2008/11/03

第30節:東京3 vs 2鹿島



御無沙汰しておりました。

鹿島戦での至高の歓喜の後、思いっきりぶり返した風邪に昏倒の日々を送っておりまして、あれだけの喜びのマッチレポを書けないままとうとう天皇杯4回戦仙台戦前夜となってしまいました。。。


しかしまあ、スタジアムにおいても、そしてその後のリプレイ@スカパー 製作 by 糞TBS においても、私が取り立てて書かねばならないようなことはなく、そしてそんなものなくともこの試合は全ての東京ファンにとっても、また東京、鹿島どちらにも与しないニュートラルな方の相当数にとっても自信を持って「内容的に今季のJリーグにおけるベストゲーム」と推薦することの出来る試合であったと思います。
※ちなみに「内容的に」と書かせていただいたのは、東京ファンとしてのワタクシにとっての「心情的な」今季のベストゲームは、第25節 川崎戦@等々力であったからです。しかし、それがこの鹿島戦の価値を落とすことなど微塵もないことは言うまでもない訳ですが。


ビックマッチでありかつ好ゲームとなったために、試合後各所にて様々なコラムリストの方々や、また評論好きが常であるサッカーファンのブロガーの方々(もちろんワタクシもその末席を汚している訳ですが)によって散々論評していただき、ワタクシも風邪の馬鹿野郎に魘されながら充分その内容を楽しませていただきましたので、この遅きに失した状況で新たに何かを語ろうとは思いませんが、そんな様々な2次コンテンツの中ではあまり触れられていなかったけれども個人的に非常に興味深かったことがありました。
それはただの、毎試合後のルーティーンとしてメディアに提供される両監督のインタビューなのですが、、、。
少々抜粋させていただきますと。

Q:ボールを繋ぐところと、サイドから仕掛けるバランスは狙い通りだったのか。
「今シーズンを通してみた中では、バランスはいいと思っています。ただ、サイドを使うということは、とにかく中で組み立てられないと相手は絞ってこない。そのためにも中央で梶山、今野が繋いで、羽生もしっかり絡んだ中で、相手を絞らせてサイドへと展開することができた。満足はしていませんが、比較的その部分はよかったと思います」
 城福浩監督記者会見コメント(J's GOAL)

「今日に関しては、効率という面でよくなかったように思える。どのチームもサイドを狙う。ただ、そこにボールを運ぶためには中盤の攻防が大切になる。セカンドボールの競り合い、あるいは拾うという作業が大事です。そこで拾って組み立てることができるかでサイドを崩せるかどうかに大きく関わってくる。今日に関してはうちがセカンドを上手く拾えなかった。そこでどうしても相手が中央でリズムを作り、サイドにボールを散らしてきた。そこから徹底してサイドを狙うということが機能していたと思う。」 オズワルドオリヴェイラ監督記者会見コメント(J's GOAL)


「現代サッカーにおいて、サイドでの攻防は最も重要」とは最近よく言われることであるように思いますが、一つのゲームに対する印象として、奇しくも勝敗両軍の将は同じ印象を口にしています。
即ち、「サイドサイドってみんな言うけど、結局サイドで勝つには中盤が重要なんだよ」と。

中央でしっかり組み立てることで、サイドで有利に立てる。
その中央での組み立てに必要なのは、セカンドボールをしっかりと拾っていくということ。

そして、ワタクシはここが恐らくこの試合において、サッカーと言うスポーツの妙味と言うか、奥深さが現れている部分だと思うのですが、この試合、何故我らが東京はセカンドボールの拾い合いに勝つことが出来たのでしょうか。
両チームの基本陣形は、東京の4-3(今野・梶山・羽生)-3に対して、鹿島は4-4(ダニーロ、本山、中後、青木)-2ですから、単純な人数比較では分が悪いにもかかわらず、東京はそれに勝ったのには、単純に「気持ちの差」なんていう言葉では語り尽くすことの出来ない、それ相応の理由があるはずなのです。
素人なワタクシの目がTVで認めることが出来たのは、1つはカボレの存在でしょうか。
カボレはこの試合、御存知の通りウッチー内田と終始マッチアップしていたわけですが、彼と長友が左サイドを押し込んだことにより鹿島のCBのうち一人(岩政だったと思います)がそのフォローに回り気味になり、そこで生じる中央のギャップをボランチから中後もしくは青木が下がってきて埋めるという形で対応していたため、実質中盤の真ん中は3対3の状況になることが多かったように思います。
で、鹿島の3人のうち一人はダニーロ。彼はキープ力はありますが、セカンドボールの競い合いでは殆ど印象を残していません。
梶山や今野が拾い捲っていた印象が強いので、あまりそういった局面は得意ではないのでしょうかね。その辺も東京に有利に働いた要因であるように思います。

ただこれも守った後に中盤で中後や本山あたりがしっかり溜めて、DFラインまで下がっていた選手が上がってくるのを待つことが出来れば良かったんでしょうが、その辺が小笠原不在の部分でしょうか。
あちらの監督も指摘していた通り、ちょっと急ぎすぎてしまったのかもしれません。
対照的に東京は羽生やナオがしっかりとボールを引き出す動きが出来ていたこと、梶山が今季一番、もしくはヴァージョンが1段階上がったと思わせるパフォーマンスを披露したこと(これは羽生のお陰と言う説もあるようです)、今ちゃんも久々に今ちゃんのアベレージプレーであったことなどによりワンタッチ、ツータッチでテンポよく高い位置にボールが入っていました。
この試合の影のMVPは、この中盤の躍動を前節大分戦の後半から引き出していた羽生ではないかと密かに思うワタクシであります。







とまあ結局長々と書いてしまいましたが(苦笑)、実はスタジアムでは上記に書いたことなんかよりも、この試合の勝因はもうこれ1点に決まっている!! と思っていたのですよ。
それがこれです。↓



何と何と、毎試合味スタに出向く度に買っていたFC東京かつサンドで、遂に遂に! この試合で「アタリ」を引き当ててしまったのです!!



景品はこれで、長友と梶山の直筆「マジ」マジック(マッキー)サイン入りのペアビアタンブラーセットでした☆

いやあ。いつも通り席取りを済ませて、さあ腹ごしらえ、と箱を開けた時のあのテンションの沸騰具合ったらw
だって今まで全然当たらなかったんですもの。

ファンクラブテントで当たり券を引き換えて、テントスタッフの皆様から拍手にて送られながら戻る時には、この試合の勝利を確信してましたねwww
江戸切子のときは2万使ってもマリノスに勝てなかったので(まだ根に持ってる)、こちらは御利益ありそうです。
これで祝杯もあげさせていただいて、本当にアリガトウございました☆

来月は10周年記念ワインも出来上がって届くだろうし、まだまだ東京で旨い酒を呷る日々が過ごせるのは本当に幸せですな!

というわけで、元旦国立で御屠蘇を飲めるよう(ヲイ)、天皇杯も頑張りましょう!!



あ、そうそう。
お兄様、御結婚おめでとうございます。

0 件のコメント: