2008/09/02

第23節:柏0 vs 1東京



これで。
ようやく先週の「ダービーショック」から立ち直ることが出来そうです。


降ったり止んだりとうよりは、激しく降ったり弱まったりという空の下、渋滞している環七を経由して一路柏へ。
予定より1時間贈れて柏についたものの、道は冠水してるわその影響で日立台への道路は通行止めになってるわで、結局迂回して日立台に着いたのはキックオフ5分前。
そこで同行者の皆様を下ろし、ワタクシ自身は柏駅方面へと駐車場を求めて大渋滞の道を折り返し、です。
このお陰で、結果として同行者の方々は豪雨に打たれることはなく済んだわけですが、ワタクシ自身はというと前半30分くらいしか試合は見れませんでした。



スタジアムに着いて前半の残りを見た一番最初の印象は、「柏は前半抑えてるな」と。
雨でボールが走らないというのもあるとは思いますが、まずDFラインの高さがいつもより断然低い。
前から前から鬼プレスということもなく、ボールが上手くフランサに収まっても、そこからかさにかかって選手が出てくると言うこともなく、何となく省エネサッカーといった感じでしょうか。
もっとも東京は左は藤山で蓋をしつつカボレが前でサイドバックを押し込む形。
逆は長友の槍とエメ、梶山、羽生でボールを持てるし、長友の裏はモニがこの日も素晴らしい出来で広範囲をカバーしていたので、結果的に柏が押し上げる展開にならなかった、という見方も出来るかと思います。
そもそも柏というチームはボールが走り出すと選手もそのまま勢いに乗ってガンガン前に出てくる、というイメージですが、この日は雨でボールが止まったり走ったりと、どうも勢いに乗り切れずミスになってしまう、そんな展開。
逆に東京は、ストップ&ダッシュに優れるエメと羽生、もともと不規則な動きのボールを味方につけるのが上手い梶山と、ピッチコンディションもどちらかというと東京の味方についてくれたと言えるかもしれません。

で、そんな印象を持ちつつ後半に入っていくわけですが、東京がいつものように攻め疲れてくる後半20分過ぎから目に見えて柏のDFラインがセンターライン付近まで押しあがるようになります。
ただ、この日の柏は押し上げてボールを持ててもそこからの「崩し」の形が一向に見えない。
時折東京が攻めあがった際に散発的なカウンターでゴール前まで行く以外はいつもの湧いて出てくるような高速攻撃が見られず、逆に雨が止んで水が引いてきたピッチで東京のパスサッカーが徐々に姿を現すようになり、次第に試合を支配していきます。
そんなよい流れからエメが2度程決定機を掴み、いずれも菅野に防がれる(彼は本当にいいキーパーですね。あれだけ最初の一歩が早いと確かに思い切ってDFラインを上げることが出来るものなあ)という、「攻めているけど点が取れない」「こうやってチャンスを逃し続けていると、、、」な展開になってくるんですが、この日の東京は柏攻撃陣の不調もあり、それでも攻め続けます。
そして遂に「俺の」赤嶺が目の覚めるようなシュートでゲット!!

現地ではその立ち位置のせいで良く軌道等確認できなかったのですが、後で方々で見返してみると、バイタル付近からのビューティフルゴールだったんですね。
しかもこの日の彼のシュートはあの1本だけという。
やっぱり赤嶺は素晴らしい。
平山に大化けして欲しい気持ちはもちろん持っているんですが、彼には更にその上を行ってもらって、しっかりと自分の定位置を確保して欲しいと願うばかりです。







その後はエメに代えてナオを投入し、ナオを走らせて右から押し込み、左は平山がキープ力を活かして抑えるという展開を作って、まあ1-0ですが完勝に近い内容で笛となりました。
まあ「完勝」というのはあそこで点が入ったからこそ言えるんですが、、、。

それでも中断前に勝てて、そしてようやく内容に結果を付け加えることが出来て本当によかったです。
これで、選手諸君もいい気持ちで夏休み(ワタクシも5連休が欲しい。。。)を迎えられるでしょうし、もちろん我々も、鬱屈した気持ちで中断期間を悶々と過ごさずに済んだわけです。いやあ素晴らしい。


JFK監督も常々言っていますが、今このチームにとって「成功体験」というのが何より大事であることに間違いはなさそうです。
今日もいい形を何度も作っていて、そこから得点が生まれるまで本当に後ほんの少し、その内出る出るでしょ。みたいな感じなんですが、やはりこの好内容が続いているうちにその達成感を得たいというのが、プレーしている選手たちの本音ではないでしょうか。
この日の赤嶺のゴールは確かに素晴らしかったけれど、あれだけ見た心無い人たちが「ほーらやっぱり打たなきゃだめなのよ。もっとシュート打て!」的なことを声高に叫ぶようになるのはちょっと待っていただきたい、と。
彼のシュート自体は彼の個人技によるものだけれど、そこに至るまで東京はいつもどおり何本も何本も、相手が寄せたりブロックされたりしながらもそれでもパスを紡いで、そうして最後に彼の元に受け渡されたものであることにも、キチンと目を向けて行きたいとワタクシは思います。

そうやって我慢強く、粘り強く。
そう、「最後まで諦めずに」スタイルの完成を追い続けて言って欲しい。
その為に、中断明けのホーム大宮戦で、同じような指向のチームを向こうに回して是非好試合を披露して欲しいものです。

この日の勝利のお陰で、チームは7位。
一時的にベルディを下回っていた順位も、無事「正しい」位置関係になりました。

そういえば、ワタクシはこの日ゴール裏スタンドのメインより、丁度メイン側のタッチラインの延長線上辺りで観戦していたんですが、試合終了の笛を聴いた瞬間のJFK監督の渾身のガッツポーズが視界に飛び込んできて、それはもうMovingでした(笑)

J's goalにも乗っかってましたので、コレをみてニヤニヤしながら中断期間を過ごしたいと思います。



それでは皆様、よい中断期間を。

0 件のコメント: