンの激突が早くも実現ですか。
しかも会場はフクアリ。
これはもう、見に行くしかないですな。。。

連休の予定がどんどん埋まっていくのは幸せこの上ないですね。笑




で、このまま次の試合も観戦です。





この日の第2試合は、御存知、野洲 vs これまた御存知、市船。

野洲といえばかつて誰が言ったか「セクシーフットボール」ですが、その評判に違わぬこれまた一般的な高校のサッカー部とは違った志向を持っているチームでした。
ボールを持ったらそれぞれの選手がまず第一にドリブルを考えている。サイドで受けた時にはピッチを斜めに切るミドルパスを狙っており、またそれを正確に蹴る技術がある、という。
恐らく高校のチームであんなにドリブルとミドルパスの技術が高いチームって、そんなにないのではないでしょうか。
市船は基本的にカウンター主体のリアクションサッカーで、DFからキック&ラッシュという「いかにも」なサッカーをやっていましたが、野洲の選手たちがまずドリブルで1人かわして逆サイド、そこから深く切れ込んでクロスという展開を基本に崩してくるのに完全に翻弄されてしまいましたね。
特に8番と21番の選手のプレーが素晴らしかったです。
チームとしてもアーリークロスで逆サイドの深い所に蹴り、そこから中央にクロス、という大きな展開を完全にパターンとして狙っていた感があり、これに市船は完全にやられてしまいました。

結果は5-1。
第一試合を見た東京ファンの多くが残っていて、この人達は基本野洲のサッカーが好きであろうことからスタンドも完全に野洲側についてしまった感じがあるのも可哀想だったかも知れません。

しかし、市船のベンチの品のなさはちょっと考えたほうがいい気もしますね。
監督なんて自分の選手を罵倒しすぎてフォースオフィシャルに注意されてましたし。
かといって大差になったらピッチに声を送ってあげることも出来ず静かになってしまってその辺もどうなんだろうと思ったりもしましたが。。。
それでも最後まで声援を送っていた応援の方々には本当に頭が下がります。


そういえば、野洲の監督は「FC東京とやりたい」といっているとか。
個人的には是非見てみたいです。

その為にも、次の流経柏戦には何とか勝って欲しいですね。
高円宮杯、楽しみな対戦が続きます。


サッカーで満たされる日々とは、嗚呼何と幸せな生活なりや。