2008/08/03

まったり観るがよろし。



オウンゴールの1点のみで1-0に終わった花試合ですが、7月は異様に忙しかった個人的事情も相俟って、午前中でさっさと仕事を早退して味スタで16:30から御飯を食べビールを飲みアマと戯れてまったりと試合を見るというプチ夏休み気分を味わいながら過ごさせていただきました。










クラブの営業の方も相当努力されたこととは御察ししますが、この日の観客は6,000人ちょいとやはりの少なさ。
アマラオオリジナルフォトの整理券も全て捌かれなかったかと思えば、選手会のエコ募金もそもそも絶対数が少ないせいもあり、祐介などは途中から募金箱持ってスタンドとコンコースを練り歩いてました。
(実際に近くで見ると意外と(失礼)イケメンで吃驚。通りすがりのおばちゃんとか我が家の母などに「いい男ね~」と茶色い声援を浴びせられてました)

で、それだけ人が少ないので、当初は貰う予定もなかったアマラオフォトも貰いに行き、アマとも相当久方ぶりに対面しまして、「いつ東京に返ってくるの?」「ワカラナイ。でもゼッタイニ諦メナイカラ。待ッテテネ!」「待ってるからね!!」なーんてやりとりもさせていただいて。
やっぱりアマラオはナイスガイなのです。




まったりとした日は最後までまったりと試合も観戦。
いつもと違った角度から、いつもとは違う心持ちで試合を眺めます。

集客には全く貢献できませんでしたが、オリンピアはなかなかの好チームでした。
後半消耗して足が止まるまでは守備に攻撃に非常に効果的なサッカーをするチームという印象。
得に10番の選手は梶山のようなキープ力と山瀬功(横浜)のような攻撃選手を持つアウトスタンディングなプレーヤーで、東京の選手が囲んでも全然ボールが取れません。
あとは6番の左サイドの選手(シジクレイ似)も、オウンゴールをやっちゃったせいかガツガツ来てましたね。いずれにせよ、全体として攻守に切り替えが早く、DFが非常にねちっこい、奇しくも次週対戦する大分を見立てたようなチームであったと思います。

東京は攻撃に関しては相変わらずというか、シュートの一つ前が大きな課題ですねえ。
後半の半分以降は相手がバテてきたこともあってテンポよくボールも回り、比較的チャンスも作れるようになりましたが、それでもせっかく進入したバイタル余裕がないプレーが多くて、そんなに焦らなくてもいいのに、、、。と思うシーンが幾度となくありました。
あの辺で変にいきり立って大きくふかしてしまうのがもったいないというか、もう少しだけ力が抜ければよいのでしょうが、やはりそこら辺が最も難しいところでしょうか。

あとこれはやはりまったりじっくり観れたからこそ気付いたのかもしれませんが、攻撃の最大の問題点は「視野」ではないでしょうかね。
結局小気味よくパスが回るためには、パスの出し手がパスコース、つまり選択肢を複数持っている必要がある訳で。それがないと寄せられてしまい、一つだけだと読まれてカットされてしまうという。
常に複数のパスコースがあり、それがパスした先でも、またその先でも、、、と続いていくのが恐らく理想系なんでしょうが、現段階ではそこが上手く行っていないかなあ、とまあそんな印象を持ちました。
これは出し手と受け手の両方に問題があって、出し手はその選択肢を持てる方向、つまり大体の場合タッチラインと逆のサイドへボールをトラップして視野を確保する必要があり、受け手はボールホルダーがキープしてから独自に動いてパスコースを作るのではなく、まずはボールホルダーを追い越すように動いて視野に入ってあげることを基本とするよう努力する必要がある。そんな感じですかね。
前者を怠って「見える場所」にパスを繰り返すせいで、タッチライン側の狭い方へ狭い方へ自らボールを運んで行ってはどん詰まりになってしまったり、後者が少ないがために横パス、バックパスの繰り返しになって出してのアイディアを引き出すことが出来ないという。

