2009/07/08

第16節:神戸0 vs 2東京



強い。


SOCIOになって以来、東京の試合をコンスタントに観ているワタクシではありますが、試合中にこんなにも、落胆ではなく、感嘆のため息が漏れた試合は、これが初めてです。

3月に3試合合計10失点で始まった今季。そこから僅か3ヶ月。
そしてまた、まさか東京の試合でこんなゲームを目の当たりにする日がこようとは、ファンながらに夢にも思っておりませんでした。

この日のようなゲームならば、たとえゴール裏のチケットに3000円もの値段が付けられようとも、その価値は充分どころか、支払ってなお余りあるものであったと思います。




今回は「年に一度の」大アウェーツアーということで、2泊3日、金曜日から大阪・神戸を満喫する旅を企画しておりまして。

有給取得で金曜日の夕方に空路大阪入りして、まずはそのまま、人生初の阪神甲子園球場へ!



今季は新監督を迎えるものの、ここまで5位と全く振るわない阪神でしたが、この日はこのブラゼルの活躍もあって、見違えるような内容で7-2と完勝。
今回の旅行の同行者は熱烈な阪神ファンということもあり、若干天気が崩れてもお構いなし。



六甲おろしを唄い、



雨が降ろうがフルハウスで黄色く染まる甲子園で、ジェット風船もしっかり飛ばしてきました。



本当に綺麗な光景で、大満足でした☆


今回は大阪滞在を選択し、この日は串かつで祝杯を挙げつつ、翌日は朝から一路姫路へ向かいます。



国宝でもあり、世界遺産の姫路城は、秋から天守閣の大改修工事(一度すべて解体し、修復して組み直すのだそうです)が行われるため、全景を見ることが出来るのはこの夏で一旦最後になります。
工事は5年程続くそうなので、今回は実にいいタイミングで行くことが出来ました。







姫路城を訪れるのも今回初だったのですが、ここはオススメです。

神戸からは新快速に乗っても1時間くらいかかるので、流石に今回神戸戦ついでに来る青赤な方はワタクシたちだけだろうと思っていましたが、コチラの方御一行にまんまと出くわして吃驚。
流石です。頭が下がりますm(_ _)m 笑


その後明石で途中下車して寿司を食べ、いよいよメインイベントであるホムスタへ。




初めてづくしの今回の旅ですが、ホムスタを訪れるのも何を隠そう今回が初めてでした。

その感想は、、、



非常に素晴らしい!!

その佇まい(街の中にあるスタジアムというのはそれだけで好きなワタクシです)や、設備、そしてピッチの近さを含めた臨場感ももちろんではありますが、何より素晴らしいと感じたのはその音響設備ですね。
ビッグスワンは論外としても、味スタも国立も決して音響がいいとは言えない国内のスタジアムが多い中、ホムスタの音響設備はそのスピーカーの配置と数も含めて、秀逸の一言だと思います。
このクラスのスタジアムだと、今まで訪れた中ではフクアリがダントツNo.1だったんですが、それに勝るとも劣らないハコだと思いました。

まあ多少残念だったのは、ゴール裏の売店が少ないことと、音響が良過ぎてホームの観客の皆様の声がこちらまで届きづらかったことくらいでしょうか。



帰宅してからリプレイを見たところ、試合開始前のユルネバと神戸賛歌の競演は美しく響いていて、この素晴らしいスタジアムに何ともいえない雰囲気を作り出していたように思います。



みんな神戸までコロンパを連れてきているのですねえ。笑




試合の方は、やはり戦前に予想した通りに色々なニュースが「カンフル剤」として作用している体の神戸が試合開始からガッツガツ前から来たこともあり、前半はほぼ互角の内容といったところだったと思います。
ただ、そこでやられる雰囲気が立ち上がりを除いてはなかったのと、このままのペースで行けば確実に先にバテるのは相手の方だと言う事は昨年までの東京を見てきて判っていたので、後半はチャンスが多くなるかなと思っていました。

思っていましたが、そんなワタクシの見解を凌駕する出来には、冒頭に書いた通り、東京の試合で初めてうっとりしてしまうという体験も味わいました。
ゴールに浮かれて狂喜乱舞してはしゃぎまわっていた同行観戦者が、ハムストリングの肉離れを起こしたという経験も人生初です。苦笑

