2008/09/21

第25節:川崎0 vs 1東京



今シーズン、サッカーを見に行って初めて泣きました。

今一番勢いのある川崎に、春・秋と勝ってスイープ達成!!
でもそんなことより、「今日のこの1勝」、そして「この展開で勝った」ことに、大きな、大きな意味があるように思います。




何を隠そう、等々力は我が家から一番近いスタジアム。
台風が無事過ぎ去ったと言うこともあり、この日は長年の悲願であった自転車でのスタジアム参戦にトライしてみました。



多摩川を上流へ進んで、ガス橋を渡ります。
ここからは川崎市側。



多摩川は右岸が東京都。左岸が川崎市。
東京都は今年、多摩川沿いのサイクリングロードを整備したこともあり、なかなかの景色が楽しめるんですが、それに比べると川崎市側はちょっと残念な感じでした。
途中、車道に出ないといけない場所もあって、危なっかしいところもチラホラ。



結局、16時に出発したんですが、30分程度で等々力に着いてしまいました。
1時間弱くらいを見越していたんで、早く着いちゃったなー。。。と思っていたんですが、、、。

スタジアムの周囲はとんでもなく長蛇の列(汗)。
等々力は4回目くらいなんですが、いつも電車で来ていた時はキックオフの1時間くらい前についていたので特に並んでいるイメージはなかったんですが。。。

結局待機列にいる間に「コ」ラシコはキックオフ。
そして待機列にいる間に歓声が2度聞こえ、スタンドに上った時にはもう2-0になってました。





結局終わってみれば2-2の引分け。
川崎U-13のゴールは2本ともとても綺麗なゴールでした(特に1本目は素晴らしかった!)

流石にプロクラブの下部組織だけあって、中学1年生くらいの年代でも20~30メートルのロングボールをキッチリ蹴れるんですね。
この中から、将来ワタクシたちに大きな感動を与えてくれる選手が何人も現れてくれますように。





で、本番です。



川崎側はコレオグラフィーもあり、両軍スタンドもぎっしり入って素晴らしいダービーの雰囲気。
正直ベルディとの試合よりも川崎戦や浦和戦の方がよっぽどいい雰囲気なんじゃないでしょうか。

試合の方は、序盤2度のCKからいずれも決定機を逃した川崎に対して、東京は最初のCKであっさりと先制点を挙げるという、点が入る時ってまあこんなものよね的な滑り出し。
その後も川崎が押し気味というかゴリ押しで試合を進めていく中でコチラも何とかチャンスは作れている状況で、「俺の」赤嶺が負傷退場。そして今野が一発赤紙で退場。
後はもう開き直って守り倒すことを選択し、納得ずくで0-1で逃げ切ることなんていつ以来だろうというくらい東京に関わるほぼ全ての人が同じ判断をして、運にも多大に助けれて引きこもり勝利!!

今季2度目のリーグ戦3連勝。
等々力ではこれが初勝利。
「俺の」赤嶺は東京の日本人選手で初の2桁得点&得点ランキング単独4位(日本人の中ではトップだそうな)に浮上。

と色々なオマケもついた、本当に本当に嬉しい勝利となりました。




この「多摩川クラシコ」については、その命名過程がどうこう色々と言われていますけれども、まあどんな事情や背景があるにせよ、それによって素晴らしいサッカーゲームの雰囲気が作られ、それに関わる人達の中に強い思い入れを宿すことになるのならば、それは決して否定すべきものじゃないのではないな、とワタクシなどは思います。

今回にしても、それくらいの思い入れがなければ、そしてそんな中であんな状況にならなければ「意地でも逃げ切る」なんて選択はしなかったでしょうし、そもそもワタクシたちスタンドがそれを望んだり、認めたりはしなかったはずです。
基本的に東京のサッカーには「守備固め」という文字はないということは東京ファンの多くが知っていることだと思いますし、だからこそ東京のゲームで、スコアが0-1でこれだけのいい試合(もっとも、川崎側の方々にとっては最悪の試合に違いないとは思いますが)を見れることなんて滅多にない訳で。
今回の対戦にしても、正直試合前から申し訳ないのですが全く勝てる気がしませんでしたし、試合が始まってもそれは変わらないどころか今野退場後は「もう1-1で引分けだったら本当に御の字だから頼むから早く終わってくれ」と。
それだけをただひたすら願い、そしてそれを出場した選手たちみんなが最高の気迫と集中力で具現化してくれたことにただただ頭が下がり、また心の底から感動できた試合となりました。




写真はこの日もゴール裏をガンガン煽り、あの素晴らしいグルーヴを求めた塩田ですが、Man of the Matchはやっぱり佐原でしょうかね。
正直この日のDF陣には全員にその称号を贈りたい、というのが嘘偽りのない気持ちですが、この日はゲームキャプテンも佐原だったと言う事で、代表として。
JFK監督は粋な計らいをするなあ、と思った次第です。

そしてスタンドも素晴らしかったですね。
「熱い」試合を作るのはプレーヤーのパフォーマンスだけではやっぱり足りず、このスタンドのグルーヴこそ絶対に必要であるという、それを遺憾なく体現できたように思います。
1階も2階も、バックもメインも。みんなで。

試合が終わって選手がみんな捌けてしまった後も、その余韻を味わっているのか、余りの感動と疲労感に立ち尽くしてしまっているのか、東京のゴール裏には暫くの間ほとんどの人が残っていたのが印象的でした。


おさまらない余韻を愉しむべく入った武蔵小杉の駅前の呑み屋でも入ってくる人来る人、東京カラー。

今日初めてお会いした方々とジョッキをぶつけ合い、語り合い、また再開を誓い合って分かれる一時は、「至福」の一言でした。




願わくは、「俺の」赤嶺の怪我が軽傷でありますように。

負傷退場した際は、「多分脱臼で今季絶望だろうな」と最悪の予想を立てていましたが、どうやら骨には異常はないようで。
後は筋肉系と言う事になりますが、少しでも軽い、深刻でない結果が伝えられることを、とにかく祈っております。


川崎に勝ったことで、次の磐田戦は非常に重要な試合になりました。
勝てば勝つほど「重要な試合」って増えるんですね、と思う今日この頃ですが、それはともかくここで勝てればトップ集団が見えてくるし、赤嶺、今野抜きでどこまでやれるかという意味でも今季のチーム力が問われます。
青野さんは出られるのかな?

アウェイで1-0で勝ちきれている(名古屋、柏、川崎)この勢いを、勝率が悪いといわれているホームに是非繫げてもらいたいものです。

こんな試合の後すぐの磐田戦で、一度絶頂を迎えてしまった感もあり、ワタクシも含めてなかなか気持ちが入らない試合になりそうな予感もしますが、、、。

ここでキッチリ勝って、健やかな気持ちで札幌に向け旅立ちたいものですね。




最後に一言。


これだから、東京はやめられない。

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