2009/07/21

サテライト第5節:川崎0 vs 2東京



大宮戦翌日は、エコラシコもありましたがそちらはパスして、我が家から最も近いJリーグ競技場・等々力にてサテライト川崎戦へ行ってまいりました。

エコラシコがあったせいかもしれませんが、無料とはいえ観衆3、682人って。(ちなみに、今シーズンのベルディのホームゲームの平均動員数は4,000~5,000人)
皆様、本当にサッカー好きですねえ。笑




サテライトは、勝敗や戦術を見る場ではなく、純粋にここのパフォーマンスやコンディションを確認するという視点がやはりメインになります。

この日の東京のスタート時の布陣は、

GK:塩田

DF:椋原、佐原、平松、茂庭 (←右から)

MF:藤山、浅利(後)
MF;小山、大竹(前)

FW:達也、赤嶺

という感じ。
モニが左サイドバックというところは、やはり浄がいなくなった途端に層の薄さを感じさせます。




塩田フル出場。
声も良く出ているし、相手の裏へのパスが出るタイミングなどに対する読み・飛び出しなども、ほぼ完璧な出来で、もうトップチームの試合にも全然いける状態じゃないでしょうか。
やはり安定感があります。

まあただ、チーム状態も今良好ですから、よっぽどガッツリ負けない限りは出番がなさそうですが。
名古屋戦あたりで、試運転できればいいと思うのですが、、、(ボソ)。




川崎戦ということで、キャプテンマークは佐原の腕に。

コイントスで、また「ボール」と言ったとか言わないとか。笑
選手紹介の時には、スタジアム全体から拍手を貰っていました。

出来としては可もなく不可もなくといった感じで、前半で交代でした。


その前半は、東京が達也の美しいFKで先制点を取るものの、全体的に攻め急いでいる印象でどうも中盤でボールが落ち着かない感じでした。
O-35のダブルボランチ、特に藤山にボールを集めてフジを中心に組み立てようとしていましたが、やはり梶山のようには行かない訳で。
フジが悪い、というよりも、ちょっと毛色が違う、とそういった感じですね。



本当は彼にそういった役割、即ちボールを運び、中盤を作るプレーをしてもらいたいのだと思いますが、やっぱり良く動いて守備もしている割には、緩急をつけられない感じなのですよね。
よって、どうしてもハイテンポな試合展開になってしまうといえばいいのか。ゴール前のシーンは多くなるのですが、、、。
その辺、もう一皮剥けないとなのかなあ、と素人考えになりますが、感じてしまいました。


逆に川崎は、ヴィトール・ジュニオールがやはり次元の違うパフォーマンスを見せてました。
運動量も多いし、「何故サテライトに出ている!?」というレベル。
ただ、本人もそう思っているのか、終盤はかなり苛々している場面も見られましたね。



そのヴィトールを中心にやはり奪った後縦に速い攻撃を仕掛けてくるのは、トップチームと遜色ない川崎。
サテライトの攻撃陣は、矢島・ヴィトール・黒津ですからそりゃそうか。
後は、30番のちっこい選手がいいドリブル突破を何回か見せてましたねえ。
あれは好印象でした。

ただ、この日は平松が安定感のあるカバーリングを見せて、キッチリ止めてました。
平松はこの日のプレー振りを見る限りでは、CBのバックアップ一番手は目下のところは彼で決まりかな、という感じでしたね。
スピードも高さも、黒津や矢島としっかりやりあえている訳ですから、まあ申し分ないのではないでしょうか。

逆に、ちょっと心配なのがモニ。
SBのポジションでスタートと言う事で前半は特に上がりもせず、守備に専念してましたが、もう少し繋ぐ意識を持たないと今の東京のスタイルではちょっと厳しそうです。
走りあいでも矢島にちぎられるシーンがあったり。頑張って欲しい選手の1人なのですが、、、。




後半は、佐原→吉本と代えて、DFラインは右から椋原、吉本、茂庭、平松になりました。
椋原は途中小山と前後入れ替わって、SFのポジションにもなっていたような気がします。

中盤は浅利に代えて、何と草民がボランチ。
前線は達也→祐介と交代します。

草民はボランチと言う事で、まずは守備からと言われていたのかどうかは判りませんが、あまり積極的に前線に出て行くシーンはなく、逆にフリーでボールを持ってもDFラインに戻すパスを選択しがちで、ボランチで苦悩していた時の今野のようなパフォーマンスになってしまったのがちょっと残念でした。
まあ反面ディフェンスは頑張っていたと思うんですが、こればっかりはやはり適正の問題でしょう。
もしくは、首脳陣からの「修行」指令かもしれないと勝手に考えて見たりもしました。

祐介は、、、。
前日の大宮戦でも1人不評を買ってしまった彼でしたが、この日もあまり好いプレーが見られなかったのはとても残念に思いました。
この日は深い位置まで戻ってチェックに行ったりという場面も見られましたが、もっともっとガムシャラでいいと個人的には思うのですよね。
より大きなアピールを望みたいところではあります。



後半途中からは藤山に代えてU-18の江口君(高校2年だそうです)を投入。
ガムシャラにどんどん突っかけていく初々しいプレーを見せていました。
それにしても、東京はユースからトップまで、ちっこい選手が多いような。。。何故なんでしょう??



フル出場の「俺の」赤嶺はゲームも佳境の85分、左サイドを上がった小山からの低いクロスをファーサイドのポスト付近で滑り込みながら合わせてゴール!
「ザ・赤嶺」というゴールを目の前で見事に決めてくれました。
そういえば、彼のゴールを見るのは結構久しぶりかもしれません。でもまあ、あれが観れただけで個人的には今日は満足して御飯を2杯は食べられます。笑




赤嶺のゴール直後に祐介が抜け出し1対1のシーンを作るものの、外してしまいそのまま2-0で終了。(普通に入ったと思いました、、、)
後半は川崎のペースが落ちたこともあり、守備面ではあまり危ないシーンはなかったように思います。



全体を通して、やはり本戦でベンチ入りしている選手とそうでない選手にはちょっと差があるかな。という印象でしょうか。
個人的に、今日はCBとボランチ(米本)のバックアップが誰になるのか、という視点で見てみようと思っていたんですが、CBの方は前述の通り平松かなと思う反面、ボランチは難しいですね。
梶山の代わりはまあいないとしても、米本が出場停止になった場合は、羽生を下げて前線に草民か達也、というのが現時点のベストチョイスになるかもしれません。

あと、写真は取れなかったもののいい動きを見せていたのは我らがむっくんですね。

サイドバックとして徐々に強気の位置取りを取るようにもなってきています(この日の試合中にも、何度もベンチに確認して攻撃時のベース位置を測っていました)し、1対1の強さは機知の通りとしても、何より攻守の切り替え速度がトップの選手と遜色ありません。
守備時に突風のように全速力で戻って相手に対応しているシーンなどは非常に好感が持てました。

前線では列に並んでいる選手が結構犇いている東京ですが、反面後ろの選手はというと、現在のスタイルに適合するという条件をつけた場合にその選手層はかなり薄いと言わざるを得ないかもしれませんね。
特に米本が累積でリーチ、今野・長友は代表、ブルーノは怪我持ちですから、このまま同じメンバーでいけることは絶対にない訳ですから、その点モニや吉本にはもっともっと頑張って欲しいと思いました。


試合終了時、夕焼けに染まったスタジアムは、なかなか美しかったです。
後2週間後、このスタジアムで何としても2ヶ月前のお返しを。

反撃の夏は、まだ始まったばかりです。

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