そういう意味でいうと、この試合で「いい視野持ってるなあ」と個人的に目に付いたのは森村でしょうか。
後半石川に出したような、中距離でピッチを斜めに切るようなパスが出せる選手が今の東京には必要かもしれません。
サテライトの試合も見に行ったりしているうちの母の評価はあまり高くはないようで、むしろ下田が見たかったと言っていましたが、いずれにせよ長い距離での視野にはあまり優れていないエメと組ませてみてはどうだろう、と夢想したりもしています。

後は徳永と平山ですか。
彼らはこの日のオリンピアの選手の動きから最も学ぶべきものが多い気がしましたね。
何かというと、自分が一つプレーをした、その後の動き方とでもいいますか。
この日のオリンピアの選手全員が出来ていたのは、DF時に一度かわされてもすぐに目を切らないで再びアタックして2度目でボールを奪うというその動き。
パスを出したら出しっぱなしでいきなりリターンがくると慌ててしまう、一度相手のプレッシャーをかわして安堵していたらすぐに同じ相手に寄せられて焦ってしまう。
そういう部分が改善されると徳永なんてすぐに代表に呼ばれるような気もするんですがねえ。
まあ難しいところです。

とはいえ、そんな中でも本当に久々に無失点に抑えられたのは大きな収穫と言えると思います。
今シーズンのここまでの東京の守備と言えば、あれだけ浦和のサッカーを馬鹿にしている割には浦和の守り方と大差ない、いっちゃえば佐原・椋原・徳永なんかが「個人で守る」守備だったんですが、この試合はモニが上手く機能したことでいつもり幾分は「組織」で守れていた感じがあります。
JFKも名指しで褒めていたみたいだし、今度こそキッカケを掴んで欲しいものです。



さて、まったりまったり観ているとまあ色々グダグダと能書き垂れ流しモードになってしまう訳なんですが、もう少しお付き合いを。

実のところ、ワタクシまったり観ようとは思っていたんですが最初はゴール裏にいたのです。
が、今日はまったりと見ようと思っていたのに、プレシーズンでもとにかく東京を全力で応援しない時がすまないというワタクシとは観戦スタンスの全く異なる輩に応援を強制されまして。
あやつの隣に座っていた小学生の子供たちは激怒されていたが、百歩譲って応援スタイルは個人の自由だとしても、ただでさえこんなといっちゃ失礼ですが世間様の注目も集めていない練習試合にチケットを買って来てくれている子供たちをあろうことか「にわか」呼ばわりして、怒号を浴びせて嫌な思いをさせて、一体何様だというのか。練習試合で立ち上がって応援しないことが、そんなに罪深いことでしょうかね?

その後警備員にたしなめられては「じゃあ年チケ持ってるけどもうこねーよ! 何だよあいつらをどうにかしろ!!」とか息巻いていたがワタクシの考えでは貴方がもう来なくてよろしい。
少なくとも、貴方一人が来なくなることよりも、未来の東京のゴール裏を支えるサッカー少年達5、6人が二度と来てくれなくなる方が大問題なのだ。

ハーフタイムに飲み物を補充して自席に戻ってきた時には、彼ら少年たちはもう座ってはいませんでした。

その時立ち上がって、彼らの肩を持ってやればよかったと反省しているワタクシです。
反省と共に、彼らがまた貴重なお小遣いを叩いて、また親御さんの許しを得てスタジアムを訪れてくれることを願ってやみません。
ごめんな。次、また一緒に応援しような。


そんな一件もあり、トレーニングマッチのオウンゴールのみの勝利で、ロスタイム早々に「眠らない街」を唄いだした有志の皆様に対し「ダサいからやめなよ、、、」と最後まで共感できなかったワタクシでした。

普段はニュートラルな立場ですが、この日は妙にイケイケの価値観に賛同できてしまった、そんな平日の味スタでした。

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