2008/06/01

ナビスコ第5節:東京1 vs 1清水



この日は諸般の事情で、今季2度目の恵比寿FootNikにてのTV観戦。

前半カボレとエメのパス交換に思わず

「翼君!」

「岬君!」

とアフレコを一人でつけていたのはワタクシですw

ここにブルーノの飛び出しと羽生、徳永のサイドへの走りこみ、更に平山のポストが加わって前半は文字道理東京が「躍動」。
特に先制点に繋がった羽生が平山に当てる→平山の落とし→羽生の左スペースへの走りこみ→浅利のスルーパス→カボレと平山がニアに流れる→エメはファーに流れる→羽生クロス→ブルーノが走りこんで横取り40萬(古い)ゴーーール!! の場面は本当に素晴らしかったですね。
先日のダービーのハーフタイム、サブの選手たちがしきりにこの「ポストに当てる+自分は前方へ→ポストは次の選手に落とす→次の選手は前方へ浮き球スルー」という練習を繰り返していたのを見て、ああ、こういう所を狙っているのだなと印象に残っていたのですが、この試合で見事に結実したのを見てはたと膝を打った次第ですよ。
まさに「全ては小平のピッチから」。
本当に美しいゴールだったと思います。

しかし、美しい時間は長くは続かないのもまた世の常でしょうか。
後半はと言えば、清水の藤本投入と共に、先日の磐田戦の所感で書いていた東京攻略法が炸裂。
陣形を横に広げられ、ボランチとDFラインの幅を縮められ、サンドバック状態に。
最後は前節のお立ち台で「ナビスコ絶対に決勝トーナメント行きたいんで、ついてきてください!」って言ってた佐原がキレて退場→そのFKを藤本が直接決め、逃げ切り失敗の引分けとなりました。

今日のトーチュウによれば退場しちゃった佐原はJFK監督にもこってり絞られた(紙面には試合後の佐原の写真も載ってました)みたいですし、他にも観戦に行かれた方々が手厳しい指摘をされてますので、ここでは特にコメントはしませんが、個人的にもっと気になったのは、東京のブラジル3人衆についてです。

昨年の春頃、ワタクシは東京に加入して今野とボランチを組んでいた福西を「劇薬」であると思っていました。
確かにその攻撃力や展開を読む力は素晴らしい。
が、反面運動量が少なくてバイタルエリアを自由に使われる一因になるリスクが高かった上に、組んでいた今野も気を使っているのか何なのか、やりずらそうにしている場面もチラホラ。
しかしそれでも大事な場面でゴールをあげたり、しっかり結果を出していたのと、そのうち今野がCBのポジションに定着したためやっぱり外せない。
東京は「判っちゃいるけど何とやら」な非常にデリケートな問題を抱えつつ低空飛行を続けました。

昨日の試合を見て。
現状のブルーノはそれと非常に似ているという印象を持ちました。

確かに彼が絡むことで攻撃に非常に迫力が出ている。
自らも果敢にゴール前に出て行って決定的なチャンスを掴んでいるし、ゴールも決めている。

しかし反面、守備面で「おー。ブルーノ効いてるなー。。」という印象がどうもない。
後半になるとそもそもボールに絡んでいるシーンをあまり見れず、「消えて」しまっている。

まあそれだけならば「諸刃の剣」で済む話なのですが。
実際に守備面は他の選手がカバーすることで特長を活かしたりとか、そういう戦術的な取り返し方もありますし。

ワタクシがこの2試合をみて彼が「劇薬」だと思っている最大の懸念事項は、彼が東京の「ブラジル人トリオの心臓」的な位置づけになりつつある、という印象を持ったことです。

清水戦、途中交代したのはカボレ、エメルソン、ブルーノでした。

この2試合、ブルーノが序盤に飛ばしていくことで、東京はこのカボエメブルを中心に攻撃を組み立て、決定的な場面をいくつも作っています。
逆に後半、彼のパフォーマンスが落ちると全体の足も止まり、相手の時間帯になっています。
もちろん、ボランチというポジションゆえにそこの選手の足が止まると相手の攻撃にとって有利になる、そういったごく当たり前の事情もあります。
が、実は問題は前半のブルーノがフレッシュな時間帯の方にあるような気がしてなりません。
どういうことかというと、彼は試合序盤に「余りにも効果的に」攻撃のアクセントになるため、無理な中央突破が多くなるのです。
これはこれで上手く行っているので前半は全く問題になりません。当たり前です。
しかし、この「ブルーノ使えば上手く行く」的発想は当然見方の脳裏にも意識されます。
結果、半ば強引でも真ん中から崩していく、そういうゴールへの選択肢を選手たちが採用しがちになっているように見えるのです。

昨日の試合でも、前半、右サイドでエメルソンがボールを持っていた際に徳永がそれを追い越して右アウトサイドの高い位置に走りこんでいるのに、そこを使わず真ん中のカボレ→ブルーノ(スルー)→平山と繋いでシュートまで行ったシーンがありました。
これはこれで素晴らしい攻撃でしたが、では逆にサイドから行ったパターンはというと。
後にも先にも、エメが右で持ったときに追い越していく徳永をシンプルに使ってクロス、というシーンはなかったように記憶しています。
出て行った選手を全く使ってあげないと、次第にその選手は出て行かなくなります。
プレーヤが体力を削ってスペースに走りこむのは、そこに「ボールを出てくるはず」という信頼があるからです。
だから、攻撃はバランスよく行えることが理想ですし、ボールが回ることで流れが良くなるのは当然のことだと言えます。
その信頼が薄れ、体力が落ちたとき。それは「消極的」という状態を生み出します。
東京の攻撃がブルーノ頼み、エメ頼みになっていた中で彼らのパフォーマンスが落ちた時には、東京にはもう「守りきる」以外の打開策が残されていなかったのではないでしょうか。
それでも点が獲れている、良い時間帯を作れているということで、周囲の選手、つまりチームが工夫しなければ、彼の存在はまさに彼とチームを心中させる「劇薬」たりえると思ってます。
そんな伏線が、あの余りにも華麗な前半に隠れていたように感じるのは、考えすぎなのでしょうか。。。

この日の東京の前半の攻撃は、確かに非常に美しく、魅力に溢れていました。
が、ところどころで、「ブラジル人頼み」な感じな展開にも見え、それが喉に刺さった小骨のように気になっていたワタクシであったのでした。
某緑色のチームのレアフッキエゴ程では全くもってありませんが、我等が東京にも「ブラジル頼み」の小さな萌芽が見えたような気がしたのです。

ワタクシのこんな戯言はきっと杞憂であると思っていますが、あの試合の後酒を呑んだらワタクシはきっと佐原の退場よりもこちらを熱く語ったのだと思います。そんなブログです(爆)


とにかく。

これでナビスコの予選突破は次節、今季ワタクシが唯一参戦できない東京ダービーと、その日同時に行われるその他のグループの試合の結果に委ねられる事になりました。

参考までに突破の条件は、、、

(1)清水が磐田に大敗&東京がダービーで大勝(4点以上)
(2)東京が勝って神戸・大分・横浜のうち2チームが引分け以下

このどちらかですね。(ダービーには勝ち以外ありえないので東京が引分け以下の場合は考慮しません)

いずれにしろ、ヤキモキ感の強い展開ではありますが、せっかくここまで残っているのだから上手いこと突破して欲しいものです。

そういえば、梶山は戻ってこれるのでしたっけ?
そうすると仮にブルーノ&梶山のダブルボランチは非常に不安なんですが。。。


でも見たいぞ!!

何で社員旅行なんだーーーー!!!!

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