2008/09/15

第24節:東京3 vs 1大宮



左CKを蹴りにナオが向かっていく時、ゴール裏に陣取ったワタクシの周囲からは「いや~、大竹だろ~。。」という呟きがそこかしこから漏れ聞こえていたものです。

「ナオ、見返してやれ!!」

そう強く念を送ったボールは果たして、「俺の」赤嶺の下へ一直線。
人の印象というのはなかなか頑固なものでありまして、この日のナオはその前からいいボールを蹴っていましたし、大竹が鮮やかに決めたあのFKの場面も当初チームメイトはナオを指名していることからも判る通り、彼のキックは信用を得ている訳です。
もちろん、そんな彼からキッカーを譲り受けた小さな30番は、それよりもっともっと強烈は閃光を我々の脳裏に焼き付けたことは確かですが、それでもこの試合のMVPは18番であると、ワタクシは思うのです。







恒例のブラジルフェスタでしたが、目覚まし時計がともかく目当てだったワタクシたちは、結局ブラジル料理は一切口にせず仕舞でしたが、去年よりもサンバ隊は充実していた気が。





今回はサンバ隊がメイン~ゴール裏~バックと色々練り歩いて、試合前は結構盛り上がってました。
アップ前の選手も見に来てて、梶山とか佐原(あれ? 今日はメンバーじゃないのに、、、)とかカボレとか、サンバ嬢に誘惑されてましたね。
一緒に踊っちゃえばよかったのにw





新戦力のスズタツさん。
ピッチに出るとイマイチナオと見分けがつきません。
スパイクの色(ナオが赤)で見分ければいいでしょうかね??





前半はそこまで悪いというわけではなかったんですが。。。
というか、攻撃面での内容は良く、守備面での内容が悪いと言えばいい感じでしょうか。

攻撃面ではよく相手を崩し、いい形でチャンスを作れていたように思います。
そしてその中心にいたのは我らのshine浅利! 何だか、見る度に上手くなっているような気がしますよ。
前半半ば、中央から浮き球のワンタッチパスを繋いで、最後はカボレが右足アウト→バーをヒット! というシーンは本当にゾクゾクするような攻撃でした。
大宮は前回の印象もあるのか、とにかくカボレのサイドには蓋で、縦へは抜けさせない守備体系でしたが、それならばと中から崩したり、逆に中盤が詰まっていたらDFラインから長いボールを狙ったりと、硬軟織り交ぜて攻めていく意図が感じられ、後はゴールに入れば、という感じだったんですが。
ただ、エメだけは試合開始からあまりボールに絡めずリズムを作れなかったせいか、初めて見た、というくらいの不調っぷり。
パスミス、トラップミス、更には周囲とのやりとりも少しずつズレて合わないなど、ブレーキになってしまっていましたね。
この辺はいくらあまり早く選手を代えないJFK監督も、前半でナオと入れ替える判断は妥当ではないかと思います。

で、守備面です。

モニは相変わらず素晴らしい出来でしたが、佐原の休暇のためCBに回った今野と、怪我明けの徳永がイマイチゆるい感じといいますか。
徳永は先制された場面ではラフリッチに放されてしまう、今野も同じくラフリッチにペナルティエリアで背負われた状態から前を向かれる、そしてどちらも対峙する相手選手にどうもキッチリ寄せきれてない印象でした。
しかしまあ、得にこの2人に関しては、久々の実践であったり、本職でないポジションであったりという「勘」の要因の方が大きいのかなという感じだったんですが、、、。
問題は、チーム全体としても守備がゆるかった、要するに「闘っていない」という評価になるかなあ、という点。
失点に繋がる波戸のクロスも、長友がやはり寄せ切れていないし、その他中盤でも妙に接触を嫌がっているかのような、モニが一人で大声を出しながらカバーに奔走していたこともあり、それが逆に消極的であるという印象をスタンドに与えてしまったのではないかなと。
少なくともワタクシは「闘えてないなあ」と感じましたし、個人的にはそれが前半終了後のブーイング(前半終了後というの今季初ではないでしょうか)になったと思っています。






そんな前半の展開もあって、ハーフタイムに登場したサンバ隊には手拍子すら贈られず、非常に気の毒な感じになってしまったんですが、でも最後の方はバックスタンド側を随分盛り上げてくれていたような。
そんな感じで始まった後半でしたが、オフェンスもディフェンスもあまり変化はなかったかな、とは思います。攻撃はいい形で、守備は相変わらず危なっかしい、という。

ただし、前半のブレーキがなくなったこと。

これが決定的に違いましたね。

更に言えば、そのブレーキに変えて、「気合」というアクセルを踏み込ませた男。
この日のナオは、そんな加速度をチームの攻撃に与えてくれたように思います。

元々左のカボレには蓋をされていたので、切り替えて右からガンガンしかける東京。
この辺は、その担い手が石川となったこともあり、第1次ハラヒロミ政権の時にやっていたサッカーを1段階ヴァージョンアップしたようなスタイルでしたね(カボレに代えてスズタツが入ってからは、更にその趣きが濃くなった感もあり。面白かったー笑)。
縦に仕掛ける/行けない時はバイタルを繋いで揺さぶる。
あれだけ深い場所からクロスが何本も入れば、流石に波状攻撃になります。

後は皆様御存知の通り。

全ての得点に18番が暗躍して、結局様々な呪縛を払って逆転勝ち。
観る者としてはもっとも気持ちのよい展開となりました。

ロスタイムの最中に、大好きな『眠らない街』が気持ちよく味スタに響いたのは一体どのくらいなのでしょう。
それだけで、本当に、本当に気持ちがいいものです。



試合後のモニのコメントにもあった通り、スズタツの加入はかなり大きい気がしますね。
コレで後半運動量の落ちるカボレを躊躇なく下げても、チームの推進力をかなり高次元で維持できるようになるのではないでしょうか。

「俺の」赤嶺はこの日も「らしい」ゴールを2つ決め、遂に日本人得点王!!
ちなみに後1点取るとリーグでの得点が2桁に乗るんですが、東京の日本人選手でシーズン10得点取った人っていたんでしょうか? 無知ですみません。。。
ともかく、「俺の目に狂いはなかった!!」てな感じで本当に気分が良かったのは秘密です。爆

後の心配は羽生の具合と梶山の代役でしょうかね。

最も懸念されるのは、現在累積7枚の梶山は次黄紙を貰うと2試合出場停止になってしまうと言う事。
8月の名古屋戦では、一応羽生という回答も出していますが、彼の具合次第ではそのカードも使えなくなるわけで。
今まで彼不在の試合は軒並み流れを作るのに腐心しているだけに、考えておかないといけない点だと思います。

それから、この日のように佐原がいない+相手にデカイFWというシチュエーションでどのようにするかも一つの課題かもしれません。
今ちゃんで行くならもう少し精度を上げないと厳しいだろうし、DFは安定しているとはいえまだまだ改善の余地が随分あるように感じられました。



さて。
そして次は川崎戦ですね。

東京は今最もチーム状態のいいチームに、久々の3連勝をかけて挑むことになりました。

上位に食らい付く為に、そして何より、充実の9月にするために。
去年の借りを返すためにも、等々力での黒歴史(未だ勝利なし)にもそろそろ終止符を打ちたいものです。



まあ何にせよ。

ホームで逆転勝ちという結果には美味しいビールと焼酎を心行くまで堪能させていただきました☆
重要な試合が続きますが、まずは1週間、幸せな気持ちで過ごしたいと思います ^^)v

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