2009/07/19

第17節:東京3 vs 0名古屋



前節・神戸戦に続き、もう一度言わせていただきたいと思います。


強い!

今のFC東京は、本当に強い。

電光石火の先制点に、美しい追加点に、ロスタイムの駄目押し点。
いつからこんな強豪チームのような勝ち方が出来るようになったのかと、本当に隔世の感としかいいようがありません。


久々の味スタ開催と言う事で、この日の待機列はいつもよりも人がたくさんいらっしゃいました。
個人的に、SOCIO待機列が折り返されているのを見たのは初めてでした。
5月末の「あの」川崎戦でもそういった風景は目にしなかっただけに、やはりチームが好調であるということはダイレクトに客足に跳ね返ってくるのだなあ、と。
そんなことを考えつつ、まずはフードコートにて定番のケバブをゲットして、開門に備えます。



リーグ戦も折り返し地点を迎えて、最早完全に定着した我らがドロンパは、今後は芸を覚えていく路線という感じでしょうか?
この日はフードコート横の広場で、一輪車に乗れるところをお披露目していました。笑

J's goalによれば、その後名古屋側でこんなこともやっていたようで。
徐々に某パルちゃんのような芸達者になっていくんでしょうか。



この日の来場者プレゼントのドロンパバッグには長蛇の列でした。
もしかして、今日の客足の速さはこれが原因だったんでしょうかね??

あまりにも長い時間並んだので、今日本のサッカーメディアを目下席巻中の彼の特注ユニを召されている方の後姿を思わず撮影してしまいました。
この日も前半3分であっさりとチーム記録に並んでしまいました。
余りの呆気なさに、戦慄を覚えるどころか、笑みさえ浮かんでしまいます。



これも好調さのなせる業なのかもしれませんが、この日味スタに木魂したユルネバは、本当に素晴らしかったです。
スタンドがポジティブな空気に溢れて、そして一体になっていく感じは、やはり屋根のある味スタが一番ですね。
この日、フェアプレイフラッグを持って新生味スタのピッチを踏んだ方々は、とても感動的な雰囲気を味わうことが出来たのではないでしょうか。
ワタクシも、いつかは一度あの旗手になってみたいなと思っています。




ピクシーは、昨年味スタで目撃した時よりも、少し太ったような。

まあそれは別として、彼が試合後に酷評した程には、名古屋の試合への入り方は悪くなかったように思っていたのですが。
両サイドには2人ずつが常時張り出してピッチを広く使うスタイルで、この日の東京も常にサイドでは2対2の数的同数になり、守備に関しては結構拮抗した形になってここで抜かれると一気にピンチになる、それなりに綱渡りなやりあいになるなと思っていたものの、その流れに持っていかれなかったのはやはりあの先制点でしょう。

両サイドに2人ずつが配されているということは、もちろんサイドで有利にはなりますがそこを守れさえすれば当然真ん中では東京が数的有利になっている訳で。
そこをナオが上手く使って先制点・追加点、とやった、しかも1点目は左から、2点目は右から綺麗にその空いたバイタルを使ったことで、もう名古屋は完全に守備面でどうにもならなくなってしまいました。
このあたりはチームとして狙っていたというのももちろんあった訳ですが、同時に名古屋のチーム状態が今あまり良くなかったこともあり、前線の選手は得点を焦りすぎて完全に孤立した体になってしまったのも、東京がボールを繋いでいくには非常に嵌る形になりました。
この辺は相性というか、好調がゆえのめぐり合わせというのも大きいように思います。
「サイドで数的同数を作ってそこを突破することでチャンスを作る不調のチーム」と、「中盤をコンパクトにパスを回して崩していく好調のチーム」の対戦、更には「中盤の数的不利からバイタルにスペースを作ってしまう問題点を抱えているディフェンス」に対して「バイタルからのシュートが面白いように決まる目下得点王を擁するオフェンス」ですからね。
この辺の状況と鑑みても、サイドで後手を踏み始める前に試合の趨勢を決めてしまったというのは、本当に大きかったと思います。

とはいえ、ワタクシの考えるこの日のMan of the Matchは、圧倒的に今野なのですね。

スピードにも、高さにも。そしてビルドアップもほぼパーフェクトのパフォーマンス。
前半、ペナルティエリア左横のコーナーフラッグ付近で回してたと思ったら、そこからワンタッチ・ツータッチで瞬く間にゴール前までボールを運んでいったシーンは鳥肌モノでした。
今野の他にも、もちろんブルーノ、米本、そして徳永といった面々が本当に堅実に、そして冷静に、その安定した守備によって今の東京の好調を下支えているのは、もう誰も異論のないことだと思います。



羽生が言っているように、ワタクシたちは華やかなゴールに歓喜する一方で、今野や徳永、そして梶山の地味ではあるが非常に「効いているプレー」に、もっともっとたくさんの拍手を注ぐことで彼らを讃えて行きたいものです。
そしてそれこそが、スタジアムが、観客がよりサッカーを堪能できる空間となる、そういう風にワタクシは思うのです。

得点を量産し続けるナオよりも、平山が先に代表に呼ばれるような気がするなんて、そんなTVの10秒ダイジェストでは判りようもないことを、コンスタントにスタジアムに居合わせるワタクシたちならば大真面目に、真実味を持って実感することが出来るのですから。



達也のゴールに言い知れぬ価値があると感じるその理由は、この試合を最後にあのゴールで終えるのと、それなしで終えるのには満足感に圧倒的な違いがあるからに他なりません。
何度も何度もダメを押すチャンスを逃しつつ、最後の最後でようやく決まったゴール。
今の東京は、彼がいるからこそカボレが、ナオが全力でプレーできる。
そこで最後に試合をしっかりと締めてくれるのだから、もう言う事なしですね。


神戸戦ほど圧倒的ではなかったかもしれませんが、それでも3点取って完勝。
5連勝とは、チーム記録であり、しかもそこに試合を追うごとの内容の充実が見られることも何より素晴らしいことではないでしょうか。

試合は中2日で続き、流石に次もこんなに上手く行くとは思えませんが、それでも名古屋に競り勝って、ナビスコも次のステージへ繋げていければなと思います。


最後に。

いつも判定に不満ばかりを述べるのは不公平だと思いますので、このゲームの穴沢主審について少し。
かつては「アナザーワールド」などといわれ、もちろんワタクシ自身もあまりいい印象を持っていなかったレフェリーの一人であった彼も、ここ2、3年はそのジャッジやゲームコントロールを含めて、本当に安定していて素晴らしいと感じます。
この辺は、年を重ねる毎に不安定差が増している気がする岡田主審とは対照的かな、と。
このゲームも、あまり細々ゲームがストップすることはなく、とはいえ両チームの危険なプレーや姑息な行為にはキッチリと対処していて、ダイナミックなサッカーゲームを非常に愉しむことが出来ました。
ゲームタイムの体感時間があっという間に過ぎていったのには、レフェリーの仕事に与する部分も多分にあると思います。
これからも、この日と同じようなゲームコントロールを、お願いしたいと思います。


それから、この試合におけるダヴィとマギヌンの2人は、もう少し「フェアプレー」という言葉の意味を考えた方がいいのでは。と強く思いました。
勝利のために、といえば何でも許されるという方がいらっしゃるかもしれないが、それはあくまでも、スポーツマンシップあってのこと。
他人への敬意を欠いたプロスポーツ選手が、成功することは全体にないとワタクシは信じています。

幸い、3日後にまた彼らと対峙する機会がありあますので、立つ鳥跡を濁さずとでも言いますか。
せめて綺麗に、Jリーグを後にしてもらいたいものです。

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