もう筆舌に尽くしがたいナオのパフォーマンスももちろんですが、この試合で目を引いたのは故障が開けて戻ってきた羽生がどんどんチームにフィットしてきているな、ということですね。
2点ともラストパスは彼から供給されたものですし、ナオやカボレへのマークがきつくなるなか、チーム全体としても羽生を囮にするだけでなくて効果的に使おうという場面が観られることが増えてきたように思います。
ナオは確かにその素晴らしいスキルでゴールを奪いましたが、多くの場面ではゴール付近では3~4人に囲まれており、そこで他の人がチャンスをものにするという場面を今後は多く作らなければならなくなってくるでしょう。
そこで羽生や平山(この試合でも地味に大活躍でした)がより活きる場面を、今度は見たいものです。

それから、個人的にはこの試合のMOMはダントツで今野でした。

前半のハイプレッシャーの中でのビルドアップも、ゴール前でのディフェンスも、試合を通じてパーフェクトな内容ではなかったでしょうか。
図らずも試合後のインタビューで長友が言っていますが、まさに「よい守備からよい攻撃が生まれる」、このことを体現しているような存在だと言えるかと。

これでセットプレーからゴールを奪ったり、ミドルシュートを突き刺したりしちゃったらもうとんでもないことになっちゃいますが、それも期待しちゃうなあ。。笑




凱旋試合となった米本は、これでもかというくらいブーイングされてましたね。
個人的には拍手で迎えてもらえるのでは? と思っていたのでちょっと吃驚しましたが、それはあちらの流儀もあるでしょう。
いずれにしろ、プロとして対戦相手に執拗にブーイングされるのは、それはそれでシアワセなことかもしれません。

この日は多少気負いもあったのか、いつもよりも空回りしてしまった部分も否めないという印象を持ちましたが、それでも及第点の出来。
イエローを貰っていよいよリーチがかかってしまったのが残念でした。
ただ、「米本が仮に出場停止になったら、どういう布陣になるのだろう、、、?」と想像を巡らすことすら今の東京についてはこの上ない楽しみです。
本当に、2ヶ月前とかでは想像も出来ません。苦笑



カボレ、ヨネ、ナオのシャーで占めて、大阪に戻りたこ焼きバー(これも非常に美味!!)で祝杯を上げ、素晴らしき大阪・兵庫の夜は更けていきました。
この宴会は、別口で試合を観に来ていた浦和ファンの友人が先導してくれたのですが、ニュートラルな視点で見た彼の評は、

「3月に当たった時とは別のチーム」
「前の4人(カボレ・平山・ナオ・羽生)のコンビネーションがとんでもない」
「あの28番(ヨネ)が最後頭抑えて倒れてたのは、嘘だと思った」

とのことです。
3番目については、彼が高卒ルーキーであること、神戸での凱旋試合だったこと、それから日ごろのプレーぶりを説明して「そんな訳あるか!!」と一喝しておきました。
まったく、、、浦和の奴等は、、、。笑


ともかく。
今回の神戸遠征を経て、ワタクシの東京についての印象は、確実に確信に変りつつあります。

どなたかも仰っていましたが、今すぐにでも、鹿島や浦和とやってみたい。本当にそう思ったりもします。

ただ、サッカーチームというのが本当に本当に些細なキッカケによって、まるで別のチームのようにガラリとその姿を変えてしまうというのも今まで何度も目にしてきました訳で。
そういった意味では、名古屋、名古屋、大宮、広島と続くこの7月は、自分たちの今現在の立ち位置を知り、そしてそれに確信を持つために、格好の相手が揃っているとも言えるかもしれません。
そして、そこをキッチリ乗り切って、8月1日、川崎とのクラシコを迎えられれば、それがきっと「の夏」として結実していく、そんな気がします。

今、芽生えつつある確信を各個たるものにするための夏。
そんな風に思いながら、往路は28番の座席に座り、復路は18番登場口から東京に向けて飛び立った、神戸遠征が終わるのでした。




週末、今度は芝を着替えた味スタで、たくさんの興奮が味わえますように。

1 件のコメント:

fct fan さんのコメント...

私たちも帰りは伊丹からでした。
甲子園には行きませんでしたが、結構行動が重なっていたようです。
楽しかったですね!