2008/12/31

天皇杯準決勝:東京1 vs 2柏



シーズンの終わり。
それがこんなにも悔しく、また茫然自失の静寂の中で訪れたのは、少なくともワタクシの記憶の中では今シーズンが初めてでありました。

それ程までに愉しかった、そして何より長かった! 今シーズン。
「後1歩突き抜けられなかった」チームの航海は、エコパでひとまずその碇を下ろします。

それにしても、、、悔しい。。。



初めてのエコパ。
山の中にこれ程にも立派な「ハコ」が荘厳にそびえ、また往く道には動く歩道まで整備されているという。
素晴らしいスタジアムであることには違いないのですが、果たして採算取れているのか? ハコもの行政の極みではないのか?? など、多少穿った味方もしてしまうへそ曲がりなワタクシなのですが。



中もこれまた素晴らしい造り。
味スタと雰囲気が似ている感じがするのは気のせいでしょうか。

ちなみに、入場ゲートと売店は来場客がFC東京である、ということを加味してちゃんと見積もっておいて貰いたいものです。
待機列の長さには本当に吃驚しましたが(皆様本当にサッカー好きなんですねえ。笑 ニヤニヤしちゃいました)、開門から30分経っても入場できないとか、ビールが売り切れとか、マジでありえないです。

売れば儲かるんだから、売ればいいのに。笑





噂の青赤幕はワタクシたちの陣取った真上に。

そういえば、スタジアムに到着してすぐ、天皇杯Tシャツを仙台に行かなかった同行者たちが買ってたんですが、そしたら日比野真理さんが登場。
幸運?にも、J's goalに写真のフォトニュースに掲載されていただきました。
この辺までは非常に吉兆だったんですが。。。




柏側も、予想よりかは良く入っていたかな、と。
ただ、あの音楽は、どうやって出しているんですかね?? まるで右翼の街宣者さながらでした。
こっちのお正月チャントに合わせてお正月チャントを流してくれたり、「宴会ムードってことで」(なにがだ。笑)ゴール裏全体で「乾杯!!」とやったり、相変わらず愉しませてくれます。
試合の後にこれ見よがしにお正月チャントをやられたのが本当に悔しいい。。。




一番決められたくないヤツに土壇場でゴラッソを決められ、元旦国立は来季以降に持越しです。
全体を通して東京の方が内容も良かったし、柏は終盤脚も止まっていただけに、ですね。。。

まあでも全体を通して、「ここで勝てれば!」っていう試合で尽く勝てなかったのが、今季の東京だといえるのは間違いのないところだと思いますので、ある意味妥当は妥当かな、と無理やり自分を慰めるのが何とも虚しいのではありますが、、、。


ただ、冒頭にも書いた通り、今シーズンは間違いなく、ワタクシがSOCIOになってからでは最高のシーズンでした。
観戦した試合も多分最も多いし、こんなに愉しく充実して12月まで過ごすことが出来たのは素晴らしい体験でした。
この日の悔しい思いも、ここまで勝ち進んでいたからこそのもの、ここまで歩を進めたことで初めて体験することの出来る感情であるということは、ワタクシにとっては本当に新鮮なものであることに間違いはありません。

今シーズンは総じて、東京を愛する方々にとっては非常にシアワセなシーズンではなかったかと思います。
リーグ最終戦に、監督がシャーをするような、そんなスタンドとピッチが良好な関係でいられるチームは数えるほどしかないわけですし、また同じチームでもそんなシーズンが毎年あることなんてほぼないでしょう。
そしてその原因の一つは、今季ワタクシたちがチームに求めていたレベルが、そんなに高くなかったということ、高望みしていなかったことが大きいと思います。
ワタクシ自身も当初、今シーズンの目標はただ「残留」であると、そう思っていましたし、多くの人が「今季は我慢の一年」「作り直しの一年」と捉えていたからこそ、望外の優勝争いグループやナビスコ決勝トーナメント進出、天皇杯準決勝などを本当に楽しめたのだと、そう思うのです。

来季は目標やワタクシたちの要求ももちろん高くなりますし、またそれは現状の東京という「あと1つ突き抜けられない」チームにとって、大変な挑戦になると思います。
そこでワタクシたちが、たとえ上手く行かない時があってもどれだけサッカー観戦を愉しむことが出来るか、ワタクシ自身も愛して止まない、あの「愉しんでいこうぜ!」「やっちゃうよ!!笑」的な東京のスタンドのグルーヴを造り出していけるか。
一時期のギスギスした空気が鬱積しているゴール裏ではなく、「私たちとってもいい感じ」なあの一体感を作り出せるかが、私を含め東京を応援するものたちの目指すところではないかと、そう思うのです。
浦和のスタンドようには決してならないことを。
ただ「闘う」「威圧する」だけではない、東京のスタンドを、皆様と一緒に創り出していければと、そう望んで止みません。


来年もみんなで、悦びを。哀しみを。そして、何にも代え難いカタルシスを。
あと、来年東京の11番を背負う男、「俺の」赤嶺を宜しくお願いいたします。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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