2008/10/08

第28節:東京1 vs 5清水



ええと。
試合から大分間が空いてしまいましたが、特に書きたくなかったとかどうしようもなく凹んでいて書けなかったとか、そんなことでは全くなく。

というか、実はそんなに悲観していない自分がいるのに若干吃驚するくらいです。汗




巷では「清水とは相性が悪い」とか「観衆が30000人超えると勝てない」とか「全国放送だと勝てない」とか、「エメがゴールをした試合は勝ってない」とか「平山じゃあ。。。」とか色々言われてもいる訳ですが、個人的に一番の原因はワタクシ自身の今季のSOCIO普及大作戦の最大の成果でもある、ホーム観戦試合未だ未勝利(ガチ)のI氏がこの日5試合ぶりに観戦に訪れた(というか、ワタクシが呼んだ)せいだと思っている次第でして。

氏はワタクシと違い結構な男前で、女性を落とすのも非常に上手い(一部ワタクシの職場では「鬼畜」と呼ばれています)のですが、そんなお方をして曰く、東京は「口説いても口説いても靡かない女みたい」だそうです。

そりゃそうかもしれない。

味スタにくれどもくれども勝ち試合が見れず、足かけ約2年で12、3試合は見ているにも関わらず、SOCIOになるまでに勝ったのは5月の磐田戦のただの1試合のみ。

この夏、思い切って後半戦年間チケットを買ったにも関わらず東京は2点目の取れない日々。
仕事をずる休みして見にいったガンバ戦も、雨の中足を運んだヴェルディ戦にも、とにかく気合を入れた浦和戦でも勝てず。

遂に「これで負けたらもう行かない!」と決意して望んだ柏戦。
ようやく観戦2勝目の目撃者となったのでしたが、次の磐田戦は自分が出場したサッカーの試合で得点王になってしまい参戦できず。そしたら東京は3-1の快勝。
次の川崎戦はわざわざ板橋から等々力までやってきたにもかかわらず、当日券が完売で臍を噛む羽目に。
するとまたまたチームは感動的な試合をやってのけ、そこからチームは氏のいない間にあれよあれよの5連勝。
で今度こそはと来て見れば、磐田の敵を清水に完璧な形で奪われる、という。

まあ、氏の苦難はまだまだ続くとして、そんな与太話はともかく。

この試合は、6月に1-4で完全なる力負けを喫した鹿島戦のように途方もない実力差を感じたわけでもなく、ゴール以外にはそれなりに見所も多い、そしてチャンスもそれなりにあったように思うのですが、では何が決定的に違ったのかといわれれば、ワタクシの所見はただ一点、「左の出来」の差であったと思うのです。

後半の2失点はまあどうでもよろしい(戸田があんなシュートを東京相手に決めたのが吃驚ですが)として、試合を早々に決めてしまった前半の3失点は、全て東京の左サイドから崩されて奪われたものでした。
1点目のミドルは確かに素晴らしいシュートでしたが、フリーで打たせている上に、そもそも清水はこの日、あの位置からのシュートを積極的に狙っており、あのゴールに至る前にも既に3、4本ほど打たれていたと記憶しています。

要因は色々あると思いますが、一つは今野の出来でしょうか。
2試合欠場していることもあるのかもしれませんが、完全に試合に参加できていなかったという印象で、守備でもボールばかりを追わされてしまい全くといっていい程「どうやって囲んでボールを奪うか」という意図の感じられないパフォーマンスであったように思います。
もっとも、こんな今ちゃんを見るのは本当に珍しいように思うのですが。。。

もう一つは、やはり皆様が指摘しておられるように、徳永でしょう。

彼の最大の悪癖は以前から指摘させていただいている通り、「1プレー終わった後、見てしまう」という切り替えというか「次の動き」への心身の移行の遅さだと思う(これは平山にも共通していると思います)のですが、この日はそれがモロ出しでしたね。。
一つクリアしてもそのボールの行方を見ているので、DFラインを押し上げられずにそのセカンドが戻ってきた時に相手に前を向いてボールを持たせてしまう。オマケに自身の前は試合に入れていない今ちゃん、という。
後半は攻撃面で効いていた、と見る向きもあるようですが、結局彼の軽いプレーから4失点目を奪われ流れを切られてしまったことは、どうでもいいといっておきつつもしっかりと心に留めておきたい所ではあります。

まあただそんな「穴」となってしまったポイントを非常に効果的に使われるに至ったのは、清水がロングボールでラインを押し下げていたこと、中盤は孤軍奮闘の梶山しかキープが出来るメンバーがおらず、「溜めて押し上げる」ということが出来なかったことというラインナップ上の機微があったことも事実だと思います。
梶山はこの大敗の試合の中、個人的にはただ一人6.5点で採点してもいいと思ったくらい異次元のプレーをしていたので、真に両監督が異口同音に「戦術の妙」をゲームの分かれ目としてあげていたのはこの辺なのかなあ、と言えるかもしれません。



あんなに愉しかった9月も終わって、いよいよ勝負の10月が始まりました。
予想通り厳しい連戦になりそうです。

でも、5連勝なんていい夢を見させて貰ったせいもあるのでしょうが、この日のスタンドは最後まで唄い続けました。
普段はブーイングを浴びせることが少なからずあるワタクシも、この試合でブーイング云々という人には全く賛同はできません。

確かに、優勝を争うチームはここへ来て1-5なんて大敗はしないでしょうし、ワタクシだって東京は今季優勝したり、来季ACLに出場すべきチームだとも思っていません。
もちろん、チャンスがあれば狙いますし実際そうなったらこれほど嬉しいことはありませんが、こういったことは殆ど全ての試合を見てきたからこその率直な印象でもあります。

だから、「優勝目指して」、「残り全部勝つ」「まだまだチャンスはある」とかいってくれるJFK監督や選手たちを否定はしませんが、個人的にはその「優勝」という目標ではなく、今まさに1つのステップを上がろうかどうかという、FC東京というチームの挑戦を後押ししたい、その結果、上手く転べば有償やらアジアが見えるぞ! その階段を登れ!! だからこそ応援をしたいと思っています。

個人的には今シーズンは本当に愉しませていただいていますし、私事で言えば沢山の知人をスタジアムに招待し、FC東京に触れてもらうことが出来ました。
その中から新たに年チケホルダーになって下さった方もいます。

毎試合買っているグッズは強化費として払っているつもりですし、同じくSOCIOの母はビッグフレームスにも入りました。
別にだから偉いだろ、という訳ではなく、それがスタジアムで歌い、声を枯らすことに加えてのワタクシ自身の「応援」の形だと思っているから、それを実践しているに過ぎません。




清水戦の日から、この貯金箱で「ACL貯金」を始めることにしました。
再来年のACLに向けて、貯めていくことにしました。

ワタクシは、こうして「信じる」日々を送ることにします。
今シーズンの残り6試合。
天皇杯。
そして、来シーズンへ。

どなたかが仰っていた「30000人で勝てないんだから40000人超えればいい」という発想が大好きです。
その夢(今はまだ「夢」ですかね)、ワタクシも乗っかりたいと思います。


皆様と共に。東京と共に。

またスタジアムでお逢いしましょう。

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