2009/03/22

第3節:東京1 vs 0山形



「安堵した」というのは何も監督や選手だけでなく、ワタクシたちこの日スタンドに足を運んだ人間たちはきっと、半分どころかその全身に安堵感を纏ったのではないでしょうか。

かくいうワタクシも、前節・浦和戦の後、この1週間は本当に暗澹たる気持ちで過ごしました。
サッカーの話題に触れるのも嫌、ACLでガンバがソウルに4-1で勝とうが、リバプールがマンUに4-1で勝とうが、そのスコアから新潟戦を思い出してしまうだけで何の気晴らしにもならず。
かろうじて、WBC日本代表の快勝で相好を崩すことはあっても、「1日2日で溜飲を下げることの出来る野球ファンはいいよなあ、、、」などと悉くネガティブに陥る始末。
結局、blog開設以来初めて、実際に眼にした試合のマッチレポを書くことなく新たな週末を迎えるという状況になりまして、今こうして新しい、喜びに満ち満ちたレポを書きながら、私的に「1勝の重要さ」をまさに噛み締めている次第であります。

試合後、その活躍にチャントを贈り、シャーを共にすることは出来ませんでしたが、この日の勝利の立役者はやっぱりナオではないかな、というのが個人的な印象ですね。
コーナーキックのキッカーとしてボールを蹴った後、リフレクションして相手に渡ったボールをコーナースポットから猛然と戻って掻っ攫ったシーンや、得点シーンの他にも、決して守備が上手な選手ではないが、その足が攣ってしまうまで全力でボールを追いかけるその姿は、スタンドにも、そして間違いなくピッチ上のチームメイトたちにもポジティブな効果をもたらしてくれたのではないでしょうか。
山形が想定していたであろう作戦通りにサイドで数的有利を作れなかったのは、前半左の底の梶山から石川へ、ピッチを斜めに大きく切っる美しいパスを2、3本通してチャンスを作り、そうかと思えばいつの間にやら石川は左へ、カボレは右へという感じで相手のマークを上手く幻惑できたことではなかったかとワタクシ自身は思います。



それに、素人であるワタクシたちが見ても、絶対に後半15分で御役御免だろうなという、あのフルスロットルの疾走・躍動・全力のプレーは、あれこそ「プロのプレー」として賞賛すべきパフォーマンスだなあというのが、試合後祝杯を挙げた友人たちとの間での、ワタクシたちの一致した見解でありました。





そしてこの日は、今年の主役! 東京ドロンパに初めて再接近!!
いやあ、、可愛いなあ。。。



きゃわゆい、、、!



改めて、自分自身がマスコットにこんなにも胸躍る日が来るとは思いませんでしたが、可愛いものは可愛い。
今後の活躍を心から期待しています☆




山形は率直に、よく組織化された好チームだと思いました。
一人一人が自分の役割をしっかりと理解し、それを忠実に遂行していく、という感じでしょうか。
だからこそパスを回されていてもあまり慌てることもないし、チャンス見るや一気に退去してゴール前に飛び出してくる。
正直、この日はそこまで(というのは前2試合との比較において、ですが)危なっかしいシーンというのはあまり多くなかったのですが、それでもそういった時の迫力というのは素晴らしかったなあ、と。
実際、負けてもおかしくないシーンもいくつかありましたし。

ワタクシは基本的に判官贔屓な性向を持っておりますゆえ、是非とも頑張って残留を勝ち取って欲しいと願っております。




平山は異論ある方も多いかもしれませんが、ワタクシの目には「及第点のプレー」であったように思います。
が、後半、ジリ貧に陥ってしまった感があったのが若干残念でした。
前半は本当に効果的なプレーが出来ていて、得意の「何かやってくれそう」感がありありでていたんですが、後半はちょっと「そこはゴール前だろ!」みたいなシーンで自分から逆サイドに流れて行ってしまう場面もあり。
ただ、調子自体は良さそうだし、何より権田のキックは平山との相性はいいと思いますので、早いうちにゴールを挙げて、流れに乗って行ってくれるのを願うばかり、といったところではないかな。と思います。




そしてその権田君は、2009シーズン最初の「お立ち台」となりました。

自分の気持ちを自分の言葉でしっかりと表現できるところは、個人的にはとても好感を持てます。
塩田の痩せた姿を見る度に胸がいっぱいになってしまうワタクシではありますが、もちろん彼にとってはチャンス。
もちろんウノ-ゼロは彼だけの力ではないのは当然ですが(とはいえ、佐原が代わっただけで際どい場面もなんだかんだ点を取られずに終わったのは、やっぱり「気持ち」の問題なんでしょうか? その辺、判る方は是非御教示いただきたいと思います)、ワタクシの記憶が正しければ昨シーズンは最初に1-0で試合を終えることが出来たのは確か4月の札幌戦でしたから、1ヶ月近くかかっている訳で。
このまま上手く流れを掴んで、そして信頼感を高めて、塩田と本当の意味でのポジション争いをしてくれれば、ファンの複雑な心情こそあれ、チームとしては言う事はないでしょう。

何より、センターラインが安定することが安定した戦いを続けていくには一番大事な要素であることはそれこそ論を待たない訳です。
ようやくの初日。ここからどんどん高みを目指していってもらいたいものです。




そして。
この日最大のサプライズ。

メンバー入りしただけでも大いにワクワクしましたが、まさかあの場面でピッチに入ってくるとは正直思いませんでした。
確かに他にディフェンシヴな控えが(浄はいたけど)いなかったというのはあると思いますが、2-0くらいで、展開的に余裕のある場面でいわば「馴らし」として投入するつもりでのベンチ入りだと勝手に思っていたというのもありますし、またあの時間帯、流れを見た感じでは羽生は帰られないなあ、とワタクシ個人はそう見ていたので、、、。
ただ逆に言えば、それだけJFK監督の米本に対する期待が高いと言う事ですよね。
あの場面で、しかもどうしても今日は勝ちたい! という場面でキャプテンに代えて交代させた訳ですから、これは今後の色々な展開を見据えてのものだと、どうしても期待してしまいます。
まあもう少し平たく言えば、次のナビスコは彼の先発起用があるような、ないような。そんな予感ということですが。
今年最初に見た練習試合で、彼のポテンシャルに大きな衝撃を受けたのをしっかり覚えているので、この日の起用のされ方を見ると、実は梶山をトップ下に上げたのは実は米本を使いたいためじゃないのかとか、色々妄想が膨らみますね。笑

今野と長友が代表に行ってまたおかしなことになってくれるなと思うだけでなく、その間のナビスコカップでのダルシ、、、いや米本や大竹、そして椋原あたりの動向も、大いに気になるところです。




とまあここまで色々と書いてみてふと気付くのは、冷静に考えればたかが1試合、しかも昇格チームに勝っただけなのに、それなのにこんなにもポジティブに、そしてリズミカルにキーボードの上を指が踊るものなのだなあ、と。。。
東京の勝利が、新しい1週間を彩ってくれる。そんな素晴らしい事実さえ先週は考え付くことすらなく、「もうこのまま勝てないんじゃないか、、、?」とか本気で虚ろな気分になっていましたから。

サッカーファンとはかくも単純で、そして幸福な生き物だなあ。と改めて思うのです。

このまま、何とか4月の鹿島戦までは、波に乗って行きたいものです。

ようやく「始まった」私たちのシーズン。

頑張りましょう!!

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