2009/03/26

ナビスコ第1節:柏3 vs 1東京



4失点、3失点、3失点。

負けた試合、3つ合せて早くも10失点とは、流石に笑うしかないという感じです。
だんだん、3失点とかになれてきている自分がいるという事実に、今日は少し驚いてしまいました、、、。

しかし、弱いですねえ。

実に弱い。


自縄自縛。


今の東京は、これに尽きると思います。

狭い方へ狭い方へパスを出す。

ゴールに背を向けて、後ろ向きにプレーしている。

失点しては前掛りになり、カウンターを喰らう。

自分たちで、どんどん試合を難しくしてしまっている。そんな気がします。


写真の通り、今日はピッチに近い高さの席を確保したこともあって、TV中継を見るときのような俯瞰的な分析や感想を持ち合わせることは出来ないのですが、そんな平面でゲームを見た感想としては、「結局、どうやって攻めるかというアイディアがないのでは」というとても素人がプロの選手に対して抱いていいとは到底呼べるべくもないものでした。

今、ワタクシたちの愛する東京は、こういってしまうと非常に申し訳ないのですが、とても「チーム」と呼べる状態ではないように思います。

これは、思い出すのすら気分が悪くなるあの浦和戦の際にも確か覚えた感想でした。

スタンドからみていても、個々の選手は非常に頑張っている。

羽生は縦横無尽にピッチを走り回っているし、徳永の状態はさっきに比べれば雲泥の出来です。

佐原はなんども水際で相手の攻撃を跳ね返しているし、モニはコチラから見ても絶対に非難できないほど、一人で広大なエリアをカバーしている。

平山だってカボレだって梶山だって、個人個人のレベルではワタクシたち観客がため息を漏らすような、思わず唸ってしまうようなプレーを1試合で何度も何度も見せてくれているのです。

権田も、ナオも。みんなみんな、それぞれに必死でやっているとワタクシは心から思っています。


でも、それだけでは「チーム」ではない。
そのここの頑張りが有機的に作用して、一つのベクトルに収斂してこそ、チームスポーツでいうところの「ゲーム」になるのではないか。
WBCのあの素晴らしい代表チームのゲームを見た後で、ワタクシは、そのような感想を持っています。

狭いエリアで崩して行きたいのも判るし、サイドでリスクを負ったとしても、中盤を厚くして攻撃を仕掛けたいのも判る。
ですが、その負ったリスクのカバーはモニが一人でやっている。
梶山が、平山がキープしても、マークを背負っている選手の足元しかパスコースがない。
羽生やナオがスペースに出ても、それをほとんど使えていないなど、東京は今現在、ピッチの上に1つの大きな絵を全く画けずにいる状態である。そのようにしか、ワタクシには見えないのです。

これは、DF面でも同じことだと思います。

平山やナオがフォアチェックをかけて、パスコースを限定する。
するとその後ろの選手は、ボールが「出ざるを得ない方向」に準備をして、どんどん相手のプレーヤーを追い込んで、そして最終的にボールを奪う。
そんな形が理想なんですが、今、東京の選手たちは個々が労を惜しまず前線からしっかりチェックに行っている。にも拘らず、後ろの選手はその後のシーンの予測が全く出来ていない。ボールがどこに出たかを視認した後で、そこに向かって労を惜しまずチェックに行く、そんなことの繰り返しで、一切効果的な連動したディフェンスが出来ていません。

攻撃でも守備でも、その2秒後、3秒後の予測を立てて動いていない、またそういうイメージをチームメイトと共有できていないために、どうしても最初の1歩が遅れる。
そのため、玉際で競い負ける。
攻撃に移っても、イメージを共有していないので、足元、足元になって、競い負ける。
よく、もっとボールに厳しく! とか、気持ちで! みたいな言われ方をしますが、それは決して選手が闘っていないのではなく、戦える位置にいないために、戦う武器を持っていないために、闘えないのだと。
少なくとも開幕から4試合終わった今、東京の選手たちはそういう状況下にある気がしてなりません。



今日の試合後も、少なくともゴール裏、ワタクシの周囲では一言のブーイングも聞かれませんでした。
ワタクシ自身も、「頑張ろう! まだ行けるよ!! もっと出来るよ!」との切なる想いと、そしてその場にへたり込んでしまいそうな自分自身を鼓舞する意味でも、精一杯の拍手を送らせていただきました。
ちょっとこれは重症であるし、また誰かのせいというわけでなく、もっと複雑な、構造的な原因があるようでなりませんが、またすぐに、試合はやってきます。

今日、後半10分くらいでしたか、交代させられた羽生キャプテンは、何を思うのでしょうか。
浦和戦も今日も、挨拶に来る時本当に痛々しいほど打ちひしがれた表情をしていたモニは。


あんな悪循環の無限ループを、仕事を早退してまで出かけた雨模様のアウェイの地で、1ヶ月の間に2度も見せられると、ちょっとどころじゃなく哀しくなってしまうのも、哀しいけれど事実な訳で。

ここから、何を目指していくのか。

まず、何をしなくてはならないのか。

そんなことがグルグル頭を駆け巡った、日立台からの家路でありました。




哀しいなあ。。。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

あそぶさんのがっかりぶりが目に浮かびます。私も実際、本当に死んじゃうかと思いましたよ。あの寒々したスタジアムの指定席に座ったまんま・・。
日曜には何を期待すればいいですかねぇ。

匿名 さんのコメント...

こんばんわ。

私も間近で観ていて、みんなよくやっているのはわかったのですが、あそぶさんの言うように、組織としてみたらバラバラな印象でした。
昨年まで積み上げてきたものはいったい何だったんだ!と。
しかし、ドMな私はまた試合があるとスタジアムへ足を運んでしまうんだろうなぁ…あるのかわからない期待を抱いて(苦笑)
今は苦しい時期こその私たちと思って、チームを支えていきましょ。

あそぶ さんのコメント...

>inada様

いやあ、、、。
がっかりどころか、って感じでしたねえ。。。
あまりのやられっぷりに、逆に冷静過ぎるほどでした。苦笑

日曜日は、「意地」を期待したいですね。
個人的には。


>sususu1999様

本当に、個人個人は頑張っていると思うんですよね。
東京は元々試合後者なチームではない訳ですが、今はこれまで以上に試合の進め方に「意志」を感じない、というのが率直なところです。

ただ、ドMはsususuさんだけではないですよ!
負けたら負けたで、「貴重な価値試合を見逃すわけには、、、!」と、結局スタジアムに足は向くものです。
そして、試合が始まるまでは、どういうわけか勝つ気がするんですよね。笑

サッカーファンの本質は「臥薪嘗胆」ですから。

シーズンも佳境の「大事な場面」で、仕返ししてやりましょう!